ホテル・旅館の年収を紹介!
年収は仕事を決める上で非常に重要な項目です。ホテル・旅館への就業を考える際にも、年収を気にする人は多いのではないでしょうか。
下表をご覧ください。
ホテル・旅館業の年収相場 | |
セクション・役職 | 年収相場 |
ホテルマン・旅館スタッフ | 300万円 |
高級ホテル・高級旅館スタッフ | 500万円~600万円 |
フロントクラーク | 250~300万円 |
ホテルコンシェルジュ | 500万円 |
ベルスタッフ | 250~400万円 |
ドアマン | 300万円~700万円 |
仲居 | 300万円 |
管理職全般 | 400~600万円 |
総支配人・副支配人 | 500~600万円 |
旅館の女将 | 300~600万円 |
これは、ホテル・旅館業の年収相場をセクションや役職ごとにまとめたものです。
各項目について詳しくご紹介していくほか、ホテル業界で年収アップを狙う方法も解説しますので、就職や転職のご参考にぜひお役立てください!
▼転職に役立つ記事はこちら
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテル・旅館業の年収:ホテルマン・旅館スタッフ
まずはホテル・旅館業における平均年収を見ていきましょう。高級ホテル・高級旅館の平均年収と併せてチェックしてくださいね。
厚生労働省の調査によると、2021年時点での宿泊業・飲食サービス業のひと月あたりの平均賃金は男性で28万6800円、女性で21万5000円という結果が出ています。
飲食サービス業の賃金も含まれているということや、調査対象の年齢層の幅広さ(19歳以上70歳以下)を加味すると、平均的な年収は300万円前後と推測されます。
仕事のハードさに比べると給料の額が十分でないケースもあるようですが、代わりに福利厚生が充実しているホテル・旅館もあります。
年収だけにとらわれず、総合的な判断で就業先を選びたいですね。
▼ホテルマンの平均年収について詳しい解説はこちら
参考: 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率|厚生労働省
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテル・旅館の年収:高級ホテル・高級旅館スタッフ
高級ホテル・高級旅館は、カジュアルなホテルや旅館に比べてレベルの高い接客が求められます。
そのため、スタッフの平均年収は500万円から600万円程度と、宿泊業としては高水準の給与が得られると考えていいでしょう。
ただし、平均年収を高めているのは主に役職手当のため、入社当時から高い給与で働けることはあまり期待できないかもしれません。
一般スタッフのうちはカジュアルなホテルや旅館と年収が変わらないケースもあるので、施設のランクだけで判断しないよう注意しましょう。
▼高級ホテル・高級旅館スタッフの平均年収に関してはこちら
ホテル・旅館の年収:フロントクラーク
フロントクラークはホテルの顔ともいえる重要な役割。
チェックイン・チェックアウト業務の他、お客様からの質問・リクエストに対応したり、貴重品を預かったりといった業務も担当します。
当サイト「おもてなしHR」に掲載された求人情報(2022年6月時点)では、フロント関連業務の年収が250万円から300万円前後の求人が多く見受けられました。
▼フロントクラークに関する詳しい解説はこちら
ホテル・旅館の年収:ホテルコンシェルジュ
お客様に対してあらゆるサポートを提供するホテルコンシェルジュには、レベルの高い接客スキルや語学力、情報収集能力などが求められます。
何年も経験を積んで就任できるポジションと言えるでしょう。
また、コンシェルジュを配置するホテルは基本的に高級ホテルです。そのため、収入は高い傾向にあり、正社員の平均年収は500万円程度と考えられますよ。
▼ホテルコンシェルジュの年収や業務内容についての詳細はこちら
ホテル・旅館の年収:ベルスタッフ
ベルスタッフの主な仕事はお客様の荷物を運び、客室まで案内することです。また、客室設備の説明や、アメニティやルームサービスを届けるといった業務も担当します。
滞在中のお客様と接する機会がもっとも多いセクションではないでしょうか。
ベルスタッフの平均年収は250万円~400万円前後が一般的です。経験を積めば後輩の指導や責任のある仕事を任され、収入が増える傾向にあるそうですよ。
▼ベルスタッフの年収や業務内容についてはこちら
ホテル・旅館の年収:ドアマン
ホテルの正面玄関でお客様を迎え入れるドアマンは、お客様がホテル滞在の最初と最後に接するスタッフなので、印象に強く残るポジションと言えるでしょう。
ドアマンの年収は300万円~700万円前後と言われています。コンシェルジュと同様に、ドアマンを配置するのは主に高級ホテルです。
高級ホテルの看板を背負う責任が大きい分、高い収入が期待できるのですね。
▼ドアマンの業務内容や収入の詳細についてはこちら
ホテル・旅館の年収:旅館の仲居
旅館の仲居は、滞在中のお客様を幅広くお手伝いする仕事。客室までの案内や荷物運び、布団の上げ下ろしや配膳、館内の清掃などが主な業務内容です。
仲居の平均年収は300万円前後が相場と言われています。ハードな割に収入が少なく感じるかもしれませんが、無料・格安で入れる寮がついているなど福利厚生でカバーされている旅館もあります。
また、美味しいまかない料理が食べられる、仕事の後は温泉に入れるといったメリットもあるので、接客が好きな人なら楽しく続けられるのではないでしょうか。
ちなみに、仲居といえば女性が多いイメージですが、旅館によっては仲居のリーダーである仲居頭を男性が務めることがあります。仲居としての業務の他に、配膳業務や裏方などの力仕事も担当するようです。
▼仲居の仕事や収入の詳細はこちら
▼宿泊業界で活躍できる男性の特長についてはこちら
ホテル・旅館の年収:管理職全般
ホテルや旅館の仕事は多岐に渡るため、管理職と呼ばれる立場もさまざま。たとえば、フロント支配人・料理長・番頭・仲居頭といった役職が挙げられます。
当サイト、おもてなしHRに掲載された管理職の求人では年収400万円~600万円前後のものが多く見受けられました(2022年6月時点)。
即戦力になれる経験者の募集で、年俸750万円という求人もあり、役職手当の厚みが顕著に現れています。
ホテル・旅館の管理職全般については、以下の記事もご一読ください。
ホテル・旅館の年収:総支配人・副支配人
総支配人は、ホテル業務のあらゆる部門に権限を持つ責任者です。接客サービスや経営においてトップに立ち、顧客と従業員の満足・経営の安定や発展に務めます。
副支配人は、総支配人と二人三脚でホテルをマネジメントし、総支配人の不在時には、総支配人に代わって指揮を取るのが仕事です。いずれもホテルの先行きを左右する重役だと言えるでしょう。
なお、総支配人・副支配人の年収は500万円~600万円が相場で、外資系などの高級ホテルでは1000万円以上ということも珍しくないようです。
▼総支配人・副支配人について詳しい解説はこちら
ホテル・旅館の年収:旅館の女将
旅館でもっとも大きな責任・権限を持つ役職は、ホテルと同じく支配人です。
しかし、女将も支配人と同等の責任・権限を持っていたり、女将こそが実質的な最高責任者だったりするケースもあります。
女将の仕事は、旅館の運営管理や従業員のマネジメント、地域や組合とのお付き合い、仲居接客対応などかなり幅広いもの。現場と経営の両者において、非常に責任の重いポジションです。
女将の年収は、経験の有無や、旅館の経営者が女将自身なのか否かによって開きがあります。
経験が浅い場合は300万円前後が相場と言われていますが、ベテランや経営者であれば400万円前後から1000万円以上というケースも。
平均的に考えると、年収の相場は300万円~600万円ほどではないでしょうか。
▼旅館の女将について詳しい情報はこちら
ホテル・旅館業で年収を上げるには?
一般的に給与水準が低いといわれる宿泊業界ですが、年収を増やすチャンスはあります。ホテル・旅館の仕事で収入アップを狙う方法を見ていきましょう。
キャリアアップ転職を狙う
慢性的な人手不足で悩むホテル・旅館において、経験者は歓迎されます。ある程度経験を積めば、より良い条件の職場に転職できるかもしれません。
また「副支配人候補」「フロントマネージャー」といった管理者の募集が出ることもあります。
同じ職場に勤め続けても収入アップ・キャリアアップが見込めない……という場合は、キャリアアップ転職を狙いましょう。
▼転職に役立つ記事はこちら
現職を続けながら対処する
給与に不満はあるものの現職にやりがいを感じている、転職活動できる状況ではないが収入を上げたい、ということもありますよね。
そのような場合は出費の見直しをしたり、副業が許されているのであれば副業で収入を増やしたりといった方法を検討しましょう。
転職で失敗するリスクを負わず、手軽な方法で暮らしにゆとりができるはずです。
また、自分の仕事ぶりに自信がある人は、賃金アップの交渉をしてみるのも良いでしょう。
必ずしも賃金を上げてもらえるとは限りませんが、話し合いによって不満を解消できる可能性があります。
▼給与に不満がある際の対処法はこちら
ホテル・旅館業における年収の悩みはおもてなしHRにお任せください
納得できる年収でホテル・旅館の仕事をしたい!とお考えの方は、ぜひ私たちおもてなしHRにご相談ください。