ホテル業界の仕事はきついのか?
世の中にある職業の中で、ホテル業界は特にきついと言われることが多いですよね。
夜勤があったり、クレームがあったり、ネガティブな情報が多いことも、ホテル業界がきついと言われる理由でしょう。
夜勤が続くことで体力に不安を感じることや、業務量に対して給料が低いことを理由に転職を考えるホテルスタッフも少なくないのは事実です。
ホテル業界のどのような部分をきついと感じるのかは、人それぞれ。
他の従業員は難なくこなしているのに……と我慢をしていては、きつさは増すばかりです。
しかし、どのような仕事に就いたとしても、苦労する場面は必ずあるもの。そして、魅力ややりがいも必ずあります。
きついと言われるホテル業界であっても。仕事に誇りを持ち、何十年も働き続けているということも少なくありません。
ホテル業務において具体的にどういったことがきついのか、それでもホテルで働くことにメリットはあるのかを見ていきましょう。
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ホテル業界のきついところ
ホテル業界の仕事がきついということは、残念ながら事実です。
華やかさに憧れて就職する人は多いものの、あらゆる業界の中で離職率はもっとも高く、慢性的な人手不足が続いています。
ホテルで長く働きたいと思えばそれなりに覚悟が必要なのです。どのような苦労があるのかを知り、自分が働く姿をしっかりとイメージしてみましょう。
体力が必要
ホテルの仕事は体力勝負です。お客様の立場でイメージするホテルの仕事と言えば、穏やかな表情でフロントに立つフロントマンですよね。
しかし実際は、荷物運びやベッドメイクなどで体を動かすことが多い肉体労働なのです。
さらに、早朝出勤や夜勤などで生活リズムが不規則になりがちです。革靴・ハイヒールで足腰を痛めるなどのトラブルも考えられるでしょう。
また、年間休日数も少ないホテルが多いので、栄養のあるものをきちんと食べて、休めるときにしっかり休むなどの体調管理が必要です。
クレーム対応
クレーム対応は、接客業であれば避けて通れないものですが、ホテルは「お客様は100%正しい」としている世界です。
明らかにお客様の非であることにも丁寧に対応し、可能な限り要望に沿えるよう努めなければなりません。
また、クレーム対応がうまくできないことで、事態を悪化させてしまったり上司に叱られたりして、さらに強いストレスを感じることもあるでしょう。
給料が低い
ホテル業界の賃金は、出世して役職につくまでは一般的な会社員よりも低い傾向にあります。
旅館であれば住み込みの仕事や寮に入れて生活費が浮き、低い給与でもお金に困らないかもしれません。
しかし、ホテルでは住み込み制度は一般的でなく、一人暮らしではお金が足りなくなりがちです。そのため、実家から通ったり、既婚者で共働していたりという従業員が多いと言われています。
また、業務内容や仕事の量に対して賃金が見合っていないということに対して、きつさを感じる人も居ます。
スケジュール通りに仕事が進まない
クレーム対応や粗相の後片付けの他にも、質問を受けたり頼み事をされたりといったことは常にあります。
ホテルマンはお客様対応が最優先なので無視して自分の仕事を進めるわけには行きません。必然的に、自分のルーチンワークが後回しになり、スケジュール通りに仕事が進まないストレスを感じるでしょう。
また、お客様対応が終わらなく、定時を過ぎても帰れない……ということも。仕事だけでなく、プライベートもスケジュール通りに動けないかもしれません。
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ホテルの仕事がきつい…と業界を離れる前に
きついと感じたことをきっかけに、転職を検討することもあるでしょう。ホテルの仕事がきついからとホテル業界を離れる前に、考えてみるべきことを紹介します。
きついと感じる理由を洗い出す
きついと感じる理由は人それぞれです。自分が何をきついと感じているのか、まずは理由を洗い出しましょう。
理由がわかれば改善策も分かるはずです。改善策を見つけ、行動してみることも大切ですよ。
きついことを理由に退職や転職を選択するのも悪いことではありませんが、理由がわからないままでは、また同じことが繰り返される危険もあります。
きついと感じる理由を洗い出すことは、自分が何を大切にしたいと思っているのかを見つけることにもつながります。
これから先、どのような働き方がしたいのかという視点も持つと、前向きな気持ちになれそうです。
ホテルの仕事の魅力・やりがいを思い出す
- ・お客様からありがとうと言われる
- ・洗練された空間で働ける
- ・レベルの高い接客スキルが身につく
- ・いろいろな人に出会える
ホテルの仕事には、さまざまな魅力があります。
非日常の空間で、普段出会うことのない方に出会ったり、知らない世界を垣間見れたりするのは、ホテルならでは。
接客の難しさを感じて苦労することも少なくありませんが、お客様の笑顔を見るとつらさが吹き飛ぶということもあるでしょう。
接客に対するお褒めの言葉をいただいたり、従業員同士の連携でトラブルが解決できたり、続けていて良かったと感じる場面もあるはずです。
きついと感じる理由を洗い出すのと同時に、なぜホテルの仕事を選んだのかを思い出すのも良いかもしれませんね。
環境を変える
きついとは感じているけど、ホテルの仕事は好きという場合も少なくないはずです。
人間関係が良くなかったり、キャリアアップのチャンスが少なかったり、自分1人の努力では改善できないこともあります。
ホテルの仕事が好きという素直な気持ちを曇らせてしまいかねません。
そのような場合は、転職で働くホテルを変えるというのも選択肢のひとつ。
新しい環境で、新しいホテルの仕事の魅力にも気づけるかもしれませんね。
きつさを乗り越え、ホテルで楽しく働こう
きつい面が少なくないホテル業界。もちろん、向き不向きもある仕事です。で楽しく働けるのは、下記のような人です。
- ・人の役に立つことに喜びを感じる人
- ・旅行が好きな人
- ・体もメンタルも強い人
- ・自分を高める意欲のある人
- ・人とコミュニケーションを取ることが好きな人
このような人は、ホテルの仕事に向いているはずです。
現状では自信がなくても「このような人物像に近づこう」「ホテル業界で働く喜びを見つけよう」という意識を持てば、驚くほど仕事が楽しくなるかもしれません。前向きに取り組んでみてくださいね。
また、楽しく働けるホテルに就職・転職したい!という人は、おもてなしHRにご相談ください。