有効求職者数とは?ハローワーク統計の求人倍率と企業の採用状況がズレる3つの理由

ハローワーク京都田辺の外観写真

有効求職者とは、ハローワークに現在登録しており、有効期間内(約2カ月)に仕事を探している人の総数です。

ハローワークが公表する「有効求職者数」は、労働市場の需給を測る重要指標ですが、統計上の数字と企業の採用実態が乖離しているケースは少なくありません。

特に宿泊・飲食業界においては、全産業平均の数値だけでは見えない構造的な要因が存在します。

この記事では、有効求職者数の基礎知識を整理するとともに、数値と実態がズレる理由を2026年最新の労働市場データに基づき解説します。

💡

この記事のポイント

  • 「平均1.22倍」を信じると、応募ゼロのまま時間とコストを失い続ける
  • 業界特有の異常な倍率を知れば、他社より先に優秀な人材を確保する動きができる
  • 従来の手法を捨て、特化ルートと速度に絞れば採用率は劇的に上がる

有効求職者数はハローワークに登録中の求職者の合計人数

有効求職者とは、ハローワークに求職登録をしており、有効期間内(受理日の翌々月末まで)に仕事を探している人の総数です。

採用活動の現場で「求人倍率」という言葉は頻繁に耳にしますが、そのベースとなる「有効求職者数」の正確な中身まで把握している方は意外と少ないものです。

なぜ統計と実態がズレるのかを紐解く前に、まずはこの数字がどのような仕組みで、誰をカウントしているのかというルールの基礎を整理しておきましょう。

今月の新規登録と先月からの継続を合わせた合計

有効求職者数とは、シンプルに言えば「今、ハローワークを通じて仕事を探している人の総数」です。

具体的には、その月に新しく求職登録をした「新規求職者」と、前月から引き続き仕事を探している「継続求職者」を合算して算出されます。

つまり、窓口に新しく現れた人だけではなく、前月から活動を続けている人も含めたハローワーク上で動いている全人数を指しているのです。

求職票の有効期限は受理した翌々月末までの約2カ月

ここで注意が必要なのが、この数字には鮮度があるという点です。

ハローワークに登録された求職票には有効期限があり、原則として受理された日の翌々月の末日までと決められています。期間にすると、おおむね2カ月間です。

この期間内に仕事が決まらない、あるいは条件変更などの更新手続きがない場合は、自動的に「有効求職者」のカウントから外れます。

つまり、有効求職者数として公表されている数字は、少なくとも直近2カ月以内に働く意思を示して活動している、アクティブな層に限定されているということです。

数値の役割は有効求人倍率を算出するための分母

有効求職者数という数値は、主に「有効求人倍率」を算出するためのベースとして使われます。

この数値を分母に置くことで、労働市場における1人の求職者に対して、何件の求人があるかという需給のバランスを判断できるからです。

有効求人倍率の計算式

有効求人数(仕事の数)÷有効求職者数(人の数)

💡 計算例

有効求人数122件
有効求職者数100人
122 ÷ 100 = 1.22倍

この場合、100人の求職者に対して122件の仕事があるため、統計上は「1人につき1.22件の選択肢がある」ということになります。

最新の統計(令和7年平均)によれば、全国平均の有効求人倍率は以下のように推移しています。

  • 令和6年(2024年)平均:1.25倍
  • 令和7年(2025年)平均:1.22倍
  • 令和7年12月(最新):1.19倍

このように、数値だけを見ると仕事の数(求人)が減り、以前よりも採用しやすくなったようにも見えます。しかし、ここにこそ大きな罠が隠されています。

この1.22倍という数字は、あくまですべての業界のデータをまとめた平均値に過ぎません。

実際には、職種や業界によって極端な採用格差が生じており、特に人手不足が深刻な業界においては、統計上の平均とは大きくかけ離れた採用の現実が存在します。

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統計上の有効求職者数と現場の肌感覚がズレる3つの理由

デスクの上に置かれた求人倍率の文字が書かれた木のブロックELUTAS / stock.adobe.com

公表されている全国平均の1.22倍(令和7年平均)という数値と、採用現場が直面している「応募が全く来ない」という実態。

この両者の間に生じている大きな乖離(ズレ)には、実は明確な3つの構造的な要因があります。

  1. 業種格差によって1人を奪い合うライバルの数が違う
  2. ネット登録の普及によって窓口の求職者が減っている
  3. 需給の逆転によって人手不足の深刻度がさらに増している

1.業種格差によって1人を奪い合うライバルの数が違う

全産業をまとめた平均値(令和7年平均:1.22倍)という数字は、あくまで市場の目安に過ぎません。

実際の採用現場をより正確に表す「最新の職種別データ(12月分)」を見ると、職種によってライバル企業の数には以下のような圧倒的な差があります。

【最新】職種別の有効求人倍率比較(令和7年12月度)

平均値では見えない、現場でのライバル企業の多さを可視化すると、職種による圧倒的な格差が浮き彫りになります。

基準:全職種平均 1.19倍
職種区分 倍率 ライバル社数
一般事務 0.35 ほぼ不在
(3人から選べる)
製造工程 1.61 約1.6社
接客・給仕(宿泊など) 2.53 約2.5社
(激しい奪い合い)
建設・警備 5.00~ 5〜10社以上

宿泊業界に人が流れてこない構造的な理由

求職者はハローワークですべての業種を比較しています。そのため、体力的負担が少なく倍率も低い事務職に人気が集中するのは避けられない現実です。

対照的に、宿泊業などはそもそも志望者が少ないうえに、事務職の約7倍という高い壁が立ちはだかります

特に観光地では、1人の求職者を10社以上で奪い合う極限状態も珍しくありません。

「平均1.19倍だから人はいるはず」という数字上の錯覚に惑わされることこそが、採用がうまくいかない最大の原因です。

2.ネット登録の普及によって窓口の求職者が減っている

ハローワークのシステム改定(令和3年)により、窓口へ足を運ばないネット登録のみの層が統計に含まれるようになりました。

統計上の数字(分母)は維持されていますが、実際に窓口を訪れて紹介を受ける求職者は、実質的に減少しています。

「窓口の紹介を待つだけ」の受動的な採用では、スマホで仕事を探す現代的な層に自社の求人が届きません。

数字上の求職者は存在していても、彼らの視界にあなたの会社が入っていないのが実態です。

3.需給の逆転によって人手不足の深刻度がさらに増している

最新の統計では宿泊・飲食業の新規求人数が減少していますが、倍率は2.53倍と依然として高水準です。

これは求人が減ったのではなく、それを上回るスピードで求職者の数そのものが減り続けていることを示しています。

限られた人材を多くのライバル企業で奪い合う状況はむしろ加速しており、従来の手法ではスピード感のある競合に有望な層をすべてさらわれてしまうのが、今の市場のシビアな現実です。

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人手不足の激戦区で有効求職者を確実に採用する3つの対策

書類を見ながら悩む男性のビジネスマンmapo / stock.adobe.com

「1人の求職者を数社で奪い合う」という異常な環境下では、従来のやり方は通用しません。

わずかなチャンスを確実に掴み取るための、具体的な3つの対策をお伝えします。

  1. 応募から面接設定までのスピードを最優先にする
  2. 条件比較に埋もれない自社独自の価値を言語化する
  3. 一般的な母集団に依存しない業界特化のルートを持つ

1.応募から面接設定までのスピードを最優先にする

激戦区において、優秀な人材ほど数日で内定を決めて去っていきます。他社(競合施設や他業種)への流出を防ぐ最大の武器は、圧倒的なスピードです。

    • ✔ 当日に連絡する:応募があったその日に面接日を確定させる
    • ✔ 選考を短縮する:「1日の遅れが致命傷になる」と自覚し、社内の確認プロセスを極限まで省く

「検討してから連絡しよう」という余裕は、今の市場にはありません。まずは誰よりも早く、求職者の時間を確保することが最優先です。

2.条件比較に埋もれない自社独自の価値を言語化する

給与や休日数だけで比較されると、大手企業や他業種との条件競争になり、体力負けしてしまいます。

    • ✔ 条件から感情へ:求人票を単なる条件の羅列ではなく、まだ見ぬ仲間への手紙として書き換える
    • ✔ 独自性を伝える:その施設、その地域だからこそ得られる経験を言語化し、ビジョンに共感してくれる人を一本釣りする

スペック(条件)だけで選ばれた人は、よりよいスペックの会社が現れればすぐに去ってしまいます。

独自の価値を伝えることは、採用後のミスマッチを防ぐ手段でもあります。

3.一般的な母集団に依存しない業界特化のルートを持つ

有効求職者が極端に少ない超・激戦区では、全業種が混ざるハローワークだけに頼るのは非常に非効率です。

    • ✔ ターゲットに絞って投資する:最初から業界を志望している層が集まる、専門媒体や採用支援サービスを賢く活用する
    • ✔ 待ちから攻めへ:窓口からの紹介を待つ受け身の姿勢を捨て、自らターゲットが潜む市場へリーチする

全産業がライバルになる広大な市場で戦うよりも、その業界で働きたい人だけが密度濃く集まる場所へ、自社の情報をダイレクトに届けることが重要です。

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有効求職者数に関するよくある質問

ここでは、有効求職者数に関するよくある質問をまとめました。

有効求職者数とはなんですか?

ハローワークで求職活動を行っている人の合計数です。新規登録者と、前月から継続して探している人の合算で算出され、直近約2カ月間に働く意思を示しているアクティブな求職者を指します。

有効求職者数が多い時期はいつですか?

年度末の1〜3月や、下半期に向けた9〜10月に求職者が増える傾向にあります。全産業で転職活動が活発になる時期ですが、ライバル企業も一斉に動くため、市場が動く数カ月前から準備を整えて波を逃さないことが重要です。

有効求職者数が減っているときは採用を諦めるべきですか?

諦める必要はありませんが待ちの姿勢は危険です。母数が少ない時期こそ、専門媒体の活用や選考スピードの向上など、限られた求職者を確実に惹きつける攻めの工夫に注力しましょう。

有効求職者数はいるはずなのに、なぜ1件も応募が来ないのですか?

統計上は存在していても、人気職種に埋もれているか、ネットで探す求職者と自社のルートがズレている可能性が高いです。今の求職者が「どこで、何を見ているのか」に合わせて募集方法を最適化することが、応募への近道となります。詳しくはこちら

出典:一般職業紹介状況(職業安定業務統計):集計結果(用語の解説)/厚生労働省出典:一般職業紹介状況(令和7年12月分及び令和7年分)について/厚生労働省出典:一般職業紹介状況(令和7年12月分及び令和7年分)について 参考統計表/厚生労働省

統計の数字の裏側を知り、おもてなしHRと選ばれる戦略を

統計上の「平均1.19倍」という数字と、宿泊業界が置かれている超・激戦の実態には大きな乖離があります。

これまでどおりのハローワーク中心の採用手法だけでは、激化する人材争奪戦を勝ち抜くことが難しくなっているのが現実です。

「おもてなしHR」は、こうした業界特有の厳しい市場環境を熟知した採用のパートナーです。

専門特化のルート活用や選考スピードの改善など、データに基づいた貴社が選ばれるための戦略を一緒に構築いたします。

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