ホテル暮らしとは?
ホテル暮らしとは、持ち家や賃貸住宅の代わりにホテルで生活をする暮らし方です。たとえば、会社から離れた場所での生活をやめて会社近くのホテルで暮らしたり、リモートワークを活用して多拠点生活を満喫したりなど、多彩なライフスタイルが生まれています。
働き方改革や新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちはさまざまな働き方を選択できるようになりました。そうした中で、日々の生活をシンプルにしようとする考え方や身軽な暮らしを実践する人が増え始め、定住から抜け出した「柔軟な暮らし方」に注目が集まったのです。
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ホテル暮らしのメリット・デメリット
ホテル暮らしのメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。
ホテル暮らしのメリット
ホテル暮らしでは、面倒な手続きを気にせず気軽に住む場所を変えることができます。賃貸物件契約のような手続きが不要になるうえ初期費用がかからないのも嬉しいポイントです。
また、ホテルの宿泊費には水道光熱費が含まれ、生活に必要な設備や備品が用意されています。さらに、ホテルならではのサービスやホテル内の施設も利用可能です。
家事や掃除を自分で行う必要がないので、時間を有効に使うことができますね。
ホテル暮らしのデメリット
一般的なホテルでは自炊をすることができないので、外食が基本です。宿泊費以外に食費がかかるだけでなく、栄養バランスも偏りやすいという面があります。
また、ホテルは本来ゆっくりと休むための場所。そのため、ロビーや客室内の照明が弱いことが多く、日中の生活やPC作業には適さない場合もあります。
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ホテル暮らしに必要なものとは?
ホテル暮らしにおける「ホテル」は、単なる滞在先ではなく住居です。多くのホテルには充分な設備が整っています。しかし、長期間の生活となれば不便に感じることも出てくるでしょう。
ホテル暮らしの持ち物は、以下を参考にしてみてください。
- 仕事関連(手帳、名刺、筆記用具など)
- デジタル機器(パソコン、スマートフォン、充電器など)
- 衣類関連(衣類、下着類、小物、靴など)
- 日用品(常備薬、メガネ用品など)
ホテルには、生活に必要な日用品や消耗品がほとんど揃っています。ホームページなどで事前にホテルの備品を確認し、足りないものや必要なものは現地で購入しても良いでしょう。
ホテル暮らしの費用の目安
ホテル暮らしにかかる費用は、単純計算で「宿泊料金×日数」が基本となります。
たとえば、1泊5,000円のホテルに30日間宿泊する場合、宿泊費は15万円です。そこに、食事代や洗濯代などの出費をプラスして考えます。
<試算例>
- 宿泊費 月15万円(1泊5,000円×30日分)
- 食事代 月6万円(1日2,000円)
- 洗濯代 月2万円(コインランドリー・クリーニング代)
- その他 月2万円(日用品・交通費・交際費など)
【合 計】月25万円
これはあくまでも例で、宿泊料金はホテルのグレードやプランにより異なります。そのため、ホテル暮らしには1カ月あたり30万円前後の費用がかかると考えておいた方が安心です。
ホテル暮らしに向いている人は?
ホテル暮らしにかかる費用は決して安いとはいえません。そのため、経営者や高収入の会社員など、一定以上の年収を維持できている人が多い傾向にあります。
また、完全リモートワークの人やフリーランスとして活動している人など、場所や勤務形態に左右されない仕事に就いている人も、ホテル暮らしを選ぶことが多いようです。
とはいえ、ホテルの種類はさまざまで、中にはお得にホテル暮らしを実現している人もいます。ホテルのサブスクリプションサービスを利用するのも一つの方法です。
ホテルのサブスクとは、定額の月額料金を支払うことで宿泊滞在ができるサービスで、通常の宿泊よりもお得に泊まれるという特徴があります。
内容や料金設定はサービスを提供する会社により異なり、サブスクで利用できるホテルは、一般的な個室型のホテルからドミトリータイプまで多種多様です。目的に応じてホテルを選ぶことができるので、全国各地を旅行気分で楽しめます。
ホテル暮らしを検討するなら下調べを入念に!
これまでの生活様式や働き方が変わり、「ホテル暮らし」という新しい生活スタイルが注目されるようになりました。
しかし、ホテルでの暮らしには魅力がある一方で、注意すべき点もあります。そのため、ホテル暮らしを検討する場合は、しっかりと下調べをしたうえでと判断することが大切です。
現在は、長期滞在向けのプランやサブスクなどさまざまな方法でホテル暮らしを実現することができます。仕事や予算、理想のライフスタイルを思い描き、自分に合ったホテル暮らしを叶えてくださいね!