ホテル暮らしをする人は年収が高い?
ホテル暮らしは贅沢で高額な費用がかかるもの、というイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。しかし、必ずしも年収の高い人だけがホテル暮らしをしているわけではありません。
もちろん、グレードの高いホテルに宿泊すればそれだけ費用はかさみますが、ホテルの種類は多種多様です。ホテルのグレードに限らず、プランによってリーズナブルに利用できるホテルもあります。
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ホテル暮らしができる年収は?
ホテル暮らしには宿泊費や食費、洗濯費用、交通費、雑費などの費用がかかります。中でも宿泊費は、ホテル暮らしにかかる費用の基準となるものです。
ホテル暮らしの宿泊費は、単純計算で「宿泊料金×日数」が基本となります。たとえば、1泊5,000円のホテルに30日間宿泊する場合、宿泊費だけでも15万円の費用が発生します。
また、ホテルでは自炊ができないため外食が中心です。1食500円程度に抑えたとしても、1日に1,000~2,000円の出費は避けられません。そこにその他の費用を合わせると、最低でも1カ月あたり24~25万円程度はかかるでしょう。
宿泊料金やプランはホテルにより異なるので、選ぶホテルよっても多少の前後はありますが、ホテル暮らしには1カ月あたり30万円程度の費用がかかると考えておいた方が良さそうです。
ホテル暮らしにかかる費用を整理すると、以下のようになります。
<例>
- 宿泊費 月15万円(1泊5,000円×30日分)
- 食事代 月6万円(1日2,000円)
- 洗濯代 月2万円(コインランドリー・クリーニング代)
- その他 月2万円(日用品・交通費・交際費など)
【合 計】月25万円
この試算から、ホテル暮らしでは年間300万円(月25万円×12カ月)の出費があると考えられます。とはいえ、300万円の支出に対して300万円の収入では突発的な出来事や将来が不安です。
そのため、上記の場合は月25万円の出費に月5万円ほどの余裕を持たせ、月30万円の出費があると考えましょう。計算すると、月30万円×12カ月で360万円のお金が必要となり、単純に考えれば手取りで月30万円の収入があれば、ホテル暮らしを実現することができます。
しかし、注意してほしいのは、この試算は1泊5,000円のホテルに宿泊した場合であること。ホテル暮らしをしている人はホテルを転々とすることが多く、同じホテルに1年間滞在することはほとんどありません。そのため、毎回同じ金額で宿泊できるホテルばかりではないこと、宿泊料金は変動することを想定しておきましょう。
こうした理由からホテル暮らしに必要な年収を確定することはできませんが、360万円の出費があるなら400万円程度の収入が、400万円の出費があるなら450万円程度の収入が必要など、年収額は多めに見積もっておくことが重要です。
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ホテル暮らしをしている人の職業
では、ホテル暮らしが可能な年収額が想定できたところで、実際にホテル暮らしをしている人に多い職業をご紹介しましょう。
- 会社経営者
- マーケター
- プログラマー
- エンジニア
- デザイナー
- ライター
- 編集者
- 評論家
- 作家など
ホテル暮らしにはそれなりの費用が発生するため、経営者や高収入を得ている会社員など、一定以上の年収を維持できている人が多い傾向にあります。
また、IT企業やWeb関連の仕事に就いている人、フリーランスとして活動している人など、場所や勤務形態に左右されない職業に就いている人も、ホテル暮らしを選ぶことが多いようです。
年収に余裕があればホテル暮らしが快適になる!
ホテル暮らしは年収の高い人だけができる生活スタイルではありませんが、持ち家や賃貸同様、金銭的に余裕があると生活にも余裕が出ます。それはホテル暮らしにも言えることです。
ホテルでの生活にかかる費用はさまざまで、宿泊費はホテル暮らしの必要経費であり、自炊が難しいホテルの生活では食費が節約しにくいという面もあります。
そのため、ホテル暮らしを検討する際は、ホテル暮らしにかかる費用を細かく算出することが大切です。試算をしっかり行った上で、ホテル暮らしができる年収を想定してくださいね。