ホテルのシフトはきつい?休みは?代表的な勤務例と不規則な働き方を乗り切るコツ

ホテルのハウスキーピングとタブレットを操作する男性の手

宿泊業への就職や転職を検討するとき、華やかなホテルの裏側で、不規則な勤務体制に不安を感じていませんか。

ホテルのシフトは、2交代制または3交代制が基本で、多くのホテルで夜勤が発生します。

しかし、不規則さには「平日休みが取りやすい」「満員電車を避けられる」といったメリットもあります。

この記事では、ホテルシフトに対する不安を解消するため、ホテル勤務のリアルな勤務例や、不規則な働き方を乗り切る具体的な工夫、そして希望の休みが通る実態までを徹底解説します。

目次

ホテルのシフトは「2交代制」または「3交代制」が基本

ホテルは基本的にお客さまを24時間365日お迎えする場所であるため、多くの部門でシフト制が導入されています。

ホテルの勤務体系は「2交代制」または「3交代制」が主流です。「不規則で長時間労働」というイメージをもたれがちですが、労働基準法に基づき、原則として実働は1日8時間、週40時間程度になるよう調整されています。

ただし、ホテルの仕事はお客さまの動きに合わせる必要があるため、「平日の昼間に自由時間ができる」「通勤ラッシュを避けられる」といったメリットがある反面、「生活リズムを整える工夫が必要」「土日の休みが固定ではない」などのデメリットがあることも事実です。

特にチェックイン(15時~18時頃)やチェックアウト(10時~12時頃)が集中する時間帯は、どうしても残業が発生しやすい傾向にあります。

また、人手不足のホテルや繁忙期には、一人ひとりの負荷が増える場合もあるでしょう。

大切なのは、そのホテルがどのようなシフト管理を行っているかを、事前に知っておくことです。

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ホテルの勤務シフトは4種類!代表的なパターンと一日の流れ

時計とボールペンとカレンダーwebbiz / stock.adobe.com

シフト制といっても、ホテルや部署によってその種類や組み方はさまざまです。ここでは代表的な4つのパターンを解説します。

2交代制(日勤・夜勤)

主にビジネスホテルや小規模なホテルで多く採用されているパターンです。以下の「日勤」と「夜勤」の2つに大きく分かれます。

日勤:8:00~17:00、9:00~18:00 など
夜勤:16:00~翌10:00、17:00~翌11:00(仮眠・休憩含む)など

夜勤は1回の勤務時間が長くなりますが、その分、明けの日はお昼頃に帰宅でき、翌日が公休になるケースも多いため、まとまった休み(明け休み+休日)を感じやすいのが特徴です。

3交代制(早番・遅番・夜番)

シティホテルやリゾートホテルなど、スタッフ数が多い大規模なホテルで一般的なのが、以下の3~4つの時間帯に分ける方法です。

早番:7:00~16:00
中番(遅番A):10:00~19:00
遅番(遅番B):13:00~22:00
夜番:22:00~翌7:00

シフトが細分化されているため、1回あたりの拘束時間が安定しており、「夕方以降の予定を入れる」「午前中を有効活用する」といったプライベートとの両立がしやすいメリットがあります。

通し勤務

リゾートホテルや、結婚式がある日のバンケット部門などでみられる形態です。 朝の準備から夜の片づけまで、休憩(中抜け)を挟みながら長時間勤務します。

例:7:00~11:00勤務 →(休憩4時間)→ 15:00~21:00勤務

一日の拘束時間は長いですが、その分、勤務日数を調整することで、次の休みまでの間隔を空けて連休を作りやすいという側面があります。

変形労働時間制

ホテル業界で広く採用されている労働時間の制度です。これは「1日8時間」を毎日厳密に守るのではなく、1カ月や1年単位で労働時間を平均して週40時間に収める仕組みです。

繁忙期(GWや年末年始):1日10時間勤務 × 6連勤
閑散期(平日やオフシーズン):1日6時間勤務、または週休3日

このように業務の波に合わせて柔軟に時間を設定できるため、忙しい時期はしっかり働き、暇な時期はゆっくり休むというメリハリのある働き方が可能です。

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部門・職種別でこんなに違う!ホテルの勤務シフトと業務内容

ホテルフロントでお客様の女性を案内するホテルスタッフmaroke / stock.adobe.com

「ホテル勤務=きつい」と一括りにするのは早計です。実は、配属される部門によってシフトのきつさや生活リズムは大きく異なります。

ここでは、主要な職種であるフロント、レストラン、ハウスキーピング、管理部門の違いを比較表でみてみましょう。

部門・職種 シフト体系の傾向 夜勤の有無
フロント 2交代制または3交代制(早番・遅番・夜番) ほぼ必須
レストラン・バンケット 2交代制 (ランチ/ディナー中心)、中抜けシフトあり 基本的に無し(遅番は深夜まで及ぶ場合あり)
ハウスキーピング 日勤のみ(9時〜17時頃) 無し
管理部門 (営業・経理・人事など) 日勤のみ(定時勤務) 無し

フロント

チェックイン・アウト、予約管理、インフォメーション、会計などの業務を担当します。

24時間体制の要となるため、正社員であれば夜勤はほぼ発生します。土日祝の出勤も多く、平日休みが基本となるため、もっとも不規則な生活になりやすい職種です。

しかし、その分平日休みの恩恵を最大限に受けられることも大きな特徴です。

レストラン・ バンケット

料理の提供や予約受付、宴会サービスを行います。

朝食営業がある場合は早朝出勤、ディナーまでの場合は遅番となります。特に「中抜け勤務(ランチとディナーの間に長い休憩がある)」が発生しやすいのが特徴です。

夜勤はありませんが、帰宅が23時頃になることはあります。

ハウスキーピング

客室の清掃や備品管理を行います。お客さまがチェックアウトしてからチェックインするまでの時間帯(日中)がメイン業務となるため、勤務時間が規則的です。

そのため、主婦(夫)の方や、夜をゆっくり過ごしたい方に人気があります。

管理部門 (営業・経理・人事など)

ホテルの運営を裏から支える仕事です。 デスクワークが中心で、お客さまへの直接的なサービス提供が少ないため、一般企業と同様に「9:00~18:00、土日祝休み」というケースがほとんどです。

安定した生活リズムを最優先したい場合は、この職種を目指すのもひとつの手でしょう。

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「ホテルシフトはきつい」は本当?ホテル勤務で疲弊しないための3つの工夫

黒板に描かれた電球のイラストとPOINTの文字takasu / stock.adobe.com

「ホテルのシフトはきつい」というイメージから、体力面での不安を感じてしまう方は少なくありません。確かに、慣れないうちは生活リズムを整えるのが大変な側面はあります。

しかし、事前にポイントを押さえておくことで、その負担を大幅に減らすことができます。

  1. 夜勤を避けたいなら、フロント・予約部門以外を検討する
  2. みなし残業の有無を確認し、給与体系を正しく把握する
  3. 休憩・仮眠環境の整備状況を応募前に確認、質問する

1.夜勤を避けたいなら、フロント・予約部門以外を検討する

もし「体力に自信がない」「夜は家で眠りたい」という気持ちが強いなら、最初から夜勤のない職種を選ぶべきです。

前述の通り、ハウスキーピングや管理部門、あるいは夜間営業のないカフェ・レストラン部門などを選べば、規則的な生活を送ることが可能です。

面接時には、夜勤の有無を必ず確認しましょう。

2.みなし残業の有無を確認し、給与体系を正しく把握する

「ホテルのシフトがきつい」と感じる原因のひとつに、「働いた分だけの給与が見合っていない」と感じるケースがあります。

ホテルによっては、給与に一定時間の残業代が含まれる「みなし残業(固定残業代)」制度を導入している場合があります。

募集要項を見る際は、基本給だけでなく、夜勤手当が別途支給されるか、残業代がどのように計算されるかをしっかり確認しましょう。

納得できる待遇であれば、モチベーションを維持しやすくなります。

3.休憩・仮眠環境の整備状況を応募前に確認、質問する

夜勤や長時間勤務において、休憩の質は死活問題です。

「仮眠室は個室か、大部屋か」「足を伸ばして休めるスペースはあるか」「シャワー室はあるか」といった環境は、ホテルによって雲泥の差があります。

面接の逆質問などで「夜勤の際の休憩環境について教えていただけますか?」と聞くことは失礼ではありません。長く働くためにも、自分の体を守る環境があるかを見極めましょう。

▼ホテルの仕事がきついと感じる理由とその対処法、この仕事ならではの魅力についてはこちら
ホテルの仕事はきつい?理由や対処法を徹底解説

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シフト希望はどこまで通る?ホテルマンの休みと有給取得の実態

考え事をするビジネスマンaijiro / stock.adobe.com

「友だちの結婚式に参加したい」「たまには土日に休みたい」。不規則なシフトのなかで、このような自分の希望がどれくらい通るのかは気になるところです。ここでは、ホテルマンのシフトと休暇のリアルをお伝えします。

土日・連休は休める?シフト希望が通る仕組み

サービス業である以上、カレンダー通りの休みを完全に確保することは難しいのが実情です。しかし、決して「土日は絶対に休めない」「連休が取れない」というわけではありません。

土日・祝日の休み

観光地にあるホテルやリゾートホテルでは、土日祝はお客さまがもっとも多い、稼ぎ時です。

そのため、サービス部門(フロントやレストラン)では、毎週土日に休むことは難しいのが現実です。

一方で、ビジネス利用がメインのビジネスホテルでは、土日よりも平日の稼働が高い傾向にあり、土日に休みが取りやすい場合もあります。また、管理部門はカレンダー通りの休みであることが多いです。

連休の取得

GWやお盆、年末年始などの超繁忙期に長期休暇を取るのは、サービス業の宿命として困難です。

しかし、それ以外の時期であれば、公休と有給休暇を組み合わせて連休を作ることは可能です。

多くのホテルスタッフは、世間のピークをずらして、旅行代金が安い時期に優雅に旅行を楽しんでいます。

シフト希望の仕組み

多くのホテルでは、月に2日~4日程度の「希望休(リクエスト)」を提出できる制度があります。

「この日だけは絶対に休みたい」という日を事前に申請し、シフト作成担当者が全体のバランスを見て調整します。冠婚葬祭などの重要な用事は、早めに相談すれば考慮してもらえるケースがほとんどです。

▼ホテルシフトの作成について詳しく知りたい方はこちら
生産性が上がるホテルのシフト例をご紹介!

年間休日数と有給取得のリアル

「ホテル業界は休みが少ない」というイメージは、働き方改革が進む現在、過去のものになりつつあります。実際に年間でどれくらいの日数休めるのか、法改正後の有給取得状況も含めて、現在の業界水準を数値とともに見ていきましょう。

年間休日数の実態

「ホテルは休みが少ない」と思われがちですが、現在は業界全体で働き方改革が進んでいます。

週休2日制(月8~10日休み)が一般的で、年間休日は105日~120日程度の求人が多くみられます。

大手ホテルグループでは、年間休日120日以上(一般企業と同水準)を達成しているところも増えています。

有給休暇の取得

労働基準法により、年10日以上の有給休暇が付与される労働者には、年5日の取得が義務化されています。

ホテル業界でもこれは遵守されており、シフトの調整がつく範囲で有給消化が推奨されています。

取得のしやすさは現場の人員体制に依存するため、面接時に有給休暇の平均取得日数などを質問してみるのもよいでしょう。

特別休暇

ホテルによっては、結婚休暇、産前産後休暇、育児休業のほか、勤続年数に応じたリフレッシュ休暇などの制度を設けているところもあります。

女性が多い職場も多いため、育休からの復帰実績をもつホテルも少なくありません。

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ホテルシフトに関するよくある質問

3つのクエスチョンマークchristianchan / stock.adobe.com

ここでは、ホテルで働くうえで必ず知っておきたい疑問をまとめました。シフトの提出期限や夜勤明けの扱いなど、現場のリアルな運用ルールに沿ってお答えします。

シフトはいつまでに提出・決定されるのが一般的ですか?

提出は前月の中旬まで、決定は前月下旬(20~25日頃)が多いです。部署やホテル規模によりますが、月の途中で翌月の希望を出し、月末までに確定することで、スタッフがプライベートの予定を組みやすいようにしています。

夜勤明けの日は、そのまま休みとして扱われますか?

夜勤明けの日は「勤務日」として扱われ、その日の業務は終了です。明けの日自体は基本的にフリーですが、厳密には法律上の「休日」ではありません。多くの場合、夜勤明け+公休を組み合わせることで、まとまった連休を確保します。

アルバイトでも正社員と同じシフトで働くことがありますか?

あります。特にフロント部門などでは、欠員状況によりアルバイトでも早番や遅番などの変則的なシフトに入る可能性があります。ただし、夜勤は正社員や契約社員が担当することが多いです。

シフトがきついと感じた場合、部署異動は可能ですか?

可能です。体力的な負担やライフステージの変化(結婚、育児など)を理由に、フロントから管理部門やハウスキーピングへ異動を希望することはできます。ただし、異動には一定の在籍期間や人員状況が考慮されます。

ホテル勤務で中抜けシフト(休憩が長い)はよくありますか?

レストラン部門や宴会部門でよくみられます。昼食のピークが終わる時間帯(アイドルタイム)に長時間の休憩(中抜け)を取り、夕方のディナータイムに戻るパターンです。フロントでは比較的少ないでしょう。

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ホテルのシフト勤務には、不規則という側面がある一方で、平日休みの快適さや、メリハリのある働き方ができるという魅力もあります。

大切なのは、「自分がどの程度の不規則さなら許容できるか」「絶対に譲れない条件(年間休日数や夜勤の有無)は何か」を明確にすることです。

もし、「自分に合うホテルの種類がわからない」「実際のシフト例をもっと詳しく知りたい」と迷っているなら、ぜひ宿泊業界に特化した就職・転職支援サービス「おもてなしHR」にご相談ください。

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