内定承諾書ってなに?
内定承諾書とは、入社の意思を確認するための書類です。
“内定誓約書” や “入社承諾書” と呼ばれることもありますが、それぞれに大きな違いはなく、意味は同じです。ですので、どんな呼び方をするのかは会社によって異なるので、書類の内容をしっかりと理解しておくようにしてくださいね。
会社が承諾書/誓約書の提出を求めるのには、ちゃんとした理由があります。
採用活動にはたくさんの費用がかかることをご存知でしょうか? 会社が優秀な人材を採用するためには就職説明会に参加したり、求人を掲載したりなど、ある程度費用をかけなければなりません。
ですので、内定を辞退されてしまうと、会社としては大きなダメージを負ってしまいます。
そのような理由から、会社側は簡単には内定を辞退してほしくないので、内定承諾書(=内定誓約書、入社承諾書)も用いて内定辞退を予防しているのです。
だからといって内定を辞退しづらいこともありませんし、内定承諾書をもらっても就活は継続しても大丈夫なので、自分の納得のいく結果になるまで就職先は妥協しないようにしましょう。
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内定承諾書の書き方
内定承諾書には署名と捺印が必要ですが、他にも気を付けなければならないのが「日付」と「印鑑」です。
日付は、基本的には提出日の日付を書き、会社が記入する日付を指定していればその日付を記載してください。和暦や西暦は統一し、和暦を使う場合は、たとえば “R” と省略するのではなく「令和」とはっきりと書くようにしましょう。
ミスをしたら書き直しが必要ですが、会社によっては二重線の訂正が認められることもあるので、まずは会社に問い合わせてみてください。
そして、内定承諾書に使用する印鑑は、通常の認め印でOKです。ただし、かすれ・ズレなどのミスは二重線を引くのではなく、訂正印を押すことになっています。
承諾書の書き方を含め、印鑑をきれいに押す方法もあるので詳しい情報は以下の関連記事をチェックしてみてくださいね。
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内定承諾書にお礼状を同封するのはなぜ?
内定承諾書には「お礼状」を同封すると、好印象を持ってもらえる可能性が高くなります。
お礼状は、内定を出してくれたお礼を会社に伝えるためのものですが、より効果があるのは以下のパターンです。
・最終面接から実際に顔を合わせるまでの期間が半年以上先である
・希望通り、第一志望の会社から内定をもらった
パソコンで作成しても無礼にはなりませんが、なるべく手書きで書くことをおすすめします。
その際はシンプルな便箋を用意し、時候の挨拶や感謝の気持ちのほか、今後の抱負も併せて書くようにしてください。以下の関連記事の例文を参考に、一目置かれるお礼状を仕上げましょう!
好感度アップ間違いなし!内定承諾書にお礼状を添えたほうがいい理由
「添え状」と「お礼状」はどう違うの?
「添え状」は書類に添える手紙、「お礼状」は会社にお礼を伝える手紙です。
添え状はお礼状の役割を担うこともあるので、添え状の書き方によってはお礼状を書く必要がなくなります。
そもそも、内定承諾書には添え状やお礼状がなくても内定を取り消されることはありません。しかし、添え状に関しては、ビジネス上で書類を送るときに同封することがマナーなのです。
関連記事には添え状の詳しい作成ルールが解説されているので、気になる方は会社からの信頼を得るためにもチェックしてみてはいかがでしょう?
承諾書の添え状は手書きで作るほうがいい?
添え状を作成するときは、パソコンを使っても問題ありません!最近の傾向としては、手書きで作成した添え状よりもワードで作成したもののほうが多くなっています。
ただ、手書き・パソコンのどちらで作成するにしても、気を付けることはほぼ一緒です。
誤字脱字などの基本的なことや、時候のあいさつが適切かどうか確認することが必須です。お礼と今後の抱負を伝えることも忘れないようにしましょう。
以下の関連記事では、添え状を書く際の基本の「き」を踏まえながら、手書き・パソコンで作成する場合の例文も紹介しています。それをもとに添え状を作れば、ビジネスマナー初級編のひとつをマスターしたも同然ですっ ♪
【例文つき】入社承諾書の添え状の書き方!手書きとパソコン、どっちで作成するべき?
内定承諾書の返送には封筒マナーも大事!
内定承諾書を返送するときには封筒にも気を配らなけれはなりません。それは内々定承諾書を返送する場合も同じです。
どちらのパターンでも基本の書き方は一緒ですが、ひとつ異なるのは “書類内容の名前” です。
書類を受け取る相手に「どのような書類が入っているのか」を明確に伝えるために、封筒の表には赤いペンで書類内容を書き、最後に定規を使って文字の周りを囲みます。
書類内容を書くときにはそれぞれに合わせて「内々定承諾書在中」「内定承諾書在中」「承諾書在中」と書いてください。封筒を縦書きで書く場合は左下に、横書きで書く場合は右下にくるようにしましょう。
封筒の表面と裏面では書き方が変わるので、以下の関連記事でポイントを押さえてから丁寧に手書きするようにしてくださいね。
内定承諾書の送り方にもルールがある?
内定承諾書の送るときには、切手の料金が不足しないように確認し、なるべく速達で送るようにしましょう。書類を郵送したあとには、きちんと書類を送ったことを会社に証明するためにも、メールで書類の送付を連絡することをおすすめします。
また、書類を郵送したあとに内定を辞退する場合は、なるべく早く申し出るようにしてください。
承諾書の送り方ひとつにも社会人としてのマナーが問われますので、以下の関連記事を参考に誠意を持って対応することが大切です。
内定承諾書の提出は延長できるのか
内定承諾書の一般的な期限は1週間から1ヵ月以内が多いようですが、期限内に答えが出せないときは提出期限の延長を申し出てみるのもひとつの方法です。
1週間程度の延長であれば認められるケースがほとんどなので、まずは会社に連絡してみましょう。
ただし、期限の延長は当然のことではなく特別対応にあたるため、礼儀正しく行動することが大切です。以下の関連記事ではどのように振る舞うべきかチェックできるので、ぜひご一読ください!
内定承諾書の提出期限はどれくらい?返送を延長したいときのマナー
内定承諾書には社会人としてのマナーが求められている!
内定承諾書の扱いには、社会人として、その人の誠意がよく現れます。「相手に迷惑をかけないためにはどうすべきなのか」を考えたうえで対応することがとても重要なのです。
内定承諾書をただ返送すればいいという考えは捨て、いまのうちに社会人としてのマナーを習得しておきましょう。