ホテルの老朽化がもたらすお客様の不満とは?古いホテルが取るべき対処方法を解説!

ホテルの老朽化は無視できない問題です。良いサービスを提供しても、施設・設備の老朽化が目立っていると、お客様の満足度は大幅に下がってしまうでしょう。この記事では、老朽化したホテルに寄せられたネガティブなコメントの内容や、老朽化したホテルで取るべき対策を解説します。古さをいかしたホテルの例も紹介するので、運営の参考にしてくださいね。

お客様をがっかりさせる?ホテルの老朽化

不満

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ホテルの口コミでよく見受けられるネガティブな意見は「老朽化していて快適に過ごせなかった」というものです。創立から何十年も経過しているようなホテルでは、設備のあちこちに傷みが出ているのではないでしょうか。

心づくしのおもてなしや美味しい料理を提供しても、建物や設備の古さによって良い印象を残せないのですね。その一方、レトロな雰囲気で人気を博している古いホテルもあります。

お客様はどのような部分にホテルの老朽化を感じるのでしょうか。古いホテルを上手に活用している事例や、老朽化したホテルでできる対策を見ていきましょう。

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老朽化したホテルに寄せられる厳しい意見

2021年3月、開業50年を迎える「帝国ホテル東京」が、ホテルの建て替え計画を発表しました。新型コロナウイルスの流行が収まった後の集客を見据え、老朽化した施設を一新するということです。

あの帝国ホテルが全面的な建て替えに乗り出すということは、それだけ施設の老朽化がお客様に与える影響が大きいということではないでしょうか。実際、宿泊予約サイトには老朽化したホテルに対して次のような厳しい口コミが寄せられています。

  • ・障子が外れ、よく見たら枠がゆがんでいた
  • ・隙間があるのか窓を開けていないのにカメムシが現れた
  • ・バスルームのプラスチック部分が黄変していた
  • ・エアコンや換気扇の音がうるさかった
  • ・部屋が臭い
  • ・ソファが擦り切れていた
  • ・エレベーターが故障しており移動が大変だった
  • ・フロントの設備が古いのかチェックインに時間がかかった
  • ・トイレの水が流れにくい
  • ・水栓から水が漏れていた
  • ・ボイラーの故障で大浴場が使えなかった
  • ・フロントや廊下が暗くて不気味だった

また、単に古い・不便というだけでなく、天井の板が外れかけている、シャワーの温度調整ができず、熱いお湯が出たなど危険な状態だったという意見も見受けられました。

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老朽化したホテルの成功事例

自販機のトースト

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老朽化したホテルにまつわるがっかり体験談は多いものの、設備の古さが話題になり、注目を集めているホテルもあります。

たとえば、新潟県にあるドライブイン併設のホテルです。開業が1976年だというこのホテルでは、現代では珍しいホットスナックの自動販売機や、懐かしのアーケードゲームを設置したスペースがあり、珍スポットマニアの聖地とされています。

実際に宿泊した人の話によると、外観や内装は老朽化し、調度品も年代物だが、メンテナンスが行き届いていて清潔だったとのこと。客室の作りが昭和レトロでおしゃれだという意見もありました。

また、このホテルに限らず古い宿泊施設には「安く泊まれて清潔なら良いので満足」といった口コミが寄せられることもあります。清潔を保ち、料金を安く設定すれば「施設は古いけど安い宿」として需要を得られる可能性もあるでしょう。

ホテルが老朽化したらどう対処すべきか

リフォーム

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堅牢(けんろう)なつくりのホテルでも、老朽化の波は必ず押し寄せます。お客様の目にはっきり分かってしまうほど老朽化が進んだ場合、どのような対処方法があるのかを見ていきましょう。

リフォーム・修繕して経営を継続

まずは建物のリフォームや、部分的な修繕など、施設・設備の手入れをした上で、経営を続けることを検討してみましょう。壁紙や水回りの設備を新しいものと交換するだけでも、ホテル全体の印象がグッと良くなる可能性があります。

また、コンサルティング会社に依頼してホテルのコンセプトを新たにし、外観・内装からサービスまでガラリと変える方法もあります。

ただし、リフォーム・修繕やコンサルティング会社の利用には当然、それなりの費用がかかります。今後も長く営業を続けられるのか、費用を回収できる見込があるのかといったことを、多角的に考えて決めましょう。

コンサル会社の活用については、以下の記事で詳しく解説しています。

ホテルコンサルタントの力を借りる。ホテルコンサルタントはホテルにどんな効果をもたらす?

ホテル経営についてコンサルタントやセミナーを利用するメリットとは?学べる経営戦略もご紹介!

旅館の事業再生のために旅館コンサルタントはどのような役割を果たすのか

譲渡・廃業

老朽化が激しい上に経営が芳しくない、全面的な建て替えが必要でも資金がない、といったホテルの場合は譲渡・廃業もやむを得ないかもしれません。

単にホテルを畳むだけでなく、建物の所有権とホテルの経営権を別の事業者に売却する方法もあります。

なお、ホテル・旅館の廃業については以下の記事もご参照ください。

ホテルの廃業や閉館の原因・回避策とは

旅館廃業の理由とは?旅館廃業に必要な手続きを解説!

ホテルの廃業・閉館による失業で困ったら公的支援や転職サポートを活用!

古さを生かして経営を継続

記事の中でも紹介した通り、古いホテルの人気が出ることもあります。リフォームや修繕にお金を使わない分、宿泊費を安くしたり、古さを売りにできるくらいのレトロな雰囲気を出したりと、新しいホテルにはまねできない要素で勝負するのです。

ただし、安全性と清潔感は大切にしましょう!

ホテルスタッフの新規採用も考えてみよう

何年間も同じスタッフだけでホテルを運営していては、老朽化や古臭さに気が付きにくいかもしれません。スタッフの新規採用で、新しい風を呼び込んでみてはいかがでしょうか。

ホテルスタッフの採用は、わたしたちおもてなしHRにお任せください。宿泊業・サービス業の経験者や、おもてなしの仕事に関心の高い求職者を紹介し、採用までしっかりサポートします。まずはホームページから、資料をご請求くださいね。

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