都会と田舎の良いところ取り!関東地方への移住を考えてみよう
日本の首都、東京都がある関東地方は、都会と田舎が調和した住みよいエリアが数多く存在しています。この記事では東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・茨城県・栃木県で暮らす魅力や、移住支援制度について、まとめて解説します。関東地方への移住を考える際の、参考にしてください。
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関東地方への移住【東京都】
言わずと知れた日本の首都、東京。最先端のモノ・コトがそろった刺激的な街である一方、緑に囲まれた暮らしやすいエリアも存在しています。
魅力
東京都で暮らす魅力は、なんといっても利便性の高さと楽しみの多さです。東京にはファッション・アート・グルメ・エンターテインメントなどのレベルの高さ、新しさは日本一ではないでしょうか。また、交通網が非常に発達しており、都内での移動や近隣都市へのアクセスが非常に便利です。
その一方で奥多摩町や檜原村といった手つかずの自然が残る田舎町や、八丈島などの離島もあります。東京で暮らす=大都会での生活とは限らないのが、面白いところですね。
移住支援
新宿区や墨田区といった都市部においては、民間の賃貸住宅を借りる際の費用や、親世帯との同居・近居のために住宅を購入する際の費用を補助する制度が設けられています。
八丈島や檜原村などの過疎地域においては移住者の呼び込みに積極的で、移住者の条件によっては最大で100万円の支援金が支給されます。移住体験ツアーなどのイベントも定期的に開かれているようなので、興味のある人は参加すると良いでしょう。
また、東京都からの移住をサポートする施設があることも、東京都の特長です。有楽町の「ふるさと回帰支援センター」では、さまざまな地域への移住相談ができるブースが設けられています。
土日も利用できる施設なので、現在東京に住んでいて他の地域への移住に興味を持っている人は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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関東地方への移住【神奈川県】
異国情緒のあふれる港町や深い歴史を持つ鎌倉、日本有数の温泉地である箱根など、見どころが盛りだくさんの神奈川県。ここでの暮らしをのぞいてみましょう。
魅力
神奈川県は、華やかさと落ち着きが同居する地域です。一流ホテルやショッピングゾーン、アミューズメント施設がならぶみなとみらいや、サーフィンの聖地と呼ばれる湘南、観光地として人気の高い鎌倉などは、いつもにぎわいを見せています。
その一方、田畑に囲まれた住宅街や里山風景が残るエリアも豊富にあります。静かな生活を送りながら、都会的な空気を楽しめる。それが神奈川県で暮らす魅力と言えるのではないでしょうか。
移住支援
神奈川県内で特に移住支援に力を入れている地域として挙げられるのは、逗子・葉山エリアや三浦市、二宮町といった街です。SNSを活用した情報発信や、移住後の仕事を紹介する移住者受入連携企業の求人紹介、オンライン移住説明会といった活動をしています。
セルフリノベーションできる団地や空き家バンクの活用など、住まい探しに役立つ取り組みもあるので、ユニークな家に住みたい人はチェックしてみましょう!
関東地方への移住【埼玉県】
東京都のベッドタウンとしての需要が高い埼玉県。通勤の利便性だけではない暮らしの魅力を見ていきましょう。
魅力
東京都に隣接する埼玉県は、東京23区へ通勤する人々のベッドタウンというイメージが強いのではないでしょうか。充実した鉄道路線や高速道路によるアクセスの良さを考えれば納得ですが、埼玉県の魅力はそれだけではありません。
東京都内にすぐアクセスできる利便性がある一方で、豊かな緑や水に恵まれ身近なところに「農」があります。埼玉県では仕事を続けながら、小さな畑を作ったり家庭菜園を楽しんだりという「農ある暮らし」を推奨しています。
また、健康長寿を目指した「健康長寿埼玉プロジェクト」の取り組みなどもあります。土に触れて体を動かす。埼玉県では自然で健康的な毎日を過ごせそうですね。
移住支援
埼玉県では移住前に東京23区内に居住していた、または通勤していた人を対象に、支援金を出す制度を設けています。埼玉県内の対象地域に移住して、県内の中小企業へ就職するか起業することが受給の条件です。
また、本庄市や美里町といった一部の自治体には、住宅取得に関する支援制度があります。
関東地方への移住【千葉県】
移住したい県ランキングの上位に食い込むことが多い千葉県。利便性の高いエリアと豊かな自然に囲まれたエリアがあり、理想のライフスタイルに合わせた暮らしを実現できる地域です。
魅力
千葉県は埼玉県と同様に、東京のベッドタウンとしての役割を持った県です。松戸市や浦安市、市川市となどの、東京に隣接する地域は交通の便が良い街。家賃を抑えて都内で働きたい人にぴったりではないでしょうか。
ほどほどに便利でにぎやかな千葉県ですが、県の最南端に位置する房総半島など、自然が色濃く残ったエリアもあります。房総半島での暮らしは便利なものとは言い難いかもしれませんが、海が美しく気候が温暖なため、移住先として注目を集めています。
移住支援
千葉県には、体験移住や住宅支援に力を入れている自治体があります。例えば、勝浦市では10日以上60日以内という、長期間の体験移住を提供しています。ある程度長い日数を過ごすことで、地域の良さや課題点が見えてくるのではないでしょうか。
また、住宅支援の制度としては3世帯同居・近居のための補助金や、子育て世帯の住宅購入費を補助する制度が設けられています。
関東地方への移住【群馬県】
草津温泉で有名な群馬県。実は関東で「移住したい地域・子育て満足度」といったアンケートでナンバーワンに選ばれた地域なのです。群馬県で暮らす魅力や移住支援制度を探っていきましょう。
魅力
群馬県への移住は、生活費を安く抑えたい!という人に特におすすめです。群馬県はサービスや商品の価格を総合・平均した「物価水準」が非常に低く、住宅費も東京都内の半分が相場と言われています。
お金を掛けずに暮らせることも、移住したい地域・子育て満足度の関東ナンバーワンに選ばれる理由のひとつでしょう。
その分、給与水準も低い傾向にありますが、東京都内への通勤も可能な範囲なので仕事を変えずに移住すれば、家計にゆとりができるのではないでしょうか。
移住支援
群馬県では、東京圏から転入し、群馬県が移住支援金企業の対象としてマッチングサイトに掲載している企業に就業するか、一定の条件を満たして起業した移住者を対象に、最大100万円の移住支援金を支給しています。
また、沼田市では東京都内へ新幹線通勤をする人を対象とした、交通費の補助制度を設けているなど、市町村ごとに取り組まれている制度もあります。気になるエリアの支援制度を調べてみてくださいね!
関東地方への移住【茨城県】
残念ながら都道府県魅力度ランキングで毎回、下の方にランクインしている茨城県。しかしそれは、地域の魅力があまり知られていないだけのこと。知る人ぞ知る、茨城県の魅力と移住支援制度を見ていきましょう。
魅力
茨城県で暮らす魅力としてまず挙げられるのは、住環境にゆとりを持ちやすいことです。茨城県は1住宅あたりの敷地面積が日本でいちばん広く、日本全国の平均と比較すると1.6倍と言われています。気候が温暖なため、広い庭付きの一戸建てで、家庭菜園やガーデニングを楽しめるのではないでしょうか。
また、古くから「ものづくりのまち」として栄えてきた日立市や、大学・研究施設が集結したつくば市など、個性のあるエリアが多いことも茨城県の特長。エリアによっては東京都へのアクセスも便利です。
移住支援
茨城県内の市区町村では、移住者の住宅取得や子育て世代の支援に積極的に取り組んでいます。
例えば小美玉市では移住者を対象に、住宅の取得や改修工事の費用を補助する制度があります。また、城里町では町営住宅に入居する子育て世帯に30万円の補助金を支給しています。
関東地方への移住【栃木県】
鬼怒川温泉や宇都宮のギョーザ、佐野ラーメンなどで有名な栃木県。観光ではなく、暮らすとしたらどんな毎日が待っているのでしょうか。
魅力
農業が盛んな栃木県では、地元産の新鮮野菜が手に入ります。全国的に有名なブランドいちごや、ギョーザづくりに欠かせないニラの他、ネギやトウモロコシなども豊富に収穫されています。栃木で暮らせば、現代人に不足しがちな野菜をしっかり摂取できそうですね。
また、宇都宮から東京まで新幹線で50分というアクセスの良さも魅力です。首都圏での仕事を続けながらの移住も実現できるのではないでしょうか。
移住支援
栃木県では移住に伴う住宅購入費の補助や、条件を満たして東京都内から転入してきた移住者に支援金を出す取り組みがされています。
また、体験移住などのイベントも盛んに開催されているので、移住を決める前にイメージを膨らませやすいのではないでしょうか。
2021年4月時点では、新型コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、オンラインイベントが増えているようです。気軽に参加してみましょう!
関東地方への移住で家がもらえる!
定住を考えて関東地方へ移住するのであれば、住宅の取得も考えなければなりません。関東地方には、家がもらえる制度を設けている自治体も。2つの制度についてご紹介します。
東京都奥多摩町 0円空き家バンク
奥多摩町には、物件を手放したい人が登録する「0円空き家バンク」という制度があります。町は、物件を活用したい人とのマッチングを行います。
契約は所有者と希望者の間で直接行われます。事前の物件案内などはないので、気になる物件があれば自分の足で見に行く必要があるようです。
茨城県境町 20年住み続けたら無償譲渡
境町では、子育て世帯の移住促進に向け、戸建賃貸住宅整備事業を推進しています。町外からの移住者が指定の新築戸建て住宅に20年住み続けると、土地・建物が無償譲渡されます。
入居時の世帯主の年齢が45歳以下であること、中学生以下の子どもがいることなどが入居の条件です賃貸物件に住み続けることを考えるとお得なため、入居者募集には多くの申し込みがあるようです。
なお、国や自治体の移住支援制度については以下の記事でまとめて紹介しています。併せてご参照ください。
比較的気軽にできる関東地方への移住
今回紹介した地域は都市部へのアクセスが良好で暮らしやすいエリアです。市街地から外れた場所に住んだとしても、生活に困ることはそうそうないはずです。
関東地方は田舎暮らし初心者でも、比較的気軽に移住できるのではないでしょうか。移住先での仕事探しは、おもてなしHRにご相談くださいね!