初めての転職には不安を感じるもの
- 「キャリアアップしたい」
- 「経験したことがない仕事に挑戦したい」
- 「もっと条件が良い職場につきたい」
などという思いから、転職をしたいと考え始めた方も多いのではないでしょうか。
しかし、転職に失敗したら?転職先が今より悪い環境だったら?と不安を感じ、なかなか転職に踏み切れない方もいますよね。
初めての転職には不安がつきもの。
ネガティブな面ばかりに目がいきがちですが、転職したことで「充実した日々を過ごせるようになった」「仕事の悩みが解消した」など、成功事例もたくさんあります。
「転職しよう」という今の気持ちが、将来仕事や生活などで成功を掴むためのきっかけになるかもしれません。
自分の思いや状況を整理した上で、転職に臨んでみてくださいね。
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初めて転職する方へ!転職活動の基本的な流れ
初めて転職を始める方は、まず転職の基本的な流れを確認しましょう。
一般的な転職の流れは以下の通りです。
【1】転職の事前準備
【2】応募先を探す
【3】履歴書・職務経歴書の作成
【4】面接の対策
【5】内定と退職の手続き
こうしてみると、流れは現職に入社した際の就職活動とほぼ同じです。
大きく異なる点は転職活動には「退職手続き」が伴うことです。転職は初めてという方の中には、退職手続きへの不安を感じている方も多いかもしれませんね。
詳しくはあとの項目で説明しますが、転職の場合は転職活動と併せて退職準備も進める必要があることを認識しておきましょう。
転職活動のステップについて、次の項目からより詳しく解説しますので、段取りを理解した上で読み進めてくださいね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
【初めての転職:STEP1】事前準備
転職活動は、「事前準備」がしっかりできているかどうかが成功を左右します。特に、初めての転職となると分からないことが多く、不安が募ることも多いはずです。事前準備を念入りにおこなえば不安が軽減できるかもしれません。転職活動の事前準備としておこなうべきことは3つです。それぞれ紹介しますので、転職の第1ステップとして(1)から順にみていきましょう。
(1)自己分析
事前準備のなかでも、一番始めにおこなわなければいけないのは「自己分析」です。
就職活動の際に自己分析をおこなった経験はないでしょうか。
長所や短所、価値観などを分析して自分自身を客観視するというのは、転職活動の方向性を決めるための重要な工程です。就職活動の際と大きく異なるのは、社会人経験を通して身につけたスキルや強みなどの分析が必要になることでしょう。
初めての転職の場合は、この点に戸惑いを覚えることがあるかもしれません。
以下のことを意識すると、自己分析がしやすくなるでしょう。
- 現職で得意とすることや褒められた経験を振り返る
- 仕事に対する価値観や優先順位を明確にする
- キャリアのゴールを設定する
自己分析の結果は、転職活動の各ステップにさまざまな影響をもたらす要素です。時間のかかる作業ではありますが、徹底しておこないましょう。
▼自己分析のやり方はこちらをチェック
(2)業界・企業研究
自己分析で転職の方向性が見えてきたら、実際にどのような業界や企業があるのか見ていきましょう。
業界の特性、企業の強みや文化への理解を深めることは、自分に最適な転職先を見つけるのに非常に重要です。志望動機の具体化や転職後のミスマッチ防止にも役立ちます。
初めて転職をする方の中には、現職と同じ業界への転職を目指している方もいるはずです。
業界が決まっているとしても、その業界には多くの企業が存在しており、企業によって特徴や社風、働き方が異なります。企業研究をしっかりとおこない、自分に合った企業を選んでいかなければいけません。
▼転職先の業界が決まらない方はこちらをチェック
(3)転職のスケジュールを立てる
初めに紹介したように、転職活動には複数のステップがあります。そして、それぞれのステップには一定に時間が必要で、内定獲得までは3カ月から6カ月ほどかかると言われています。
スケジュールを決めずに行動してしまうと、転職活動がだらだらと長引く原因になってしまいます。
仕事をしながらの転職活動は、転職活動のために必要な時間を見つけるのが難しかったり、忙しさを理由に後回しにしてしまったりしがちです。
自己分析や書類作成、現職の引き継ぎなどに、どの程度の日数をかけるかを事前に決めておくと、メリハリをつけて行動することができるでしょう。
ただし、転職活動のスケジュールは応募企業数や応募企業の選考スケジュールによって変動するものです。スケジュール通りに進まないことがあっても焦らず、目安と思っておくことも大切です。
▼スケジュールの立て方はこちらをチェック
【初めての転職:STEP2】応募先を探す
自己分析や企業研究などで出した希望の職種や勤務地、業種などの条件をもとに、求人を探します。応募先を探す方法にはいくつか方法がありますので、自分に合ったやり方で臨みましょう。
転職サイトに直接応募する
転職サイトとは、業界や勤務地、給与・待遇面など希望する条件をもとに、求人情報を検索できるサービスです。
初めての転職であれば、どのような求人があるかを理解するために転職サイトを眺めてみるのがよいかもしれません。
求人票を見比べて、興味のある企業があれば、複数社候補を挙げておきましょう。厳選したいという気持ちがあるかもしれませんが、転職活動における書類選考の通過率は3割程度と言われています。
母数を増やして、選考段階で見極めるというのも悪くありません。
ハローワークを使う
公的な就労支援施設であるハローワーク。地方の求人が豊富なので、「地元で働きたい」「引っ越しをしたくない」という方にとっては仕事を探しやすいかもしれません。
求人に直接応募できることはもちろん、ハローワークから紹介を受けた求人にオンライン上で応募することもできるよう。
利用するためには、ハローワークの相談窓口で求職手続きを申し込む必要があります。分からないことや相談したいことがあれば、窓口に問い合わせるのが確実でしょう。
書類作成のサポートや面接対策を行ってくれる場合もあります。転職活動のセミナーを開催していることもあるので、初めての転職で不安という方は足を運んでみるのもおすすめです。
参考:求職者MP利用者マニュアル(利用登録者)/ハローワークインターネットサービス
転職エージェントを使う
転職エージェントとは、アドバイザーのサポートを受けながら転職活動を進めていくことができる転職支援サービスです。
登録時に面談で転職相談をおこない、その面談結果をもとに希望に合う求人をアドバイザーが紹介してくれます。
転職サイトのように自分で求人を探すこともできますが、応募の際にはアドバイザーが企業との橋渡し役をしてくれます。求人票では分からない企業の詳しい情報を教えてくれたり、アドバイザーが企業にアピールしてくれたりと、アドバイザーは心強い存在です。
書類作成のサポートや面接対策などのサポートも手厚く、転職に対する不安にも転職のプロとしてアドバイスしてくれます。
そのため、初めて転職する方はエージェントの利用がおすすめです。無料で使えるものが多く、転職を強要されたり転職をしないからとペナルティが発生したりすることはありません。
本気で転職したい方はもちろん、今はまだ転職を検討している段階で「求人情報だけ見てみたい」「とりあえず誰かに相談したい」という方でも気軽に利用してOKです。
また、これらはどれか1つのやり方で探さなければいけないわけではありません。併用して転職の成功率を上げていきましょう。
なお、「おもてなしHR」は宿泊業界に特化した転職エージェントです。ホテル・旅館に転職したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【初めての転職:STEP3】履歴書・職務経歴書の作成
応募企業が決まったら、履歴書・職務経歴書など応募に必要な書類を作成しましょう。
経歴や自己PRなどいろいろな項目を埋める必要がありますが、なかでも志望動機の内容には気を配ってください。
志望動機では「その企業にしかない魅力」を述べる必要があります。複数の企業を受ける場合は、受ける企業によって内容を変えるのがベストです。
また、業界や企業によりますが、履歴書・職務経歴書形式に指定があったり、別途指定されたものを提出しなければなかったりする場合もあります。
書類については事前にしっかりと確認し、誤りや提出漏れがないように気をつけてください。
履歴書の書き方については、以下の記事で詳しく紹介しています。参考になさってください。
【初めての転職:STEP4】面接の対策
書類の選考が通ったら、次は面接の選考が控えています。面接は転職活動のなかでも、特に重要なステップです。
後悔のない面接をするためにも、事前にしっかりと対策をしておきましょう。
準備不足で臨んでしまい面接官からの質問にうまく答えられず、満足に自分の魅力を伝えられなかった、という事例も少なくありません。
正しい面接マナーを身につけ、スムーズに受け答えできるように回答を準備しておくなど対策をすることが大切です。
受け答えに関しては、志望動機や退職理由など、よく聞かれる質問の準備をしておくと一先ず安心でしょう。
よく聞かれる質問は、ほとんどの場合序盤に聞かれます。序盤の質問にスムーズに答えられるだけでも自信がつき、その後の質問にもスラスラと答えやすくなります。
もし面接に落ちたとしても、あまり落ち込む必要はありません。初めての転職が上手くいかないのは珍しいことではないからです。
次につなげる気持ちを持つことが、転職成功の糧となることを忘れずに取り組みましょう。
面接については、以下の記事も参考になさってください。
【初めての転職:STEP5】内定と退職の手続き
面接での選考に通過し、内定をもらった後は、内定受諾の手続きはもちろん、退職の手続きもおこなう必要があります。
退職には、業務の引き継ぎやあいさつ回りなどが必要な場合があります。ある程度転職の目途がついた段階で着手しましょう。
また、退職については現職の規定を確認することを忘れてはなりません。会社の規定で「退職する場合は退職日の〇カ月前までに申し出る」というような定めがあれば、厳守しましょう。
確認を怠ると、面接や退職交渉でトラブルが起きる原因にもなり兼ねませんので、転職活動を始める前に会社の規定を確認しておくと安心です。
もし、退職を引き止められたときは「辞める意志は変わらない」という強い姿勢を崩さないようにしてください。
ここで意志が揺らぎ、退職に時間がかかってしまったという方もいるようです。そのようなケースがあることも踏まえた上で、退職交渉に臨みましょう。
退職については、以下の記事も参考になさってください。
【初めての転職】よくあるQ&A
初めて転職する方が疑問に思いやすいポイントをQ&Aでまとめました。一通り目を通してみてくださいね。
Q.自分の希望に合う求人が見つけられないときは?
転職サイトだけを利用するのではなく、転職エージェントなどプロのサポートがあるサービスを活用してみましょう。
数ある求人の中から、希望に合う応募先を自分で探すのは時間がかかるものです。
サポートを受けて希望に合う求人を紹介してもらい、自分で探す手間を省いていきましょう。紹介してもらった求人に応募するかどうかは自分で決めることができます。
ただし、転職エージェントならどれでもいいわけではありません。
自分の探している業界の取り扱いが少ないサービスを利用するとなかなか求人がみつからないことも。
なお、宿泊業界に転職したいときは、当サイト「おもてなしHR」にご相談ください!宿泊業専門に取り扱っているので気になる求人を見つけられるはずですよ。
Q.会社を辞めてから転職活動してもOK?
NGではありませんが、現職を続けながら転職活動したほうが安心です。
転職活動を始めたからといって転職先がすぐに決まるとは限りません。
仕事がない間は収入を得られないため、そのことを把握した上で会社を辞めても大丈夫か検討してください。
ただし、病気やケガなどやむを得ず仕事を辞めなければいけない場合は、無理せず仕事を辞めてから活動しましょう。
失業中の収入が心配な方は、失業手当の受給を検討してみるといいかもしれません。
なお、失業保険については、以下の記事で詳しく解説しています。参考になさってください。
Q.まだ転職を迷っているときは?
辞めることで得られるメリットと辞めるリスクを想定し、転職後の将来と今の仕事を続ける将来を比較してみてください。
そうすることで見えていなかった部分に気づき、迷いがなくなるかもしれません。
また、辞めたいと考えている方のなかには、自分の考えや物事の見方を変えたことで、現職の仕事が楽しめるようになったという方もいるようです。
迷いがあるうちは、自分の気持ちと向き合う時間を持つことを優先しましょう。
初めての転職に不安がある方は転職エージェントを活用しよう
初めて転職をする方に向けて、転職の流れについて説明しました。
- 「初めての転職で分からないことが多い」
- 「応募書類の作成や面接対策に心配がある」
などという方で宿泊業界への転職をお考えの方がいらっしゃれば、私たち「おもてなしHR」にお気軽にお問い合わせください。