「マインドマップ」とは?
マインドマップは、自分の頭で思っていることを紙に書き出すことで思考を整理するものです。
大きな紙に書かれた1つのキーワードから派生したワードを枝のように次々とつなげ、物事の関連性を紙に描き出します。ビジネスや学習の際にはよく使われており、世界中の人が活用しているそうです。
思考を可視化できるマインドマップの役割は、頭の中で思考されているものを整理し、その物事に対する理解を深めることです。マインドマップは思考が整理されるだけでなく、物事を深掘りしやすいことから、自己分析にとても向いている方法と言えるでしょう。
転職活動の自己分析でマインドマップを活用すると、自分が転職に望んでいることを明確にできます。さらに自分を客観的に捉えることができるので、「本当に転職するべきか」や「転職に求めていることは何か」など、一度冷静になって今後のことを考えられますよ。
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転職活動の自己分析でマインドマップを活用するメリット
転職活動の自己分析でマインドマップを活用するべき理由はいくつかあります。
マインドマップを活用する具体的なメリットを解説いたしますので、自分自身にマインドマップの作成が必要かどうかを検討してみましょう。
思考を可視化できる
マインドマップは、自分の頭の中にある思考を分かりやすく可視化します。
ワードとワードがつながっていることで物事や思考の関連性を見つけやすくなり、さらにそれが1枚の紙に視覚化されているので全体像が掴みやすくなります。
また、マインドマップは長文の文章を書く必要はなく単語や短文で作られるため、考える作業がとても楽に感じられるでしょう。
分析結果を見直しやすい
文字が羅列してあるだけの自己分析は、転職活動中に見直すときに「見づらい」といったケースが多いようです。
その分、単語や短文で構成されるマインドマップは視覚情報が強いので、あとから分析結果を見直しやすくなります。なかには、より情報を見やすくするためマインドマップに色やイラストを取り入れる方もいるのだとか。
さらにマインドマップを作成した後日、自己分析をより掘り下げる場合は情報を追記することもできます。情報の付け足しやすいと転職活動が終わるまで長く分析結果を活用でき、情報のアップデートがしやすくなるのでとても便利ですよ。
誰でも簡単にできる
マインドマップは紙とペンを持っていれば、誰にでもできる自己分析の方法です。単語や短文で思考を広げていけば良いので、テーマさえ決まれば自己分析を行うハードルは低いと言って良いでしょう。
自己分析は難しく考えすぎてつまずいてしまう人も少なくありません。自己分析を行う場合、まずは書き出すことが大切なので、自己分析のやり方に悩んでいる方は特にマインドマップが向いているかもしれません。
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マインドマップを使った自己分析のやり方
マインドマップを使った自己分析のやり方は、基本さえ分かればすぐに実行できます。
どのようなステップを踏めば良いのか紹介いたしますので、早速マインドマップ作りをスタートさせてみましょう。
テーマを決める
マインドマップを作成するときは、まずはじめに中心となるテーマを決めます。テーマを決めるポイントは「あとから派生させやすい言葉かどうか」です。
以下のテーマ例のようになるべく大きなものを設定し、深掘りすることを前提に考えましょう。
・大学生時代
・転職 など
決めたテーマは、紙の真ん中に書きます。そこから連想ゲームのように思考と単語・短文を広げ、自分自身を深掘りしてみてください。
サブテーマを設定する
テーマを決めたら、次はより細部を深掘りするためにサブテーマを設定します。サブテーマは、テーマよりも少し小さな規模のものをいくつか設定してください。
たとえば、「自分」をテーマに置き個性を探りたい場合は「好きなこと」「嫌いなこと」などイメージが湧きやすいサブテーマを設定すると良いでしょう。
徹底した自己分析を行うには、マインドマップのテーマを幅広い視点から掘り下げることが大切です。
以下のサブテーマ例を参考に、自分が思い浮かんだサブテーマはとにかく書き出してみることをおすすめします。
・嫌いなこと
・目標
・趣味
・現在
・過去
・未来
・性格 など
「なぜ?」という問いを投げかける
テーマとサブテーマが決まったあとは、「なぜ?」という問いをどんどん自分に投げかけていきましょう。
この問いかけは、自分自身が答えられなくなるまで続けてください。そうすることによって自分の行動パターンや原理、価値観、無意識に思っていることを明確にすることができます。
同じテーマやサブテーマを置いたとしても最終的に結びつく結果は人によって異なるので、慎重に、粘り強く自分自身と向き合うのがマインドマップを作るポイントです。
分析結果と仕事を結びつける
マインドマップの結果が出たら、それで終わりではありません。結果までたどり着いたら、分析結果と仕事を関連付けて考えるようにしてください。
この段階で重要なのは自分の強みと弱みを把握し、希望している職種と関連付けることで自分にその仕事が向いているかどうかを確かめることです。
もし自分の強みと興味のある企業・職種がマッチしていたら、マインドマップ上に分かりやすく印などをつけておくと良いでしょう。
まだ興味のある企業や職種を探している場合は、自分の性格・強みに合った職種をどんどん線でつないでいってください。線がより多くつなげられている企業や職種が、自分が活躍できるところかもしれません。
自己分析でマインドマップを作成するときのポイント
マインドマップの完成度によって自己分析がスムーズに進んだり、転職活動に活かされやすくなったりします。
自己分析でマインドマップを作成するときのポイントの1つは、大きめの紙を用意し1枚に収まるようにすることです。複数枚になっても問題ありませんが、枚数が増えるほど見直しづらくなるので注意してくださいね。
その他のポイントも併せて紹介いたしますので、詳しくチェックしていきましょう。
リラックスできる環境で作成する
マインドマップを作成するときは、時間に余裕を持ち自分がリラックスできる環境で行いましょう。
リラックスした環境であればあるほどアイデアが浮かびやすくなり、作業がはかどります。また、できるだけ自分の本音に迫るためにも、1人で作成したほうが良いかもしれません。
自分自身と向き合いやすい環境を意識し、マインドマップを作成することが大切ですよ。
キーワードは文章でなく単語で書く
マインドマップに書き出すキーワードは、文章ではなく単語が望ましいでしょう。
マインドマップの魅力には、「あとで見直したときにすぐに内容を把握できること」というポイントがあります。長文でキーワードを書き出してしまうと、要点が分からなくなり混乱する場合があるため、情報量には気を付けてキーワードを書き出してください。
思考を可視化することを念頭に置き、書き出す情報量は自分自身で常にコントロールするようにしましょう。
色やイラストを入れる
見直しやすいマインドマップを作成するためには、色やイラストを取り入れることもおすすめです。
一色のペンで文字だけを書き出すと、人によってはどこが重要で、何を表しているのか分からなくなる場合があります。しかし色やイラスト、図などを加えれば、マインドマップの見やすさが格段にアップします。
ただし、色やイラストを加えすぎて「逆に何が重要かわからなくなった」「何を表しているのか忘れた」など、情報が混乱してしまうケースもあります。
たとえばマインドマップに色を使う際は、テーマ別によって文字の色や線の色を変えると分かりやすくなるでしょう。「シンプルにすっきりまとめる」ことを心がけ、ポイントで色やイラスト、図を加えるようにしてくださいね。
自己分析でのマインドマップは作成過程を楽しむのが大事!
自己分析でのマインドマップは、分析結果だけが重要なのではありません。
転職活動の中でマインドマップを作成すると、思考が整理されるだけでなく知らなかった自分の一面や本音を把握することができます。物事を関連付けて考えられるようになるため、マインドマップを作成する過程で得られるメリットはとても大きいのです。
しかしマインドマップを作成していると、だんだん書くこと自体が目的になってしまうことがあります。マインドマップを作るときは「どのような目的で書いているのか」を常に意識しながら進めることが大切です。
目的を見失うと作成過程で得られるメリットが半減してしまうので、関連性を理解しつつ、転職活動にどう活かすのかを考えながらマインドマップを作りましょう。
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