「自己分析」とは？ 転職での簡単な自己分析のやり方を紹介

転職活動における自己分析とは？

Friends Stock – stock.adobe.com

自己分析とは、さまざまな角度から自分自身について掘り下げていく作業です。そうすることによって仕事で活かせる長所やスキル、自分に向いてない仕事、自分が仕事や人生に求めているものが見えてくるのです。

転職活動を行う際の自己分析は、新卒で就活をするときのものとは異なります。

社会人経験のない新卒が行う自己分析では、部活やアルバイトなどから得た経験や強みなどを深掘りすることになります。

しかし、転職活動の自己分析では「前職でどのような工夫をして成果につなげたのか」という点を中心に考えなくてはなりません。

転職活動における自己分析は、学生時代とは違った視点で自分自身を捉えなおすことが大切です。

なぜ転職活動では自己分析が必要なのか

metamorworks – stock.adobe.com

転職活動での簡単な自己分析のやり方をチェックする前に、なぜ転職活動でも自己分析が必要なのかを考えていきましょう。

自分に向いている転職先を見つけるため

転職活動での自己分析は、自分に向いている企業を見つけるために行います。

転職先を選ぶとき、ほとんどの方は興味や経験のある仕事を中心に探しますが、「自分が活躍できそうな仕事」という視点が抜け落ちている方は意外と多くいます。

もちろん興味や経験のある仕事を選ぶことは大切です。しかし、今の仕事に何かしらの不満を感じ転職活動を行うのであれば、視野を広げて自分に向いている仕事を探す必要があります。

興味関心のみで転職先を選んでしまうと、何度も同じ理由で転職を繰り返すことにもなりかねません。

ただし転職活動を行ううえで自己分析を徹底すれば、今まで視野になかった企業や職種が見つかる可能性があります。自己分析の結果を踏まえて転職活動を進めれば、天職に出合える確率が高まりますよ。

自己PRや志望動機に奥行きを持たせるため

自己分析をするのは自分に合った転職先を見つけるためでもありますが、自己PRや志望動機の中身に深みを加えられるメリットもあります。

厚みのある自己PRや志望動機は、採用担当者に好印象を与えることができます。自己PRや志望動機では「自分自身を客観的に見て判断ができる人材かどうか」という点がチェックされており、採用担当者が重要視する項目の一つにも数えられています。

さらに、ありきたりな自己PRや志望動機は他の候補者とかぶりやすく、ライバルと差別化してもらえず埋もれてしまう恐れがあります。

自己分析を徹底することはオリジナル性の高い自己PRや志望動機を作り、企業にマッチした人材であることをアピールする手段になります。多くのライバルの中から自分を採用してもらうためにも、自己分析は欠かせないでしょう。

仕事以外の大切なものを見極めるため

自己分析を行うと、自分が仕事以外に大切にしているものを見極めることができます。

一見必要ないように思えるかもしれませんが、転職活動を進めるうえでは「仕事以外に何を大切にしているのか」という点も重要なポイントなのです。

仕事以外に大切にしているものを理解すると、仕事への向き合い方だけでなく将来の目標を知ることにつながります。

たとえば「家族との時間やプライベートも充実させたい」という方は、なるべく残業や休日出勤が少なく、転勤や異動のない転職先を選ぶべきです。

また、「自然豊かな土地でセカンドライフを送りたい」という方は、今のうちに給料が高く、実力で評価されるような転職先を選ぶと良いでしょう。

仕事以外で優先順位の高いものを知れば、仕事とプライベートのどちらも充実できる企業を見るけることができますよ。

転職活動で行うべき自己分析の簡単な方法

綾花 木下 – stock.adobe.com

転職活動で行う自己分析には簡単な方法があります。自己分析のやり方にお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね。

一問一答をする

基本的な自己分析の方法は、自分に一問一答を投げかけることです。

まずは転職活動に必要な内容をピックアップしましょう。それから項目ごとに質問を自分に投げかけ、答えを紙に書き出していくことで精密な自己分析を行うことができます。

項目は以下のような内容を参考に、どんどん深掘りしていきましょう。

たとえば【長所／短所】の項目では「自分の性格で人から褒められたところは？」「仕事の中でうまく進まないと感じていることは？」、【職歴】では「自分の中で印象に残っている仕事上の出来事は？」などの質問を盛り込むと詳しい内容を深掘りできますよ。

マインドマップを作る

視覚的に分かりやすく自己分析を行いたい方は、マインドマップがおすすめです。

マインドマップはそれぞれの項目に対して短い単語を線でつないでいくので、一目見ただけで全体像を把握でき、さらにさまざまな項目の関係性もつかむことができます。

マインドマップを作成する場合は、用紙の中心にテーマを書きましょう。そのテーマから連想したことを直感的に書き出し、以下のような流れに沿って自分の感情や考え方を把握します。

マインドマップは、テーマごとに深掘りした価値観が「どのように仕事に活かせるのか」までを考えるのが肝心です。

その結果によって転職活動を行う前に冷静さを取り戻せるので、自分が転職に望んでいることが分かるようになりますよ。

キャリアを棚卸しする

転職活動の自己分析では、これまでのキャリアを棚卸しするだけでも大きな効果が期待できます。

キャリアの棚卸しは職歴に加え、その中で担ってきた業務を洗い出していく作業ですが、「どんな姿勢でその仕事に取り組んできたか」という視点で細かく深掘ることも大切です。

この視点を含めて進めると、自分の長所や短所だけでなく向いている仕事や苦手な仕事などを明確にすることができます。キャリアの棚卸しを行うときは、次のような項目を参考に紙に書き出すと良いでしょう。

キャリアの棚卸しで重要なのは、初めての就職まで遡って（1）と（2）の作業を繰り返すことです。特徴的な強みやエピソードをピックアップするときは、一度エクセルなどを使って横軸を「洗い出した項目」、縦軸を「時系列」と設定し1枚にまとめると分かりやすくなります。

作業を進める中で「成果を出したときに共通する環境」があれば、それが自分の強みとなります。また、「よく出てくる言葉」も自分の長所として表れている場合があるので、注意して深掘りしましょう。

転職活動の自己分析では簡単な方法から始めよう！

転職活動における自己分析の徹底は、自分の強みを活かして働ける企業を選ぶことにつながります。難しく時間のかかる作業ですが、簡単な自己分析の方法もあるので決して怠らないようにしましょう。

この記事で紹介した方法以外には、同じ質問項目を他の人に聞いてみる「他己分析」もおすすめです。また、転職エージェントを活用すれば自己分析をサポートしてくれるので、転職が成功する確率が高くなります。

ホテル・旅館への転職をお考えであれば、「おもてなしHR」の活用を視野に入れてみてください。宿泊業界に特化した専任のアドバイザーが転職をサポートしているため、「自己分析がうまくいかない」という方にとっては心強いパートナーになってくれるはずです。

自己分析で自分を正しく理解し、あなたにピッタリの企業を一緒に探していきましょう！