今すぐ辞めたいと感じやすい仕事は?
仕事がつらい、今すぐ辞めたいと感じる理由は人それぞれですが、一般的に離職率が高いと言われている職種や業界には特徴があります。ご紹介しましょう。
個人にサービスを提供する業界
サービスやモノを直接一般消費者に提供するBtoC(Business to Customer)業界は、離職率が高い傾向にあります。個人をビジネスの対象とする場合、人の消費によって業務時間が左右されるケースもあるようです。
残業・休日勤務の多い業界
長時間労働や土日の勤務が多いなど労働条件の悪い業界も従業員が定着しにくく、離職率は高くなるようです。十分な休養が取れず、体力だけでなく精神的にも大きな負担がかかってしまいます。
平均年収が低い業界
金銭面の不満も離職につながりやすい原因の一つです。労働時間が長いにも関わらず十分な収入を得られない、仕事内容と収入のバランスが悪いなどの状況は、離職リスクが高まります。
ノルマを課せられる業界
店舗の売り上げや個人の販売実績など、ノルマのある業界も離職率は高い傾向にあります。ノルマが具体的に設定されていなくても、暗黙のルールのような風潮があることも。このような場合、「ノルマ達成」というプレッシャーにより離職につながってしまうようです。
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宿泊業界での職務経験はありますか?
今すぐ仕事を辞めたいときはどうする?
どんなに辞めたいと思っても、仕事を辞めるのは簡単なことではありませんよね。特に、新型コロナウイルスの感染が広がっている今、業績が落ち込む企業も少なくなく、安易に辞めないほうがいいことは想像がつくでしょう。
そこで、今すぐ仕事を辞めたいと思ったときに、まずやってほしいことをご紹介します。
相談してみる
辞めたい気持ちが強いときは、気分が落ち込んでいたり冷静とは言えない状況に陥っていたりすることが多いものです。そのため、自分一人で気持ちを整理するには限界があります。
そんなときは、誰かに悩みを打ち明けてみましょう。もしかすると、誰にも相談できないから今すぐ辞めたいと思うのかもしれませんが、相談相手は会社の人に限りません。
家族や友人など、仕事に関係のない人に話すだけでも自分のメンタルを保つことができますし、同じような経験をした人なら良いアドバイスをもらえることもあるでしょう。
休暇を取る
辞める前に休暇を取り、仕事から離れてみるのも一つの方法です。休んでいる間は仕事を忘れ、自分の気持ちを整理してみてはいかがでしょうか。
自分の体は自分にしかわかりません。我慢を続けると、最悪の場合病気を患ってしまう恐れもあります。心や体からSOSが出ているときは、休暇を取ってからの判断でも遅くはないでしょう。
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今すぐ辞めたい!退職理由の伝え方
自分の考えが固まり退職を決意したら、いよいよ会社に退職意向を伝えます。しかし、今すぐにでも辞めたい場合、退職理由の内容や伝え方に迷う人も少なくないでしょう。
ここでは、退職の流れと今すぐ辞めたいときの退職理由の伝え方についてご紹介します。
退職の流れ
一般的な退職の流れは以下の通りです。
- 1.退職の意思を示す
- 2.退職願を提出する
- 3.仕事の引継ぎをする
- 4.退職
すぐに辞めたくても、無断欠勤から退職につなげるのは避けましょう。もし、無断欠勤により仕事を辞めた場合、懲戒解雇扱いとなり、退職金がもらえない転職がしづらいなどのダメージを受けることになります。
上司と顔を合わせたくない、引き止めにあうなどの理由により会社へ赴くことが難しい場合には、退職代行サービスの利用を検討するのも一つの方法です。
ただし、サービスの利用にはそれなりの費用がかかること、理解の少なさがあることなどを念頭に置いて検討することをおすすめします。
退職理由の伝え方
スムーズに退職するためには、退職理由の伝え方が重要です。退職理由は人それぞれですが、すべてをありのままに伝えることは望ましくありません。
伝えるべきことは、退職する理由です。「チャレンジしたいことがある」「体調不良」「家庭の事情」など、前向きな理由や、やむを得ない理由などは相手の同意を得られやすいでしょう。
反対に、たとえ事実でもできるだけ伝えない方がいい内容は、「仕事や会社への不満」や「職場の人間関係」についてです。
すぐに辞めたいと思っている人はこうした理由が多いかもしれません。しかし、ちょっとした発言により思わぬトラブルを招いてしまう恐れもあります。スムーズな退職を希望するなら、ネガティブな理由は回避したほうがいいでしょう。
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今すぐ仕事を辞めたいときの注意点
今すぐ辞めたいとはいえ、雇用契約を交わしている以上、即日退職するのは難しいものです。また、正社員やアルバイトなど雇用形態により契約内容や責任も異なります。
ここでは、一般的な退職ルールについて雇用形態別にご紹介します。
正社員の場合
正社員の場合、すぐに辞めることを認めてもらうのは難しいでしょう。なぜかというと、民法第627条において、退職には2週間前の申告が必要という旨の記述があるためです。
中にはイレギュラーな対応があるかもしれませんが、マナーだけでなく法律で定められているので、即日の退職は基本的には認めてもらえないと思っておきましょう。
契約社員の場合
契約社員の場合は、原則として定められた契約期間を満了するまで退職することができません。正社員と同じように、即日退職は基本的に難しいと思っておくといいでしょう。
ただし、労働基準法第137条・民法第628条に定められた以下の条件をすべて満たせば、即日退職することが可能です。
- 会社から退職の同意を得る
- 1年以上の勤務実績がある
- やむを得ない事情がある
やむを得ない事情は心身の事情や家庭の事情、法令に違反している業務などが挙げられますが、明確な基準はなく、企業側に判断を委ねられているケースが多いようです。
パート・アルバイトの場合
パート・アルバイトの場合、雇用条件にもよりますが、正社員や契約社員に比べると即日退職のハードルは低いでしょう。
ただし、雇用契約により雇用期間が定められている場合は正社員・契約社員同様の対応を取る必要があります。
そのため、雇用主への問い合わせや契約書など、自分の雇用期間についてしっかりと確認しておくことが大切です。
今すぐ仕事を辞めたいけど転職が不安な方へ
日々仕事をしていると、「今すぐ辞めたい!」と思うこともあるでしょう。とはいえ、今すぐ辞めてもいいのか、転職はできるかなど不安を感じる人も多いと思います。
実際のところ、どのような雇用形態であっても今日・明日で退職することは難しい場合がほとんどです。仕事を辞めるだけでも大変なのに、働きながら新しい仕事を探すのは一苦労ですよね。
そこで、今すぐ辞めたいけど転職が不安とお悩みの方には、私たち「おもてなしHR」が力になります。