着地型観光に注目。着地型観光は地域を盛り上げる新しい観光のかたち

近年注目を浴びている「着地型観光」。観光地では味わえない経験や体験を観光商品として打ち出すことで、外国人観光客の誘致や地域活性化への効果が期待されています。

目次

    着地型観光とは

    混雑する京都

     

    観光地が、地元ならではのプログラムを企画し、観光客がが現地集合、現地解散するこれまでの観光とは違ったスタイルの観光方法が、着地型観光になります。着地型観光は、地域の独自性を売りに、メジャーな観光地では味わえない体験を打ち出すなど、訪日外国人観光客を対象とするインバウンドビジネスの活性化に伴い、近年注目を集めています。

    着地型観光の特徴

    地方の景色

    iStock/aimax1

    着地型観光というものが生まれた背景には、地域活性や、地減の見直しがあります。着地型観光の「着地」とは、旅行者の目的地のことを指します。その特徴は、地域のあるものを活かす。という点にあります。地域に人を呼び込もうと、既存の資源を、商品として提供します。根底には、地域ならではの固有の価値を 旅行者に味わってもらいたいという、地域側の願いがあります。

     

    地域の持つ歴史や文化、自然などの観光資源を生かして付加価値の高い体験型・交流型の観光商品は、テーマ性や独自性が強く、その地域ならではの体験ができる点に大きな魅力があるといわれています。旅行者の関心が高いエコツーリズムやヘルスツーリズムのほか、産業観光や文化観光などをテーマとし、旅行会社に限らず、地域の行政関係者や宿泊事業者、さらには地域住民や地域外の有識者などの話し合いにより、企画が進められます。それぞれの視点や感性を交えながら一つの旅行商品として創り上げる、集客型の旅となっています。

    着地型観光は新たな観光のかたち

    農業体験

    iStock/PamelaJoeMcFarlane1

     

    1970年代なく、さまざまな観光地を巡るツアーや宴会を目的とした旅行商品が数多く用意され、人気を集めていました。このような観光の仕方を「発地型観光」といいます。これらは都市部から発信され、都市部から地方へ向かい、また都市部に戻るまでの観光内容が事前にパッケージとして決定されていることが多くありました。観光名所を巡り、お土産を買うという流れが一般的で、新しくリゾートなどの施設の乱開発が頻 繁に行われるようになっていました。

     

    「着地型観光」は、この「発地型観光」の対義語にあたります。
    2000年頃から、旅行者のニー ズには多様化が生じるようになっていきました。観光地では、観光の対象となるものは毎回同じです。旅行者の心理に飽きが生じ、旅行そのものへの付加価値を求める ようになりました。ニーズの変化により、体験型のものや、交流型のものなどさまざまな旅行商品が開発されるようになりました。特に旅行に慣れた訪日外国人観光客の誘致、地域振興への効果が期待されており、地域の観光業者にとっては無視のできないものとなっています。着地型観光は、新たな視点と感性でつくられる、新たな観光のかたちといえます。

    着地型観光の事例

    バスツアー

    iStock/bee32jpg1

     

    地域の資源を活かし、地元から発信されるのが着地型観光の魅力です。実際にどのような観光が企画されているのか、事例をご紹介します。

    着地型バスツアー

    郊外の観光地に行き、グルメを満喫し、土産ショップに立ち寄るといった従来のバスツアーとは違い、現地の空港や駅などに集合して、そこから旅が始まるバスツアーです。旅行先で参加するオプショナルツアーのようなもので、地元在住のボランティアガイドが同行するツアーや、一人では行きづらい夜の街を案内してくれるツアーもあります。個人の観光と組み合わせることで、自分の目的に合わせた旅行を手軽に実現することができます。

    アニメ聖地巡礼

    アニメ文化は、日本が世界に誇るコンテンツの一つです。観光関連業界では、アニメーションを 観光資源として捉え、今後のインバウンドマーケットにおいて重要な役割を果たすと考えられています。インターネットの普及に伴い、国境を越えて 漫画やアニメ作品を視聴することが可能となり、世界各国で作品を共有できるようになりました。アニメや漫画を通して日本を知ったという外国人も少なくありません。
    アニメファンから「聖地巡礼」と呼ばれる旅行形態があります。アニメ作品のモデル地域では、外国人観光客に向けたアニメ聖地順礼のツアーが企画されています。。アニメの現場見学、聖地巡礼、イベント見学、お店訪問。アニメを通じて地域活性化に貢献することを目指した、注目のツアーです。

    着地型観光で地域を盛り上げる

    女子旅

    iStock/Shoko-Shimabukuro1

    少子高齢化や人口減少の進行で、全国の約60%が過疎地域といわれており、地方創生は日本の重要な課題です。着地型観光は地域が主役です。新しい観光素材の掘り起しや、地域の暮らしを見える化は、地域活性への効果が期待されています。何げない風景やその土地の住民にとっては当たり前だったものが、観光 資源として注目され、その担い手として地域の住民が活躍しています。
    旅行商品として地域資源や地域そのものの魅力を商品として発信するためには、地域が一体となって地域のまちづくりとブランド化をが進める必要があります。旅行商品の開発過程で生まれる交流人口の増加も、着地型観光の魅力の一つかもしれません。観光客の増加だけでなく、地域コミュニティの活性化への効果も期待できるのではないでしょうか。

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