新卒で車を買いたいと考える人も
通勤やプライベートで利用するため、車が欲しいと考える人もいることでしょう。中には、新卒で車を買いたいと思うケースもあるようです。
新卒で車を買うこと自体は、決して無謀な行動ではありません。
ただし、収入に見合わない高額な車を買ったり、月々の維持費が捻出できる見込みがないのに購入に踏み切ると、ほぼ確実に生活が圧迫されます。
新卒の方に限らず、車を買う際に焦りは禁物です。まずは大まかに収入の見通しを立て、車を所有・維持することに無理が生じないかを調べる必要があります。
その上で、手の届く範囲の金額で購入できる車を探すのがベストではないでしょうか。
なお、維持費は車種よって異なるので、その点についても下調べをしておく必要がありますよ。
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車の維持費はどれくらいかかる?
車の維持費は、大きく分けて以下の4つの項目で構成されます。
1、税金
2、保険料
3、走行のための費用
4、メンテナンス費用
詳細な内訳を、下表にまとめました。
車の維持費内訳 | |
税金 | 自動車税、重量税 |
保険料 | 自賠責保険、任意保険 |
走行のための費用 | ガソリン代、高速料金、駐車場代(地域によって大きく変動) |
メンテナンス費用 | 車検代、タイヤ代、オイル代、修理代 |
表に記載されているのは基本的な項目なので、車種や環境によってはさらに支払う費用が増えます。
なお、具体的な費用の例は以下の通りです。
・軽自動車……20,000~30,000円
・普通車1.5L……25,000~35,000円
・普通車2.5L……30,000~40,000円
車のサイズが小さいほど費用が安く済みますので、新卒の方には軽自動車の購入がおすすめです。無理なく維持をするためにも、収入に見合った車を買いましょう。
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車を買いたい新卒が考えておくべきこと
新卒の方が車を買いたいと思ったら、本格的な検討をする前に、いくつか考えておくべきことがあります。
車を買ったことを後悔してしまわないためにも、不安要素はなるべく消しておきましょう。
家賃の有無や金額について
一人暮らしか実家暮らしかで、車を買うハードルはかなり変わります。実家暮らしの場合、家計に入れる金額にもよりますが、新卒で車を買っても負担はあまり大きくないでしょう。
一人暮らしの場合は、家賃の金額によります。収入に対し家賃の割合が1~2割以下におさまっているなら、車を買ったせいで生活が苦しくなるリスクはさほど高くないと考えられます。
しかし、家賃が高く収入があまり多くないという場合、車の購入はおすすめできません。何年か勤めて、収入が安定してから車を買うのが無難です。
駐車場代の相場
駐車場代の相場は、地域によって大きく異なります。地方だと月3,000円程度で借りられる駐車場がある一方、都内では50,000円を超えるケースもあります。
ご自身が住んでいる地域ではどれくらいの金額で駐車場が借りられるのか、その金額は収入に見合っているのかを、入念に調べましょう。
家計管理ができるか
入社をきっかけに一人暮らしを始めた場合、家計管理に慣れていない方がほとんどではないでしょうか。
いくら車を維持する収入があったとしても、それを正しく運用する能力が無ければ、家計が苦しくなってしまいます。
もし家計を上手に回す自信がないのなら、まずは家計管理に慣れてから車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
車に触れられるライフスタイルか
趣味で車を買った人に多いのが、勤務時間が長かったり、休日出勤が多かったりするせいで、なかなか車に触れることができないというケース。
高いお金を支払って買ったお気に入りの車が使われないまま放置され、その上維持費だけはかかるという状況になり、結果的に手放してしまうようです。
このような事態を避けるためにも、新卒でいきなり車を買うのではなく、ある程度ライフスタイルを確立してから車について考えるのがいいでしょう。
新卒で車を買うのは悪くないが、新生活に慣れてからでも遅くはない
新卒で車を買うのは珍しくありませんし、ましてや悪いことでもありません。しかし、収入に見合わない車を買ってしまうと、苦しい生活を余儀なくされる恐れがあります。
また、せっかく車を買っても、車に触れる時間を満足に確保できないようなライフスタイルであれば、宝の持ち腐れになってしまいます。
そのため、まずは新生活に慣れてから、改めて車の購入について検討してみてはいかがでしょうか。