AIが仕事を奪う?
AIとは「Artificial Intelligence」の略称で、人工知能と訳されます。AIの統一的な定義は定まっていませんが、人間の知的能力の一部をコンピューターシステムによって人工的に再現したものを指します。
そんなAIに、近い将来仕事を奪われてしまったら、このまま働き続けることに不安を感じてしまいますよね。とはいえ、私たちの仕事をAIがこなす社会というのは、なかなか想像がつきにくいと思います。
しかし、AIの技術的な進歩は確実なもので、AIに取って代わられてしまう仕事が出てくることは、そう遠くない話。現在の仕事やこれからの職業選択など、将来に備えてAIの得意・不得意を知っておくことが大切なのです。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
AIにできる仕事の特徴
AIにできる仕事の特徴には、次の点が挙げられます。
・人よりも正確な作業ができる
・人の代わりにこなせる難易度
AIは数字やデータを扱う作業を得意とし、計測や計算などは人よりもミスが少なく、作業のすべてをまかなうことが可能です。
また、文字入力や資料整理などの単純作業や定型業務は、人の作業に比べてAIの方が生産性が高く、作業効率が上がるといわれています。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
AIにはできない仕事の特徴
一方、AIにはできない仕事もあります。AIには難しい仕事の特徴は以下の通りです。
・複雑な判断が要求される
・創造的な作業が求められる
AIは概念を理解することが困難だと考えられているため、哲学や芸術分野など複合的な知性や概念の理解が求められる仕事は向いていません。
また、AIは人間の感情を想定することができないため、人とのコミュニケーションや専門的な交渉が求められる仕事も難しいでしょう。
AIによって生まれる仕事
ここまで、AIと仕事の関わりについてみてきましたが、注目すべき点は既存の仕事だけではありません。
プロゲーマーやeスポーツプレーヤーなど、時代の変化に伴いさまざまな職業が誕生しているように、AIの発展・浸透により、新たに生まれる仕事もあります。
その一例をご紹介しましょう。
データ調査官
データ調査官は、AIの強みを活かしたデータを専門的に扱う仕事です。収集したデータを解析し、企業や組織に対して、データに基づいた見識を提供します。
既に、AIをマーケティングに利用している企業はあります。さらにAIが普及すれば、そういった企業が増えることは予想できるでしょう。
今後は、AIによって解析されたデータをどう活用していくかを考えることが、人間の仕事になっていくのかもしれません。
散歩・話し相手
その名の通り、一緒に散歩したり会話の相手をしたりする仕事です。この仕事が生まれる背景には、AIの普及と高齢化があります。
AIが医療に活用されるようになると、人間の寿命が長くなることが予想されます。そうして健康な高齢者が増加することによって、散歩や話し相手が必要になるのです。
時間を共有し話をきいてくれる人の存在は、さらに価値を持つことになるでしょう。こうした仕事は、人と関わり話を聞くことが好きな方にとって、天職になりうるかもしれませんね。
価値を提供する仕事は「AI」には困難
近い将来、今ある仕事の多くをAIが代替する可能性はあります。しかし、AIにはできない仕事、AIによって必要となる仕事があることを忘れてはいけません。
数字・データの分析など、AIが得意とする分野がある一方で、医療・福祉など、人が人に対して価値を提供する仕事に関しては、AIでの代替は困難です。
人間が行うこと自体に価値がある、人間にしか提供できない価値が残されているものは、AIには難しい仕事と言えるでしょう。
これからの仕事選びでは、AIの特性を知って新たな需要に目を向けるなど、時代の変化に備えて準備しておくことも大切ですね。