3Kの仕事とは?3Kと呼ばれる仕事と理由を解説!

3Kという言葉を聞いたことがあるでしょうか。3Kは労働条件の表現に使われますが、ネガティブなイメージを持たれることが多い言葉でもあります。では、3Kとはどのような仕事を指すのでしょう。3Kと言われる業種や仕事内容、さらに3Kと呼ばれる理由についてご紹介します。

仕事における3Kとは?

3Kとは「きつい(Kitsui)」「汚い(Kitanai)」「危険(Kiken)」のローマ字表記の頭文字を取った言葉です。労働環境や業務内容が過酷な仕事を表しています。

3Kという言葉は1980年代後半から広がりはじめ、その背景には労働における人手不足の深刻化があります。そのため、マイナスイメージが強く、今でも3Kの仕事を避けたがる人は少なくありません。

しかし、3Kの仕事には悪いイメージが付きすぎているところもあります。3Kと呼ばれる主な仕事の内容から、詳しくみていきましょう。

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3Kと呼ばれる仕事

清掃

iStock.com/PeopleImages

仕事を大きく分ける名称には、肉体労働を表すブルーカラーと、頭脳労働を表すホワイトカラーという分類があります。

3Kと呼ばれる仕事は、ブルーカラーの仕事を指すことが多いようです。代表的な業種を3Kに沿ってご紹介していきましょう。

看護・介護職

看護や介護職は、人の体を持ち上げたり屈んで作業したりするほか、夜勤があるなど身体的な負担が多い仕事です。

さらに、勤務先の人や患者さんなど、さまざまな年齢層とのコミュニケーションも求められます。そのため、体力的にも精神的にも「きつい」イメージが強い仕事です。

また、場合によっては排泄の手伝いや処理をするので、「汚い」というイメージを持たれることも。

ただ、看護・介護職は、感謝の言葉を直接もらえる機会も多く、働く原動力や喜びにつながる仕事でもあります。

清掃業

汚い場所をきれいにするのが清掃業の仕事。そのため、「汚い」というイメージが持たれやすいようです。

また、ゴミ回収やビルの清掃など身体を動かす仕事が多いので、「きつい」と思われる部分もあります。

しかし、清掃業で働く人のおかげで、私たちは快適な生活を送れています。そう考えると、人の役に立つ大事な仕事と言えるでしょう。

建設業

建設業は、建築中の建物や高所で作業することも多く、「危険」な仕事の一つです。

加えて、肉体労働なので「きつい」仕事でもあり、泥や土埃などで汚れるため「汚い」仕事ともいえるでしょう。

しかし、建設業の人がいなければ、生活に必要な住宅や道路をつくることはできません。建設業は、人々の暮らしを支える大切な仕事でもあるのです。

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3Kの仕事は生活に必要不可欠!

介護

iStock.com/sturti

3Kと呼ばれる仕事にマイナスイメージを持つ人は多いかもしれませんが、3Kの仕事は生活に直結し、日々の暮らしに欠かせないものばかりです。

例に挙げた、看護職や介護職、清掃業、建設業においても、どれか一つでも欠けてしまったら生活が成り立ちません。

確かに、3Kの仕事はきつく、汚い部分もあり、危険にさらされることもあります。しかし、こうした仕事があるおかげで、助かったり喜んでくれたりする人がいるのです。

3Kと言われる仕事は、確実に人の役に立てるやりがいのある仕事だといえるでしょう。

新しい3Kとは?

残業

iStock.com/PixelsEffect

最近では、従来の3Kとは別に、新たな3Kが生まれました。新しい3Kにはいくつかバリエーションがあり、「帰れない」「きつい」「厳しい」「給料が安い」のうちの3つを言います。

これまでの3Kと新3Kの大きな違いは、対象となる仕事です。新しい3Kに当てはまる仕事は、ブルーカラーの業種ではなく、ホワイトカラーの仕事を指します。

残業や休日出勤が多い、労働時間の割に給料が安いなど、従来は楽だと考えられていた仕事にも、実は労働環境の悪さがあったことが、新3Kが誕生した背景です。

そういった環境で働き続けると、心身に悪影響を及ぼす危険があり、近年になってようやく、その問題が見直されるようになってきました。

3Kは仕事の満足度に直結しない

やりがい

iStock.com/digitalskillet

世の中にはさまざまな仕事があり、中には、3K(きつい・汚い・危険)のような仕事もあるでしょう。

しかし、3Kの仕事はマイナスイメージが先行している面もあり、「3Kの仕事=無理をしている」という印象を与えています。

たとえきつい仕事でも、その中にやりがいを見出せたり、好きになったりすることができれば、無理な仕事をしていることにはなりません。

3Kで仕事の満足度が決まるわけではありませんので、[3Kの仕事だから」と否定するのではなく、3Kの知識や理解を深めることが大切です。

ネガティブなイメージだけにとらわれず、3Kと言われる仕事にも目を向けてみてください。

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