面接の際、受付ではどのように挨拶をするべき?
面接の際、会場に着いてすぐに担当者と顔を合わせるというケースは珍しく、大抵の場合は受付に挨拶をすることになります。
この段階での振舞いも、企業にとって判断材料の一つになり得ます。礼儀正しく、マナーに沿った挨拶が求められるでしょう。
挨拶の内容はさほど難しい物ではありませんが、
1、目的と約束の時間
2、自身の名前
3、取り次いで欲しい相手
の3点は確実に伝える必要があります。ここで、挨拶の例をご紹介しましょう。
こんにちは。本日〇時に面接のお約束をさせていただいております、おもてなし太郎と申します。人事ご担当の〇〇様へのお取り次ぎをお願いしてもよろしいでしょうか。
もしご自身が学生の場合は、名前の前に大学名と学部名も告げてください。また、担当者の名前がわからない場合は「面接ご担当者様」と言い換えることもできますよ。
緊張してうまく挨拶ができる自信が無いという方は、あらかじめ受付の方に対する挨拶の文章を考えておくといくらか安心できるのではないでしょうか。
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面接時の適切な到着時間は?
面接の際、どれくらいの時間に到着すればいいのか悩んでしまうという方もいらっしゃるでしょう。目安としては、面接開始時間の10分前が理想的です。
遅刻はもちろん厳禁ですが、早く着きすぎるのも困りもの。企業の方が困惑してしまわないよう、程よい時間を目指すのがポイントです。
もしどうしても遅刻しそうな場合は、あらかじめ先方に連絡を入れる必要があります。何の連絡も無しに遅刻してしまえば、その時点で面接は落ちたと考えるしかありません。
また、思ったよりも早く着いてしまった場合は、会場から少し離れた場所で時間を潰すのがベストです。
あまり企業に近すぎる場所だと、社員の方と鉢合わせしてしまう可能性も。
緊張感を求めるなら悪くはないかもしれませんが、面接前の時間をリラックスして過ごしたいなら、会場となる企業に近すぎる場所は避けるのが無難ですよ。
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面接で受付に挨拶する時は「こんにちは」でOK!
面接で受付の方に対する挨拶の第一声をどうすべきか迷ってしまうケースもあるようですが、「こんにちは」で問題ありません。
かえって「お疲れ様です」「ご苦労様です」というように、社員間で行う挨拶をしてしまう方が望ましくないでしょう。
なお、「あの……」「ちょっと……」という声掛けは失礼にあたるので絶対にNGです。はきはきとした発声を心がけて挨拶をしてくださいね。
受付に向かう前にチェックしておくべきポイント
面接の会場に到着したら、受付に向かう前にいくつかチェックしておくべきポイントがあります。挨拶を済ませてから「しまった!」とならないよう、万全の準備を整えてから臨んでくださいね。
身だしなみ
面接の合否が第一印象のみで決まることは珍しいものの、かなり深く関わってくることもまた事実です。
面接を受けるにふさわしい身だしなみになっているか、最後にもう一度確認しましょう。
・スーツに汚れや埃が付着していないか
・寝癖や髪の乱れはないか
・顔に汚れがついていないか/メイクが崩れていないか
・シャツがはみ出るなどだらしない着こなしになっていないか
・靴に汚れは無いか
上記の項目に加え、男性なら靴ひもがほどけていないか、女性ならお辞儀をしても髪が顔に掛からないか、ストッキングが伝線していないかなどをチェックします。
いくら面接の内容が良くても、身だしなみが悪いという理由で落とされては悔やんでも悔やみきれないので、不備の無いよう全身を整えましょう。
提出書類をスムーズに取り出せるよう配置
履歴書などの書類を提出することが決まっている場合は、あらかじめ鞄の中を整理し、取り出しやすい場所に配置しておくことをおすすめします。
面接官の前で鞄を漁るのは美しくないので、スマートに提出できるような準備も大切ですよ。
スマートフォンなどの電子機器をOFFに
意外と忘れがちなのが、スマートフォンなどの電子機器の電源を切っておくこと。
面接中は電話に出たり、どこかに連絡をすることは基本的に不可能なので、電源をOFFにしたところで大きな損失は無いはずです。
むしろ、面接中にスマートフォンが鳴り、面接官に多大なるマイナスイメージを抱かせるリスクの方が高いので、面接の前に電源を切ることを忘れないようにしましょう。
面接は受付から始まっていると思うこと
どんなに素晴らしい経歴を持ち、面接時の立ち振る舞いが完璧だったとしても、受付での態度が悪すぎて選考に落ちる可能性は十分に考えられます。
面接そのものだけを頑張るのではなく、その前後の行動、特に受付への挨拶を含めて評価されていると考える必要があるでしょう。
面接は受付から始まっていると思い、気を引き締めて挨拶をしてくださいね。