新人は仕事ができない?
会社に勤めたばかりの新人は、何年か経験を積んだ先輩社員のようには仕事ができないものです。そのため、周囲から「新人は仕事ができない」と言われることもあります。
また、新人の中にも少なからず、「新人だから仕事ができなくて当たり前」という気持ちがある人もいるようです。
しかし、仕事を始めたばかりだからと言って「何もできなくて当たり前」という姿勢では、一緒に働く人にとって気持ちが良いものではありませんよね。
たとえ仕事ができなくても、できないなりに頑張ろうという姿勢でいるのは、社会人として大切なことです。
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「新人は仕事ができない」と言われる理由
なぜ「新人は仕事ができない」と言われることが多いのでしょうか。「仕事ができない」と言っても、いくつかのタイプがあるのでご紹介しましょう。
何度も同じことを聞く
新人はわからないことが多いものです。仕事中は先輩や上司にいろいろなことを聞きたいでしょう。
しかし、同じことを何回も聞く、何度も同じ指摘を受けることが続いてしまうと、「理解していない」「理解しようとしない」という印象を与えてしまいます。
その結果、仕事が遅くミスが多いなど、「新人は仕事ができない」と言われてしまうのです。
自ら考えようとしない
少し考えればわかることでも、すぐに聞いて済ませようとする新人もいます。
ミスを防ぐには、不明な点を質問することはとても大事です。しかし、わかりきったことを質問されると、「自分で考えようとしないの?」と疑問を持たれてしまいます。
こうした姿勢がやる気がないという印象を与えてしまい、「新人は仕事ができない」と言われてしまうのかもしれません。
常識やマナーに欠ける
新人の中には、一般常識や目上の人への接し方がわかっていない人もいます。
ビジネスマナーは仕事をしながら覚えていくものですが、あまりにも常識やマナーがないと、相手に失礼な印象を与えてしまうでしょう。
仕事において必要な報告や連絡ができない、教えた通りにやらないなど、不安要素が目立ち始め、「新人は仕事ができない」と言われてしまいます。
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新人が仕事できないのは当たり前?
「新人は仕事ができない」と言われる理由はわかりましたが、新人が仕事ができないことは当たり前なのでしょか。
新人はそもそも、会社で長年働いてきた先輩や上司とキャリアが違います。そのため、仕事ができなくて当たり前と言われても仕方がないのです。
ただし、その考え方に甘えてはいけません。
「どうせ自分は新人だから仕事できないし……」「新人だから仕事ができなくて当然」などと言い訳をしていると、成長の機会を確実に逃します。
たとえ実務スキルがなくても、仕事ができないという現状に対して努力をしなければ、いつまでも「仕事ができない人」になってしまうでしょう。
「新人は仕事ができなくて当たり前」にならないために
「新人は仕事ができなくて当たり前」と言われ悔しい思いをしたり、落ち込んだりした人もいると思います。実際、新人にはできないこともありますが、改善できる方法はあります。
本人が改善すること
まずは本人が心がけるべきことをご紹介します。
- 「新人=仕事できない」という思考を変える
- ミスやトラブルがあったら再発防止に努める
- 「次は頑張ろう」と前向きに学ぶ姿勢を持つ
- 不安や悩みがあるときは一人で抱え込まない
新人にとって必要なのは、素直さと意欲でしょう。
「新人だから仕事ができない」という考えではなく、「新人だからできないことはあるけどやれることはある」と前向きに頑張ろうとする姿勢が大切です。
また、悩みは一人で抱え込まず、周りの人に打ち明けて一つずつ解決していくよう心がけてください。不安や不満を溜め込んでしまうと、ストレスになってしまいますよ。
周りが注意すること
同じ職場で働く人にもできることがあります。ご紹介しましょう。
- 「どうせ新人だからできない」と決めつけない
- しっかりサポートしつつ責任ある仕事を任せる
- 様子を見て、相談しやすい環境を作ってあげる
新人は、仕事の理解が追いつかないこともあります。でも、そこで周りが諦めてしまったら、本人の成長を止めてしまうかもしれません。
新人を教育する立場になったら、自分が新人だった頃を思い出し、きちんとサポートしてあげることが大事です。
「新人は仕事ができない」という状況は変えられる!
新人にできない仕事があるのは確かなことです。
しかし、「新人だから仕事ができないのは当たり前」と決めつけたり諦めたりすると、仕事ができない現状は変わりません。
大事なのは、本人や周囲が「新人=仕事できない」という思考を変えることです。そして新人は前向きに仕事に取り組み、周りはしっかりサポートしましょう。
仕事に対する姿勢や気持ち次第で、仕事ができない状況はいくらでも変えられます。
せっかく仕事に就いたのなら、仕事を楽しめるよう主体的に努力することも大切です。