ホテルの支払い方法・クレジットカード現地払い
国内外から多くのお客様が訪れるホテルでは、さまざまな支払い方法に対応しています。
現金・クレジットカード・電子マネーといった支払い方法のほか、予約時点での前払い・ホテルに着いてからの現地払いというように、支払いのタイミングをお客様が選べる場合もあります。
その中で「クレジットカード現地払い」と呼ばれているのは、どのような方法なのでしょうか。クレジットカード現地払いがお客様とホテルにもたらすメリットと併せて解説します。
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クレジットカード現地払いの概要
クレジットカード現地払いとは名前の通り現地、つまりホテルに到着してからクレジットカードで宿泊費を支払うことを指しています。
ビジネスホテルなどではチェックイン時、高級ホテルや日本旅館などではチェックアウト時に飲食代などと合計してカード決済を行うのですね。
クレジットカードなら事前決済も可能ですが、あえて現地決済にするのは、お客様とホテルの両方にメリットがあるからです。次の項目で、具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
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ホテルの支払い方法をクレジットカード現地払いにするメリット
クレジットカード現地払いは、お客様とホテルに次のようなメリットをもたらします。
お客様側のメリット
クレジットカード現地払いがお客様にもたらすメリットは、決済の分かりやすさです。
事前決済では宿泊をキャンセルした際、カードの絞め日によって請求が無くなるのか、いったん引き落としが掛かってから返金になるのかが異なる場合があります。
また、返金に時間がかかることもあり、不安に感じる人が多いのではないでしょうか。
その点現地払いなら、実際にホテルに行くまでは宿泊費をカードで支払うことはありません。キャンセル料は別として、宿泊費の請求がそもそも発生しないため、分かりやすく安心ですね。
また、一部例外はありますが予約の時点でカード情報の入力が不要であることもメリットです。万が一の情報流出の心配もなく、カード番号を入力する手間もありません。
そして、現地決済に限らずクレジットカードでの支払いそのものメリットがあります。旅先での持ち出し現金が減らない、ポイントが付与される、インターネットで利用明細を確認できるなど、クレジットカード払いは便利でお得な決済なのです。
ホテル側のメリット
一方、ホテル側のメリットとしては、客室が売れやすいことが挙げられます。予約の時点ではクレジットカードの情報入力が要らないため、手間や抵抗が無く、宿泊したいと思ったタイミングですぐに予約を入れてもらいやすいのです。
ただし、OTAなどではキャンセル料金やデポジットを確保するためであったり、クレジットカードが有効かどうかの確認のために、予約の時点でカード情報の入力を必須としている場合もあります。
お客様側の手間の発生を取るか、キャンセル料金を回収できないなどのリスクを取るかは、悩むところかもしれません。
また、お客様側のメリットと同様に、事前決済に限らずクレジットカードでの支払いに対応するメリットも、もちろん享受できます。売上の集計をスムーズに出せる、手持ちの現金が減らないことでお客様の気前が良くなって売上が伸びるといったことが挙げられます。
多様化する支払い方法のニーズに応えよう
2020年現在は、現金派とキャッシュレス派が混在しています。幅広いお客様のニーズに応えられるよう、可能な限り多様な支払い方法に対応していくことが必要でしょう。
支払い方法の多様化については、以下記事で詳しく解説しています。これらを参考に、新たな支払い方法の導入を検討してみてはいかがでしょうか。