観光にドローンを活用
ドローンとは、遠隔操作や自動操縦によって飛行が可能な無人航空機のこと。近年、ドローンが急速に普及したことで、その名前を耳にする機会も多くなったのではないでしょうか。
ドローンにはいくつか種類がありますが、一般的に知られているものは、カメラを搭載した空撮用のドローン。最近では、こうしたドローンを観光に活かしている自治体もあるようです。
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観光にドローンを導入する目的
観光にドローンを導入する主な目的は、観光地のPRです。多くの場合、ドローンで撮影した動画をオンラインで公開する方法がとられています。
観光地といえば、観光名所を訪れたり景色を眺めたりすることが多く、地上から楽しむのが一般的でした。
しかし、視点を変え空全体を観光資源とすることで、より幅広く観光地をアピールできるため、魅力発信のツールとしてドローンが活用されるようになったのでしょう。
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ドローンを活用した観光PRのメリット
ドローンを観光PRに用いた場合、次のようなメリットがあります。
観光・移住促進
上空から観光地を撮影することで、ひと味違った景色や、臨場感あふれる絶景を映し出せるだけでなく、ドローンにしかできない魅力の伝え方が可能です。
一般的な観光地の見せ方ではないドローンの空撮によって、「実際に足を運んでみたい」という気持ちにさせる効果が期待できます。
また、観光だけでなく、移住先を検討している方にとって、参考や判断材料となる可能性もあるでしょう。
ギャップを減らす
観光地を訪れる際、事前に調べてから現地に向かう人が多いと思いますが、実際に訪れてみたら「思っていた景色と違っていた」と感じることもあるでしょう。
しかし、ドローンによるPR動画は実際の姿を映したものなので、前もって確認しておけば実際に訪れたときのギャップを少なくすることができます。
旅行気分を味わえる
ドローンの活用方法は、観光地のPRだけではありません。観光の一つとして、オンライン上で旅行を体験してもらうことができるのです。
観光地の中には、坂道や階段、山林や砂浜などさまざまな場所があります。場所によっては、お子様や高齢者の方、からだの不自由な方にとって困難な場合もあるでしょう。
そうした方々にも旅行気分を味わってもらえるのが、ドローン空撮の魅力です。実際に行くことはできなくても、場所を選ばずに見られるので、遠方にいながら旅行体験が叶います。
ドローンによる観光PRの課題
観光誘致への活用に期待が高まるドローンですが、次のような課題もあります。
- 安全の確保と信頼
- ドローン空撮の費用
- ドローン操縦士の育成
ドローンによる観光PRを行う場合、目視外での自動飛行の管理や墜落のリスク、頭上飛行に注意しなければなりません。そのためには、操縦士の育成や技術の向上が不可欠です。
ドローンが広まりつつあるとはいえ、ドローン操縦士はまだまだ少ないのが現状。自治体の中に操縦できる人がいなければ、外部に委託することになるでしょう。
委託費用や育成にかかる費用などのコスト面も含め、総合的に判断してPRに取り組まなければならないのです。
ドローン活用で観光地の新たな魅力を発見!
観光名所の空撮やダイナミックな絶景など、ドローンを観光地のPRに活用することで、これまでとは違った魅力の伝え方ができます。
ただし、ドローンを用いた観光PRをするためには、安全性の確保やコストなどの課題があることも知っておかなければなりません。
ドローンを上手に活用し、観光地の新たな魅力を伝えていきましょう。