育休後も失業手当は受給できる!
「育児手当をもらってすぐだと、失業手当を受給できないのでは」と考え、手当の受給を諦めようしていませんか?
結論から述べると、育休した後すぐに仕事を辞めることになっても、失業手当を受け取ることができます。
そのため、育休をとって育児休業給付金をもらったあとに退職をしたほうが実質「お得」ということですね。
本記事では、育休後に退職をするケースの失業手当について解説しています。
これから育休をとる方も、すでに育休手当をもらっていて育休期間を終えたら退職する予定の方も、一度目を通しておくとよいでしょう。
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育休後に失業手当を受給するための条件
失業手当は働く意思と、すぐに働けるだけの能力や環境がある失業者の、再就職を支援するために用意されています。
そのため、育休後に離職した理由が「家事や子育てに専念するために専業主婦/主夫になる」という場合は、失業手当の支給対象外です。
しかし、再就職するつもりがあれば、育休後に離職した場合でも失業手当の支給対象に該当します。
「離職したけど再就職しようと思っている」という方は、失業手当の受給を検討してみてもいいかもしれません。
ただし、育休手当受給後に失業手当をもらうにあたって、いくつか押さえておきたいポイントがあります。次の項目で確認していきましょう。
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金額の勘違いに注意!育休後に失業手当を受給する際のポイント
育休後の失業手当について、押さえておきたいポイントを紹介します。以下の3点を理解しておくことで、順当に手続きを進められるはずですよ。
(1)失業手当の金額は育休前の給与が基準
失業手当の1日あたりの支給金額は通常、直近6カ月間の給料をもとに算出されます。
そのため、「育休明けの失業手当はごくわずかしか受給できないのでは」と思うかもしれません。
わずかな金額なら申請しなくてもいいと考える方も居るでしょう。
しかし、その考えは誤っており、育休後の失業手当は育休に入る前の給料を基準に算出されます。
支給条件を満たしているのに申請しないのは勿体ない話でしょう。
ある程度は受給できますので、金額をみて申請をやめてしまった方は改めて考え直してみるのもアリですよ。
(2)転職理由は正確に伝える
育休後に失業手当を申請する際は、ハローワーク側に納得してもらえる転職理由を説明しなくてはいけません。
たとえば、以下のような理由であれば転職の必要があると判断できるでしょう。
- これまでの仕事は拘束時間が長く、子育てとの両立が困難なので残業が少ない仕事に転職したい
- 保育施設への送り迎えがしやすいエリアで働きたい
- パートナーと交代で休める仕事を探している
また、妊娠・出産・育児による離職は自己都合にあたりますが、状況によっては「正当な理由のある自己都合」として認められることも。
正当な理由のある自己都合で離職した場合、失業手当の受給資格区分が「特定理由離職者」になるため、手当の給付を早めることができます。
(3)すぐに働けない場合は受給期間の延長を申請する
子どもが1歳もしくは2歳になっても、「再就職している場合ではない!」ということもありますよね。
失業手当の受給条件のひとつは「すぐに働けること」ですが、正当な理由によってそれが難しい場合は、受給期間を延長することが可能です。
原則として、失業手当の受給期間は離職した日の翌日から1年間ですが、申請をすれば最長3年間まで受給期間を伸ばせます。
「今すぐの再就職はとても無理……」という方も、延長申請はしておくといいでしょう。
再就職活動を始める段階になったときにも、失業手当を受給できるかもしれません。
育休後でも失業手当を受給して転職を目指そう
育休手当をもらった後に退職をしても失業手当を受給できる旨について説明しました。
再就職の意思があり状況が整っているという方は、子育てや生活を安定させるためにも失業手当を活用してみてはいかがでしょうか?
また、「再就職したいけど転職活動の時間を作れない」「子育てと両立できる仕事をみつけられない」という方は、転職エージェントの活用がおすすめ。
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