ホテルの客室タブレット
ホテルの客室には、滞在するお客様が快適に過ごせるよう、客室内の設備説明や館内の案内、周辺の観光情報など、さまざまな書類やパンフレットが置いてあります。
中には、定期的に刷新しなくてはならないものもあるため、情報が更新されるたびにパンフレットを差替えたり、追加したりしなければなりません。
ですが、単なる入れ替え作業とはいえ、客室を一室ずつ回るのは大変な作業ですし、客室数が多ければ多いほど作業の負担は大きくなります。
そこで最近では、ホテル館内のペーパーレス化と作業の効率化を目的に、客室内にタブレット端末を導入するホテルが増えているようです。
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客室タブレットの主な機能
ペーパーレス化と作業効率化を目的とした客室タブレットですが、タブレットにはどのような機能があるのでしょうか。
客室タブレットの主な機能をご紹介します。
- 時計機能
- 内線・問い合わせ機能
- 客室・館内の案内
- ホテル宿泊約款
- お知らせ機能
- インターネット機能
- 施設利用案内(エステ・マッサージ等)
- リクエスト機能(ルームサービス・アメニティ・清掃・ランドリー・リネン等)
- ルームコントロール(エアコン・照明・テレビ等)
- ホテル周辺情報
- アンケート機能
客室タブレットの特徴は、ホテル側が提供しているさまざまなサービスがタブレット一台に集約できることです。
ホテルガイドや避難経路の案内表示をはじめ、ルームサービスやアメニティのリクエスト、空調や照明などのルームコントロール機能まで、タブレット一台で操作をすることができます。
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ホテルの客室にタブレットを導入するメリット
ホテルの客室にタブレットを導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。宿泊客側とホテル側それぞれのメリットについてみていきましょう。
宿泊客側のメリット
ホテルの客室には、インフォメーションブックや周辺案内、照明やテレビなどのリモコンが部屋に用意されていることが多いですよね。
しかし、インフォメーションブックやパンフレットなどは情報量が膨大で、わざわざ手に取る方は少ないでしょう。
そんなとき、タブレット一つに情報が集約されていると気軽に手に取ることができ、自分の欲しい情報だけをピックアップして閲覧することができます。
また、タブレットは各種情報提供における多言語化も容易ですから、海外から訪れた場合でも安心して使用できるでしょう。
ホテル側のメリット
ホテル客室へのタブレット導入は、業務に従事するスタッフの作業効率も改善する効果があります。
例えば、備品の貸し出しやフロントへの問い合わせなどをタブレット画面からオーダーできれば、受け付け業務の軽減と効率化を実現できるでしょう。
また、ペーパーレス化により得られるメリットもあります。情報のアップデートが必要な時でも元のデータを修正するだけで各客室の情報を更新できるため、担当者の業務負担を軽減することができ、印刷コストを削減することもできるのです。
さらに、多くのタブレット端末が多言語に対応しているため、ホテルスタッフの語学力に不安がある場合にも安心でき、インバウンド対策もしっかり行えます。
客室タブレット導入で顧客・従業員の満足度アップ!
多彩なサービスとメリットを持つ客室タブレットは、今後の宿泊施設を支える強力なアイテムと考えられます。
インバウンドにも対応しながら効率良くゲストのニーズに応えることができ、客室ごとのコンシェルジュのような活躍が期待できるでしょう。
顧客・従業員双方の満足度を高めるためにも、ホテルの客室にタブレットを導入することを検討してみてはいかがでしょうか。