転職のきっかけにはどんなものがある?
まずは、転職のきっかけをみていきましょう。下記は、大手求人情報サイト「doda」が、2018年度の転職者・約10万人を対象に行ったアンケートの「転職理由」ランキングTOP10です。
- 1位:ほかにやりたい仕事がある(14.7%)
- 2位:給与に不満がある(11.0%)
- 3位:会社の将来性が不安(9.7%)
- 4位:残業が多い/休日が少ない(8.0%)
- 5位:専門知識・技術を習得したい(5.3%)
- 6位:幅広い経験・知識を積みたい(4.2%)
- 7位:土日祝日に休みたい(3.6%)
- 8位:U・Iターンしたい(3.6%)
- 9位:業界の先行きが不安(3.5%)
- 10位:市場価値を上げたい(3.4%)
転職理由の1位は、前年度同様「ほかにやりたい仕事がある」というものでしたが、10位までのランキングで前向きな転職理由は半分。つまり、前向きに転職をする方がいる一方で、会社への不満がきっかけで、転職を決断した方が半数、ということがわかります。
参照:転職理由ランキング2019 / doda(パーソルキャリア株式会社)
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
年代別で見る転職のきっかけ
転職のきっかけは、年齢によっても異なるようです。年代別の転職のきっかけもあわせて押さえておきましょう。
20代の転職のきっかけ
20代の転職のきっかけで目立ったのは、「人間関係」や「会社とのミスマッチ」です。特に、20代前半は転職者も多く、学校卒業後3年以内のうちに約3割が転職をした、という調査結果もあるほど。
学生生活を引きずってしまった、駆け込むように就活をしてしまった、仕事への理想が高すぎた、という方であれば、早々と転職をしてしまうのは仕方のないことだったのかもしれませんね。
一方で、「キャリアアップをしたい」「もっとたくさんの仕事をしたい」というポジティブな転職理由も目立ちました。
参照:20代の転職のきっかけは何が多い?20代の転職を成功させるコツを紹介!
30代の転職のきっかけ
30代は、中長期的な視点から転職を決意する方が多いようです。
たくさんの人と関わるうちに「他にやりたい仕事が見つかった」という方や、「会社の将来性に不安を感じた」という方、またライフステージの変化にあわせて「UIJターン」のために転職するという方も少なくありません。
「これが最後の転職!」という強い意思で転職を決意した方も、きっと多いはずです。
参照:30代の転職のきっかけは何が多い?30代の転職を成功させるコツを紹介!
40代の転職のきっかけ
40代ともなれば、一念発起して転職を行う方が大半でしょう。
きっかけとしては、「自分・家族の健康を考えたら、ここで働き続けるのは困難」という結論に至った方、「業務量・業務内容と給料が見合わない」と感じた方など、さまざま。
また、「起業」という選択も見られました。反対に「早期退職」という道を提示されたことがきっかけ、という方も少なくないようです。
参照:40代の転職のきっかけは何が多い?40代の転職を成功させるコツを紹介!
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
転職のきっかけが思い浮かんだらどう行動すべき?
不満や不安のある職場で働いていれば、どうしても転職は頭によぎるもの。ふと「転職しようかな…」という思いが浮かんだ方は、どのような行動を取るべきなのでしょうか。
不満を解消するためにアクションを起こす
「転職をすべきか…」と、判断に迷っている方であれば、まずは不満や不安を取り除くための行動を起こすことをおすすめします。アクションが現状の不安・不満が解消に繋がり、転職の必要がなくなる場合があります。
実際に行うアクションは、業務の効率化を図る、個人ではなくチームで仕事をする体制をつくる、上長に相談する、異動願を出す、昇格に向けて全力で仕事に取り組む、など例を挙げればきりはありません。
仮に、転職をするとしても、改善に向けた行動を行わなかった応募者と、行動したが結果が得られなかった応募者では、採用担当者からの評価にも差が出ますので、まずはできる範囲でアクションを起こしてみましょう。
改めてキャリアプランを思い描く
改善に向けたアクションと同時に行っていただきたいのは、キャリアプランを考える、ということです。このまま居続けるメリット・デメリット、反対に転職するメリット・デメリットを長期的な視野を持ち、書き出してみましょう。
もし、転職するメリットがそこまで大きくなければ、居続ける選択を取る方が賢明です。転職後、イチからスタートを切るのはなかなかに大変です。
また、意思が弱いまま転職をしても思うような結果は得られない可能性も高いものですので、納得のいく選択をするためにも、しっかりとキャリアプランを思い浮かべましょう。
改善行動で変化が見られなければ転職を
「できる限りのことはした」という方や、「そもそも改善ができるものではない」という不満を抱いている方は、転職活動を始めてしまいましょう。在職中でも無理なく転職活動を進める方法はありますので、律儀に退職をしてから転職活動を行う必要はありません。
スキマ時間にスマートフォンで求人情報を確認・応募を進めたり、転職エージェントを活用すれば、空白期間なく転職をすることが可能です。目標とする退職時期から逆算し、一歩ずつ進めてみてくださいね。
その他の転職のきっかけや、退職を決意した後の流れを紹介している下記記事も、ぜひ参考にしてみてください。
参照:会社を辞めるきっかけはどんなこと?退職を決意した際に取るべき行動を解説
参照:転職を考える時期はいつ頃がベスト?状況別の転職ベストタイミングをご紹介!
参照:在職中の転職活動は難しい?就業しながら転職活動を行うメリット・デメリット!
面接官に転職のきっかけを伝えるポイント
転職活動の面接の場で「転職のきっかけ」を面接官に伝える際、意識しておくポイントを先だってご紹介します。いざという時のために、心構えを持っておきましょう。
嘘は言わなくてOK
ポジティブな気持ちから転職をした方は良いものの、ネガティブな転職理由はどうしても伝えづらいもの。しかし、嘘を伝える必要はありません。
面接官は、これまでたくさんの応募者を見ています。そのため、どんな応募者も少なからず不満があって転職を決意した、ということもわかっているのです。ベテランの面接官であれば、嘘を見抜く力もあることでしょう。
愚痴と捉えられてしまうほどの伝え方はNGですが、後に続く「改善行動」を話せば、面接官が悪い印象を抱くことは少ないはずです。
不満・改善行動のどちらにも具体性を持たせる
A:残業が多すぎて、いつも朝早く出社し、夜遅く帰るような働き方。
上司に伝えるも改善されなかったため、転職を決意。
B:8時出社、退社は0時を回ることも。チームの月残業平均が100時間を超える日々。
3年半にわたり、増員・システムの導入を上司に提案したが叶わず、転職を決意。
上記は、退職のきっかけとなった不満と、実際に行った改善行動を伝えた例です。AとB、どちらの方が納得感があるかは明白ですよね。
具体的な数値や、適切なたとえ話を使うことで、退職のきっかけを「主観」ではなく「客観」で伝えることができます。面接の際は、ぜひ具体性を意識するようにしましょう。
退職理由と志望動機に一貫性を持たせる
転職は、何かしらの不満を解消するために行うものですから、退職理由と志望動機はイコールになることが当たり前。
ただ、人間関係のもつれや、福利厚生などの待遇の悪さから転職をする方は注意が必要です。志望動機が「風通しのよさそうな会社だから」「年間休日が多いから」という応募者は、企業から求められません。
直接的すぎる表現は、ご法度です。志望動機は必ず、仕事と絡めながら伝えるようにしましょう。
転職のきっかけ・退職理由の伝え方はアドバイザーに相談!
転職のきっかけは、「ほかにやりたい仕事がある」「スキルアップがしたい」というポジティブなものから、「給与が不満」「会社の将来性が不安」というネガティブなものまで千差万別。
もし、少しでもきっかけになり得る感情が芽生えたのであれば、無理に今の会社に居続けることはないかもしれません。キャリアプランと向き合うことで、見える未来もありますので、一度立ち止まり、考えを巡らせてみてはいかがでしょうか。
転職の決断をしたのであれば、当サイト「おもてなしHR」のアドバイザーが力になります。おもてなしHRは、宿泊業に特化した転職支援サービス。「ホテル・旅館に転職したい!」という方を、全力で応援しています。
利用者・登録者数も右肩上がりで増加中ですので、気になる方は登録だけでも進めてみてくださいね。