お客様のお腹と心を満たすレストランスタッフは、お客様を喜ばせたい、接客が好き、という人にピッタリな職業です。レストランスタッフの仕事内容や収入、押さえておきたいマナーを把握して、実際の仕事をイメージしてみましょう。関連記事も紹介します。
レストランスタッフの仕事内容・担当業務の種類
ひと口に「レストランスタッフ」と言っても、仕事内容や担当業務はさまざまです。具体的にどのような種類があるのか、代表的な3つの業務を見ていきましょう。
調理スタッフ
言うまでもなく、レストランには調理スタッフの存在が欠かせません。日本食の板前、西洋料理のシェフやコックなど、レストランのタイプによって呼び方は異なりますが、おいしい料理を作ったり、新メニューを開発したりといった役割は共通しています。
また、西洋料理の調理スタッフは見習いコックの「アプランティ」から総料理長の「シェフ・ド・キュイジーヌ」までの階級・役割があり、ひとつずつステップアップしていくことが一般的。
どの分野の料理でも、調理の仕事をしたいなら調理師免許の取得をお勧めします。調理の仕事・資格に関しては、以下の記事で詳しく紹介しているのでご参照ください。
ウェイター・ウェイトレス
ウェイター・ウェイトレスはお客様の注文を聞き、料理を運んだり空いたお皿を片づけたりするのが仕事です。料理を作るのはキッチンの仕事でも、お客様に接する機会が多いのはウェイター・ウェイトレス。レストランの顔とも言える、重要な役割なのです。
ただ注文を取って配膳・下膳をするだけでなく、店内全体の様子に目を配ることや、料理についての質問に答えられる知識も求められます。
ウェイター・ウェイトレスの仕事は、「若い人のアルバイト」というイメージがあるかもしれません。しかし、欧米ではミドルエイジ以上のベテランスタッフが多く、それだけ奥の深い仕事と言えるでしょう。
ウェイター・ウェイトレスの業務内容については、以下の記事も参考にしてください。
ソムリエ
ソムリエの主な役割は、その料理・そのお客様・その時に合わせて最適なワインを提案することです。
お客様の好みや気分、そして料理によってマッチするワインは違ってきますよね。膨大な種類の中から、ベストなワインを選び出すには深い知識とホスピタリティが必要です。
また、ワインの購入・貯蔵・在庫管理も大切な仕事です。適切な温度で貯蔵し、必要な本数をそろえていなければ、料理を最大限に引き立てるワインの提案はできませんよね。
男性をソムリエ、女性をソムリエールと呼んで区別することもあるので覚えておきましょう。ソムリエの仕事については、以下の記事で詳しく解説しています。
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レストランスタッフの給料はどれくらい?
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就職・転職を考える際、気になるのは収入ですよね。レストランスタッフの平均給料はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、2024年の宿泊業・飲食サービス業における1カ月あたりの所定内給与額は高卒で25万2,600円、大学卒で31万6,400円でした。
ただし、これはあくまで全国平均の情報であるうえに、ホテルや旅館などの宿泊業に携わる人たちが含まれていることも理解しておく必要があります。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
レストランスタッフに必須のマナーは?
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料理がおいしく、素晴らしい内装でもスタッフの態度が悪ければすべてが台無しになってしまいます。ウェイター・ウェイトレスやソムリエはもちろん、調理スタッフも心がけたい接客マナーを見ていきましょう。
まず、最低限必要なのは、以下5つのマナーです。
清潔感:お客様の前に出る際には、身だしなみをチェックし、整えましょう。髪の汚れや伸びた爪に注意。
傾聴姿勢:お客様の話をさえぎったり、否定したりせずに最後まで耳を傾ける姿勢を持ちましょう。
正しい言葉遣い:尊敬語と謙譲語の混同や二重敬語、ファミ・コン言葉に注意してください。フォーマルな言葉遣いに慣れないうちは無理せずに「です。ます。」を正しく使ったほうが失敗しないでしょう。
明るい表情:明るい表情のスタッフに、お客様は親しみを感じます。柔らかなほほ笑みからまぶしい笑顔まで、お店の雰囲気に合わせて明るい表情を作りましょう。
丁寧な所作:音を立てずに配膳する、指紋が付かないようにお皿を置くといった気配りが重要です。所作を丁寧にすれば、労災も防げます。
レストランによってマニュアルはさまざまですが、この5つのポイントを押さえておけば問題ないでしょう。まずはこれらを意識して、少しずつ磨いていくとよさそうです。
また、「ピークエンドの法則」という法則があることも覚えておきましょう。これは、体験の印象を左右するのは「ピーク」と「エンド」のときであるというものです。
レストランでお客様が迎えるピークは、おいしい料理を食べながら会話を楽しんでいるときですよね。そしてエンドはお会計を終え、店を出るとき。邪魔にならないタイミングを見計らって料理を運び、気持ちのよいお見送りをすることが大切です。
特に「出迎え三歩、見送り七歩」という言葉もあるとおり、お見送りの印象は重要。「また来たい!」と思ってもらえるお見送りを心がけましょう。
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