【宿泊客数の動向】~新型コロナウイルス流行前・流行後・最新のデータを紹介~

近年の宿泊客数がどのように推移しているかご存じですか?新型コロナウイルスの流行前と比較すると、宿泊客数はかなり減少していますが、徐々に回復傾向も見られます。ウィズコロナはもちろんのこと、アフターコロナへの備えにも、宿泊客数の動向に注目する必要があります。宿泊客数に関する近年のデータをまとめたので、ぜひご参考にしてみてくださいね。

目次

    近年の宿泊客数の推移

     

    ※本記事は2021年9月時点の情報に基づき執筆しています。

     

    新型コロナウイルスの影響により、近年の宿泊客数は急激に落ち込みました。特に、外国人観光客の人数は、コロナ流行前と比較すると9割以上減少しています。

     

    では、コロナ禍以前からの宿泊客数はどのように推移しているのでしょうか。

     

    観光庁から発表された宿泊旅行統計調査の結果を、表にてご紹介します。

    1、コロナ流行前の「平成31年1月~令和元年12月分」

    2、コロナ流行開始年の「令和2年1月~12月分」

    3、現時点での最新データ「令和3年6月分」

    上記の順にデータをまとめたので、ご覧ください。

     

      全体 日本人 外国人
    平成31年1月~令和元年12月
    (前年比)
    59,592万人
    (+10.8%)
     48,027万人
    (+8.2%)
     11,566万人
    (+22.7%)
    令和2年1月~12月
    (前年比)
    33,165万人
    (-44.3%)
    31,131万人
    (-35.2%)
    2,035万人
    (-82.4%)
    令和3年6月
    (前年同月比) 
    1,960万人
    (+24.2%)
    1,935万人
    (+24.2%)
    24万人
    (+22.2%)

     

    令和2年1月~12月の宿泊客数の落ち込みが目立ちますが、令和3年6月のデータを見ると、やや回復の兆しが見られます。

     

    とは言え、全体としては新型コロナウイルス流行前(平成31年1月~令和元年12月)の約1/5、外国人客数に至っては約1/480の人数に留まっています。

     

    今後の感染状況によって、数値の傾向も大きく変動することでしょう。アフターコロナに向け、宿泊客数の変動には注意しておいた方がいいかもしれません。

     

    【参考:国土交通省観光庁「宿泊旅行統計調査」】

    宿泊旅行統計調査(令和元年・年間値(確定値))

    宿泊旅行統計調査(令和2年・年間値(確定値))

    宿泊旅行統計調査(令和3年6月・第2次速報、令和3年7月・第1次速報)

     

    【宿泊施設タイプ別】客室稼働率

     

    続いて、客室稼働率の変動について、宿泊施設タイプ別に見ていきましょう。

     

    なお、データは前項同様、「平成31年1月~令和元年12月分」「令和2年1月~12月分」「令和3年6月分」から抜粋しました。

     

    全体 旅館 リゾート
    ホテル
    ビジネス
    ホテル
    シティ
    ホテル
    簡易宿所
    平成31年1月
    ~令和元年12月
     62.7%  39.6%  58.5% 75.8% 79.5% 33.4%
    令和2年1月
    ~12月
    34.3% 25.0% 30.0% 42.8% 34.1% 15.5%
    令和3年6月
    (前年同月比)
    28.7%
    (+9.3%) 
    15.8%
    ( +3.1%)
    18.6%
    (+8.7%) 
    39.0%
    (+10.6%) 
    28.2%
    ( +16.2%)
    13.7%
    (+5.3%) 

     

    数字だけに注目すると減少しつつあるように見えますが、最新データの前年同月比によると、どの客室タイプの稼働率も上昇傾向にあるようです。

     

    特に、ビジネスホテルとシティホテルの上昇幅が大きいという結果が出ています。

     

    観光客はまだまだ増えていない状況ですが、ビジネスでの利用者が徐々に戻りつつあるのではないでしょうか。

     

    【参考:国土交通省観光庁「宿泊旅行統計調査」】

    宿泊旅行統計調査(令和元年・年間値(確定値))

    宿泊旅行統計調査(令和2年・年間値(確定値))

    宿泊旅行統計調査(令和3年6月・第2次速報、令和3年7月・第1次速報)

     

    宿泊客数が多い国ベスト10

    外国人宿泊客

    didesign-stock.adobe.com

     

    激減している外国人宿泊客数ですが、現時点ではどの国からの宿泊者が多いのでしょうか。宿泊客数が多い順に、国名をご紹介していきます。

    1位……アメリカ(48,250人)

    2位……フィリピン(24,470人)

    3位……中国(15,940人)

    4位……ベトナム(9,490人)

    5位……インドネシア(6,140人)

    6位……イタリア(5,950人)

    7位……インド(5,050人)

    8位……韓国(4,150人)

    9位……ドイツ(3,620人)

    10位……タイ(3,070人)

    アメリカからの宿泊者数が群を抜いて多く、次いでフィリピン、中国がランクインしています。全体を通して見ると、やはりアジアからの宿泊客数が多いようです。

     

    参考:宿泊旅行統計調査(令和3年6月・第2次速報、令和3年7月・第1次速報)

     

    国内外からの宿泊客数が大幅に減少している

     

    ご紹介してきた通り、やや回復傾向が見られるものの、宿泊客数は国内外共にかなり減少してしまっています。

     

    現在、ワクチン接種も進んではいますが、新型コロナウイルスの流行が落ち着かない限り、流行以前と同等の宿泊客数を見込むのは難しいでしょう。

     

    しかし、宿泊客数は確実に回復傾向にあります。利用が増えている客層や国を分析することが、一人でも多くの宿泊客の獲得に繋がるかもしれません。

     

    想定される利用者を見極め、ニーズに応えられるような戦略を練ることが、この緊急事態を乗り切るための一手になるのではないでしょうか。

     

    宿泊客数の動向を分析して経営戦略を立てよう

    データ分析

    kamiphotos-stock.adobe.com

     

    現在、宿泊業界は大きな打撃を受けています。新型コロナウイルスが世界的に流行していることを鑑みると、どの国も状況は大きく変わらないのではないでしょうか。

     

    だからこそ、宿泊客数の動向を分析することが、経営戦略を立てる上でかなり重要な要素となります。

     

    この難局を乗り切るためにも、宿泊客に関するデータの収集に力を入れることをおすすめします。

    ご入力いただいたメールアドレスに資料をお送りいたします。

    必須企業名

    ご担当者様名を入力してください

    必須ご担当者様名

    ご担当者様名を入力してください

    必須メールアドレス

    メールアドレスを入力してください

    必須電話番号

    電話番号を入力してください

    資料請求のお申し込みを受け付けました

    資料請求をお申し込みいただきありがとうございました。
    入力いただいたアドレスにメールをお送りいたしましたので、ご確認ください。

    万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせいただきますようお願いいたします。

    ページ上部へ戻る
    おもてなしHR宿泊業専門の無料転職サポート

    希望勤務地を選択してください

    複数の希望勤務地を選んでいただくと、ご提案できる求人が増える可能性があります!

    ホテル・旅館様 限定

    宿泊業採用ノウハウ
    毎週お届け

    競合他社の最新動向や、オススメ求職者の情報などをお届けします!

      利用規約 / 個人情報取扱いに同意の上ご利用下さい

      メルマガ登録を受け付けました

      おもてなしHR・宿泊施設様向けメルマガにご登録いただきありがとうございました。 万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせください。