ホテルマネジメント技能検定とは
ホテルマネジメント技能検定は、ホテルの運営・管理を学べる資格です。ホテル業界初の国家技能検定で、2019年3月23日から始まりました。
ホテルのマネージャーに求められる知識・スキルを身につけられるものであり、具体的には以下のような要素を培えます。
- ・売上/経費の管理や目標を達成する力
- ・目標の設定や実現性ある計画の企画力
- ・課題解決力
- ・活動の具体的な行動指標の設定/管理力
- ・専門知識
ホテルの管理職に携わるのであれば、積極的に取得していきたいホテルマネジメント技能検定。
本記事を通して、資格の全容を見ていきましょう!
参考:ホテル・マネジメント技能検定/日本宿泊産業マネジメント技能協会
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ホテルマネジメント技能検定は就職に有利?
ホテルマネジメント技能検定を所持していると、宿泊業界の就職・転職において有利に働きます。
履歴書や面接でアピールポイントとして活用できるため、取得して損はありません。
また、求職活動時だけでなく、昇進する際にも役立ちます。
すでに宿泊業界に携わっている方はもちろん、ホテル・旅館への就職を目指している学生の方、異業界・異業種から転職をお考えの方なども、挑戦してみてくださいね。
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ホテルマネジメント技能検定の試験概要
ホテルマネジメント技能検定の試験概要を紹介します。
試験内容
試験では、経営戦略・管理、財務管理、サービス管理、顧客管理などについて問われます。
学科試験と実技試験に分かれており、技能士として認定されるためには両試験の合格が必要です。
なお、実技試験では、配布された資料を理解し問題に回答する「ケーススタディ」と、配布資料をもとに経営結果の課題抽出や分析を報告する「ロールプレイ」がおこなわれます。
出題形式
【学科】
学科試験はマークシート式です。
問題数 | 試験時間 | |
1級 | 60問 | 120分 |
2級 | 50問 | 90分 |
3級 | 50問 | 90分 |
【実技】
実技試験には、ケーススタディとロールプレイがあります。3級はケーススタディのみです。
1・2級 | ケーススタディ(記述:120分)
ロールプレイ(準備時間:55分、口述試験:30分) |
3級 | ケーススタディ(記述:120分) |
受験資格
【1級】
- ・11年以上の実務経験(ホテルまたは旅館において、宿泊、料飲、宴集会などのオペレーションの実務及び管理業務に携わった経験)を有する方
- ・2級の技能検定に合格している、かつ6年以上の実務経験を有する方
- ・3級の技能検定に合格している、かつ8年以上の実務経験を有する方
※実技受験は1級の学科試験に合格した方
【2級】
- ・6年以上の実務経験を有する方
- ・3級の技能検定に合格している、かつ5年以上の実務経験を有する方
※実技受験は2級の学科試験に合格した方
【3級】
ホテル・旅館の業務に従事している方、または従事しようとする方
※実技受験は3級の学科試験に合格した方
受験資格を満たしていれば、必ずしも3級から始める必要はありません。
ただし、1・2級は申し込み時に職務経歴書が必要ですので注意しましょう。
引用:ホテル・マネジメント技能検定/日本宿泊産業マネジメント技能協会
日程・会場
学科・実技ともに、それぞれ年1回のペースでおこなわれています。
2023年は以下の日程・会場で開催予定です。
【日程】
学科試験:2023年9月10日(日)
実技試験:2023年11月26日(日)
【会場】
学科会場:札幌・東京・名古屋・京都・大阪・福岡・那覇
実技会場:札幌・東京・名古屋・京都・大阪・福岡・那覇(名古屋、京都、那覇は3級のみ実施)
結果は試験日からおよそ1カ月後に発表されます。
申し込み方法・受験料
申し込み方法と受験料は以下の通りです。
また、先述通り1・2級の学科試験を受験するためには、受験申し込み時に職務経歴書を提出しなければなりません。
学科試験 | 実技試験 | |
1級 | 8900円 | 29900円 |
2級 | 8700円 | 29900円 |
3級 | 8500円 | 8500円 |
ホテルマネジメント技能検定の難易度・合格率
この項目では、ホテルマネジメント技能検定の難易度・合格率について見ていきましょう。
難易度
それぞれの受験級のレベルは、以下のように推定されています。
1級:実務経験 11~15年程度
2級:実務経験 6~10年程度
3級:実務経験 ~5年程度
まず、3級は係長や主任などの現場リーダークラスを想定されており、業界未経験でもきちんと勉強すれば取得可能な易しめの資格です。
2級は次長や課長などの管理職クラス。3級よりもハイレベルな知識を要求されます。
1級は、部門支配人や部長などの上級管理職クラスです。出題範囲がかなり広く、難関資格になると考えられています。
ただし、どの受験級も出題範囲は広いため、対策には時間がかかると念頭に置いておきましょう。
合格率
試験は、学科・実技ともに60%以上の正答で合格と見なされます。
学科試験の合格率は比較的高い傾向にあり、受験者の7〜8割は通過しているようです。
しかし、実技試験になると急に合格率が下がります。3級は5〜6割、1・2級に関しては3割程度しか合格者は出ていません。
これは知識量の問題ではなく、スキル不足である方が多いということです。
参考データが少ないため定かではありませんが、いずれにせよしっかりとスキルを身につけていないと合格は厳しいでしょう。
ホテルマネジメント技能検定を受けるメリット
ホテルマネジメント技能検定を受けることで、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
ホテルマネジメント技能検定の取得メリットを紹介します。
- ・将来マネジメントに携わる上で役立つ知識/能力を身につけられる
- ・周りからの信頼度アップにつながる
- ・就職や転職で有利になる
- ・仕事で評価される
ホテルマンとして働くのであれば、経営者である支配人を目指していきたいもの。
管理職を目指す上で重要な情報が充実していますので、前向きに挑戦してみましょう。
ホテルマネジメント技能検定の対策方法
ホテルマネジメント技能検定の1番の対策方法は、公式が出しているテキストや過去問を解くことです。
特に、過去問には必ず目を通しておくようにしてください。
ホテルマネジメント技能検定は新設されたばかりの資格ですので、参考書があまり充実していません。公に出ているものを駆使して合格を目指しましょう。
なお、テキスト・過去問は公式サイトから購入できます。
ホテルマネジメント技能検定に合格して就職にいかそう!
ホテルマネジメント技能検定では、宿泊業界の運営・経営に必要なことをきちんと理解できているかを確認する内容が出題されます。
合格するため、そしてマネジメントとはどのようなことかを学ぶためにも、勉強に励んでみてくださいね。
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