退職を言い出せない……
退職を言い出せない人は少なくありません。それは、相手との関係が良くても悪くても同じことが言えるでしょう。
とはいえ、言い出せないままずるずると仕事を続けていても精神的な負担が大きくなり、退職のタイミングを逃してしまいます。
そのような事態を防ぎ前向きに退職できるよう、言い出せない原因や整理すべきポイントをしっかり確認していきましょう。
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退職を伝えるのが怖い!言い出せない理由は?
「反応が怖くて退職を言い出せない」そんな経験はありませんか?上司に限らず、家族や友人に言い出せない人もいるでしょう。ここでは、退職を切り出せない理由をご紹介します。
職場の人に言い出せない
上司や同僚など、職場の人に言い出せないことには、大きく分けて2つの理由があります。
まず1つ目は、会社への気遣いから言い出せないケースです。自分が辞めることで会社の人に迷惑がかかるのではないかと考える人がこのケースに当てはまります。
お世話になった会社に対して「申し訳ない」という気持ちがあるため、言い出せなくなってしまうのです。
そして2つ目は、職場の人間関係が良くないケース。退職を決めたきっかけが、上司や先輩、同僚など会社の人にある場合です。
一刻も早く辞めたい、職場の人と関わりたくないという思いから、直接伝えることを避けてしまうのでしょう。
家族や友人に言い出せない
家族や友人に言い出せないという人もいます。そこには、身近な存在であるからこその悩みがあるようです。
たとえば、「家族を心配させたくない」「友人からどんな風に見られるのか怖い」など。周囲の目や反応を気にするタイプの人はこれに当てはまります。
「退職するなら成功しないといけない」というプレッシャーを感じながらも自分の決断に自信が持てず、伝えることをためらってしまうのでしょう。
転職に不安があり言い出せない
退職を決めたものの、転職先が決まっていない、本当に転職すべきか迷っているなど、転職への不安がある人も言い出せないようです。
どちらかと言えば「転職したい」という気持ちよりも「退職したい」という気持ちの方が大きい人はこのケースに当てはまります。
「やりたいことがあるから退職する」「転職して収入を上げたい」など、具体的な目標がないと、決断が中途半端で言い出しにくくなってしまうのかもしれませんね。
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「退職を言い出せない」そのままにしておくのは危険!
勇気がなく退職を言い出せないからと、そのまま働き続けてしまう人も中にはいます。しかし、言い出せない理由があったとしても、そのまま放置してしまうのは危険です。
退職を言い出せないまま仕事を続けると、以下のようなことが起こってしまいます。
- モチベーションを維持できない
- 体調や精神面に支障が出る
- 転職への意欲が低下していく
当然のことですが、辞めたい気持ちを抱えたまま仕事を続けても、モチベーションは下がる一方です。
頭の片隅で「辞めたい」と思いながら働いていると、仕事なんてどうでもよくなってしまうはず。集中できずミスが多くなり、徐々に心身へのダメージも大きくなっていきます。
そうしているうちに時間だけが過ぎ、転職への意欲が低くなるどころか転職しづらい状況に陥ってしまうでしょう。
退職の意思を伝えられないままにしておくことは、会社にとってもあなたにとっても良くない状態なのです。
「退職を伝える勇気が出ない」うまく伝えるためには?
では、退職をうまく伝えるにはどうすればいいのでしょうか。押さえるべきポイントをご紹介します。
信頼できる人に相談する
いきなり上司に「退職したい」と伝えるのはハードルが高い……。そう思っているのなら、自分が信頼できる人に相談してみてください。
たとえば、転職経験のある先輩や親しい友人、職場の同僚などでもいいでしょう。上司に話す前に練習するつもりで、退職しようと思っていることを伝えてみましょう。
職場の人であれば適切なタイミングを教えてくれたり、転職経験者であれば伝え方のコツをアドバイスしてくれたりするかもしれません。
退職の理由を明確にする
退職の理由を明確にしておきましょう。退職の理由がはっきりしていれば、もし引き止められても揺るがずに断ることができるはずです。
- どんな理由で辞めるのか
- 本当に退職したいのか?
- いつまでに転職したいのか?
- 将来の夢や目標はしっかりある?
- 転職先ではどんなことをしたい?
など、退職後のイメージができていないと不安ばかりが大きくなり、伝えることを躊躇してしまいます。まずは退職の理由と意思を固めておくことが大切ですよ。
職場の人への配慮を忘れない
退職を決意するタイミングは人それぞれ異なりますが、退職を告げるタイミングはできるだけ忙しい時期を避けると親切でしょう。
自分の気持ちを優先するのは大切なことですが、これまで勤めていたのなら繁忙期が大変だったことは知っているはずです。
お世話になったという気持ちを最後まで忘れずに、職場の人へ配慮した行動をとることが円満退職への秘訣とも言えます。
「終わり良ければ総て良し」ではありませんが、終わりがスムーズだと会社側だけでなく、あなた自身もすっきりとした気持ちで次に進むことができますよ。
もし、職場の人と関係が良くない、退職の原因が会社にあるなどの場合は、退職代行の利用を検討するのも1つの方法です。
ただし、退職代行の利用にはトラブルやリスクが懸念されます。退職代行の見極め方については、以下の記事を参考にしてみてください。
退職を言い出せないときは、気持ちを整理して決心を固めよう!
退職を伝えるのは勇気がいることかもしれません。心配事が多ければ多いほど切り出すのが怖くなってしまうでしょう。
しかし、数年勤めた会社なら、引きとめられたり他の人に負担がかかったりするのは仕方のないこと。それだけ会社に貢献し、会社にとってあなたの存在が大きかったと思ってください。
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