未成年は一人でホテルに宿泊してもOK?
未成年者が一人でホテルに宿泊することはできます。
ただし、ホテルの取り決めでは未成年者が宿泊する場合、親権者などの法定代理人の同意が求められていることが多いようです。
民法上、ホテルへの宿泊は一種の「契約(=法律行為)」と見なされており、保護者の同意が必要になるのです。
しかし、同意書の提出が必要な未成年者の年齢は、ホテルによって異なります。宿泊同意書を準備するべきかどうかは、それぞれのホテルに直接問い合わせたほうが良いでしょう。
原則は未成年者の宿泊には保護者の同意が必要だということを念頭に置いたうえで、ホテルのルールに従うようにしてくださいね。
ホテルや旅館で未成年者のみの宿泊は受け入れ可能?未成年のみのお客様への適切な対応とは?
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保護者の宿泊同意書が必要な年齢は何歳まで?
ほとんどのホテルでは「満18歳」もしくは「高校卒業まで」に達していない未成年に、宿泊同意書の提出を求めているようです。
ところが、一部のホテルでは「20歳以下は保護者の同意書が必要」と明示しているところもあります。
さらに
「高校生未満は宿泊NG」
「未成年は保護者同伴でなければ宿泊NG」
など、それぞれの取り決めをしているホテルもあるので、一度宿泊したいホテルの公式ホームページをチェックしたほうが確実でしょう。
なかには公式ホームページに、未成年者のみの宿泊について記述がないケースもありますが、だからと言ってホテル側が一人の未成年者が泊まることを同意書なしで受け入れるのかどうかは分かりません。
ホテルの公式ホームページを調べても未成年者の宿泊について明記されていない場合は、ホテルに電話やメールで直接問い合わせるようにしてください。
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ホテルに提出する宿泊同意書の書き方の注意点
未成年者が一人とは言え、ホテル側に宿泊同意書を提出する場合は、体裁を整えた書類の作成を意識しましょう。
同意書の書き方の注意点を踏まえて、不備のない宿泊同意書を作ってくださいね。
同意書のテンプレートをダウンロードする
まず、宿泊同意書をダウンロードしてください。同意書のテンプレートはホテルの公式サイトに、PDFやWordのファイル形式で用意されていることがほとんどです。
特に決まったテンプレートがなく自由に作成してOKと言われたら、以下の項目を加えて同意書を作成しましょう。
・宿泊者本人の名前
・宿泊者本人の連絡先
・住所
・保護者の名前
・保護者と宿泊者本人との関係性
・緊急連絡先
・保護者直筆の署名
チェーン経営のホテルの場合は店舗のホームページではなく、ホテルの総合サイトに同意書のテンプレートが用意されている可能性があるので、くまなく調べたほうが良いかもしれません。
保護者の署名は当事者の直筆で書いてもらう
保護者の署名だけは、必ず直筆で書いてもらうようにしましょう。
面倒くさがってすべて未成年者が書いてしまうと、ルールに厳しいホテルでは「未成年者が保護者の許可なく勝手に書いたのかもしれない」と保護者に直接連絡して確認を行うこともあるそうです。
スムーズに手続きが済むよう、保護者にもきちんとペンを握ってもらうようにしてくださいね。
捺印する
ダウンロードしたテンプレートに印鑑を押す箇所があるときは、必ず印鑑の準備をしておきましょう。
ただし、自由形式で同意書を作成する場合は捺印を省いても問題ありません。どうしても心配な方は、捺印しておいたほうが後々困ることは少なくなるでしょう。
未成年がホテルに宿泊するときは同意書を用意しておこう!
未成年者が一人でホテルに宿泊するとき、同意書の提出を求めるホテルはとても多いようです。
同意書の提出が必要な年齢はホテルによって異なりますが、未成年者である以上、同意書は提出するものだと理解しておいて良いかもしれません。
同意書の提出には期限が設けられているケースが大半なので、必ず期限内にホテル側に提出できるよう、時間に余裕をもって準備を進めましょう。
保護者の宿泊同意書がなければ、最悪の場合、ホテルに泊めてもらえないことがあります。同意書なしで泊まれたとしても、ホテル側が保護者と連絡が取れるまで時間がかかるケースもあるのです。
未成年のうちにホテルへの宿泊が決まったら、必ずホテルに同意書が必要かどうかを確かめ、素直にホテル側の取り決めに従うようにしてくださいね。