移住してお金をもらえる制度とは?補助金や住宅支援が充実したおすすめエリアをご紹介

地方へ移住するだけでお金がもらえる制度をご存じですか?地方自治体で設けた条件を満たせば、補助金だけではなく就業・住まいのサポートを受けることができます。転居する前に、候補地の支援内容を入念に調べておくことが大事ですね。当記事では、移住する際にお金がもらえるおすすめエリアなどを詳しく紹介します。

移住するだけでお金がもらえるの?

地方移住をした家族

iStock.com/kyonntra1

2022年8月現在、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスは第七波を迎えています。この感染症の影響で、私たちのワークスタイルは大きく変わりました。

在宅勤務やワーケーションなど働く場所に捉われない社会情勢の変化や働き方の多様性をふまえて、「地方でのんびりと働きたい」「大都市で働かなくてもいい」という考えにシフトされている傾向があるそうです。

その中で、地方移住するためには、引越し費用や今後の生活費などを考慮しなければなりません。

そこで利用したいのが、「移住支援金」「起業支援金」です。
この制度は、地方自治体で2019年から2024年までを目途にした取り組みで、過度な東京一極集中を解消する目的で始まりました。

移住支援金は、地方自治体のマッチング支援に該当する中小企業に就業などをすることで最大100万円支給(単身者は60万円)
起業支援金は、地域課題解決に貢献する目的で事業を開始することで最大200万円支給されます。

上記以外にも、地方自治体では移住希望者の不安を取り除くために、さまざまな補助金を準備していますよ。以下項目より、詳しく解説します。

参考:地方創生/起業支援金・移住支援金

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移住でお金がもらえる!補助金の種類

移住先を調べる夫婦

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地方自治体は、移住者向けの補助金を多数用意しています。
ただ、移り住む場所によって内容は異なるため、転居する前の下調べが重要です。
ここでは主に4項目に分けて紹介します。

住宅支援

まず気になるのは、住む場所を確保できるかどうかでしょう。
また、初期費用なども工面しなければならないので、移住したくても金銭面で躊躇してしまう方もいるかもしれません。

住まいについては、多くの地方自治体で空き家バンクを開設しており、定められた期間定住すると改修費用などを補助してくれます。
また、子育て世帯やご両親と同居する目的で住宅を購入したら、助成対象になるようです。

過疎化が進む地方にとっては、空き家を利活用してくれる新たな住民を確保できるので力を入れているのかもしれません。ただ、補助金や条件はエリアによって異なるためきちんと確認してくださいね。

▼空き家バンクやお試し移住に関する記事はこちら

仕事・就職支援

地方自治体は住まいだけではなく、仕事や就職関係のマッチングサイトを運営して就業サポートをしています。

特に、地方では深刻な人材不足に悩んでおり、新たな後継者を育成したいと考えているようです。
そこで、人材難が顕著に表れている農業と漁業関連に転職すると、補助金が支給されます。

たとえば漁業関連なら、担い手支援事業を活用すれば定められた期間内の月ごとに補助金を受け取れますよ。
さらに、家賃補助などもしてくれるので初心者の方もチャレンジしやすい環境でしょう。

農林水産省の農業次世代人材投資資金は、農業大学校などで2年間学ぶ期間と経営が安定するまでの5年間に補助金が支給されます。まずは、自分自身で農業や漁業に興味を持ち、知る努力から始めてみましょう。

参考:農林水産省/農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)

▼移住するなら仕事付きで!メリットに関する記事はこちら

子育て支援

子が生まれたときや入学前をきっかけに、地方移住を考える世帯も多いのではないでしょうか。
多くの地方自治体は、移住者に限らず子育て支援を下記のように充実させているようです。

  • 出産祝い金
  • 不妊治療助成金
  • 医療費助成(地方によっては高校3年生まで対象)
  • 第2子以降保育料無料
  • 育児用品購入補助

また、地方移住を検討する際、大都市圏よりも自然豊かな環境で子育てをしたいと感じる方もいるはず。
地方は緑に満ちあふれ落ち着いた地域が多いため、子育てするにはピッタリでしょう。

▼子育て移住に関する記事はこちら

通勤支援

地方は、都市部と比べて公共交通機関が充実していないため、移住を機に自動車を購入する方は多いのではないでしょうか。

一部の地方自治体では、軽自動車購入費助成などをおこなっています。また、通勤・通学定期代も助成対象になることもあるので助かりますね。
さらに、引っ越しで運送会社を利用した際の実費も一部補助してくれる地方自治体も!

さまざまな交通費に対して手厚い補助を受けられると、負担が少なくなり快適な毎日を過ごせるでしょう。

▼車なしでも生活できる地方に関する記事はこちら

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

移住でお金がもらえるおすすめエリア

移住するだけでお金がもらえるおすすめエリアをご紹介します。
ぜひ、移住先の選択肢としてご検討ください。

【全国トップクラスの奨励金】北海道沼田町

北海道沼田町は道内の北西部に位置し、田園風景が広がった自然豊かな小さな町です。
沼田町は、ほたるの里や夜高あんどん祭りをおこなう地として有名だそうですよ。

沼田町では、町内に家を建てて住むと最高570万円の奨励金を支給する「沼田町住んで快適住まいる応援奨励金」の制度を用意しています。

<沼田町住んで快適住まいる応援奨励金>

(内容)
新築住宅・中古住宅(リフォーム・耐震改修)や年代別(20歳代/30歳代/40歳代以上)で、基本額と加算額を設定している。
お子さん1人につき50万円の加算あり!

(対象者)
北海道沼田町への移住定住を検討中の方
(町内在住の方も対象になることも)

(申請方法)
「住民生活課 移住定住応援室」に問合せ
申請書・工事着工届・請求書・誓約書の提出

奨励金の総支給額は、全国でもトップクラスと言っても過言ではありません!
移住をきっかけに、マイホームの購入もしくは中古物件の改修を検討している方は利用してみてはいかがでしょうか。

参考:沼田町住んで快適住まいる応援奨励金

【補助金や空き家情報が充実】大分県臼杵市

大分県臼杵市は県の東南部に位置し、年間平均気温は15〜17度・平均降水量は1,500〜1,800ミリメートルと言われているので、湿り気は多いものの自然環境に恵まれた過ごしやすい場所です。

大分県臼杵市では、臼杵市に定住・移住したい方を支援する目的で「定住促進のための住居支援制度」を完備。ここでは県外からの移住者向けの内容を解説します。

<移住応援給付金(県外移住者)>

(内容)
単身:20万円
若者夫婦(双方40歳以下)世帯:30万円
子育て(中学生以下)世帯:40万円

(条件)
今後5年以上定住できる方
自治会に加入できる方

(申請方法)
「地域力創生課 定住促進グループ」に問合せ


<臼杵市空き家改修事業補助金交付制度>

(内容・対象者)
空き家物件に定住する移住者:補助額100万円以内 補助率1/2

(条件)
補助金活用後、5年間以上住むこと
主要構造部、トイレ、台所など生活をするうえで必要な箇所の改修のみに助成
など

(申請方法)
「地域力創生課」に問合せ
誓約書や改修工事の見積書の写しなどを定められた期日までに提出

臼杵市の移住支援ページでは、空き家情報・空き地情報一覧をまとめてチェックできます。応援給付金を引越し費用などに利用して、住居も確保できれば不安材料は少なくなるでしょう。

参考:移住支援 | 臼杵市役所

▼地方移住に関する記事はこちら

移住はお金がもらえるだけじゃない!ユニークな支援制度を紹介

地方の風景

iStock.com/Kenneth-Chow

次に、補助金以外の支援制度を紹介します。
移住地を決めるヒントとして役立ててくださいね。

【一定期間住めば家がもらえる】茨城県境町

茨城県境町は、茨城県西地域の猿島郡にある町です。東京都心から約60kmに位置し、大都市圏には商店街などが集中する一方、郊外は田園風景のある静かな環境となっています。
ちなみに境町は、子育て支援に力を入れていることでも有名な町です。

そんな境町では、新築戸建住宅に20年間住み続けたら無料で譲渡する支援を毎年おこなっています。無償譲渡の条件は、住民票を異動してから連続で20年間入居できる方が対象です。

申し込みの概要などに興味のある方は、募集が開始されたタイミングで役場に確認してみてくださいね。

▼茨城県で暮らす魅力に関する記事はこちら

【長期滞在の体験制度あり】北海道ニセコ町

北海道ニセコ町は、道央の西部・後志管内のほぼ中央に位置し、リゾート地としても有名な場所です。ニセコ町は最深積雪が200mにも達するため、冬になるとウインタースポーツを楽しむ人が集まるそうですよ。

そんなニセコ町では、移住検討者が実際に移り住んだときの生活イメージを持ってもらうために「ニセコ生活体験 ちょっと暮らし」を始めました。ニセコ町内の選りすぐりの宿泊施設に長期滞在して、町民体験しながら地元の魅力などを知ることができます。

ちなみにホテルには、特別料金で利用できる最長30泊のロングステイプランなどがありますよ。
ただ、利用するホテルなどによって料金は異なるのでしっかり確認してくださいね。

参考:ニセコ町

▼北海道への移住・魅力に関する記事はこちら

地方移住でお得にお金をもらえるよう情報収集しよう!

家の模型とお金

iStock.com/SARINYAPINNGAM

地方へ移住することへの憧れを持っていても、ネックになるのはお金の問題でしょう。
しかし、地方自治体では、さまざまな補助金で移住希望者をフォローしています。
後悔しない移住をするためにも、情報収集を徹底していきましょう!

ちなみに地方には、昔懐かしさを感じる伝統的なホテルや老舗旅館が数多くあります
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