空き家バンクは移住の味方!
移住先を決める際、最も悩んだり困ったり迷ったりするのは住む場所の問題でしょう。予算や立地、移住の目的などによってどのような家に住みたいかは違ってきますよね。
地元の不動産業に足を運ぶ、友人・知人に相談するといった手段もありますが、移住先での住まいを探すなら、まずは空き家バンクに目を通してみると良いでしょう。
この記事では空き家バンクの概要や利用のメリット・デメリット、空き家バンクを通した家の購入などで失敗しないためのポイントを解説します。
夢の移住を実現させるための参考にご活用ください!
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そもそも空き家バンクとは?
まずは空き家バンクがどのようなものなのかを見ていきましょう。
空き家バンクとは、空き家物件の情報を地方公共団体のホームページ上などで公開し、売り手と買い手のマッチングを図るためのシステムです。こうしたシステムは昔からあったものですが、各自治体が積極的に取り組みだしたのはここ数年間でのこと。
日本全国の自治体で少子高齢化や過疎化が進み、放置された空き家が問題になっています。そこで空き家問題を解決するとともに人口を増やすことや、空き家を活用した新規事業の発足で地域を活性化することなどを目的として、空き家バンク事業が促進されているのですね。
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移住で空き家バンクを使うメリット・デメリット
空き家バンクを利用した住宅購入には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。一般的な不動産業者を介することとの違いも含めて解説します。
メリット
空き家バンクを利用するメリットとしてまず挙げられるのは、仲介手数料が掛からないという点です。売買にかかわる交渉や手続きは、売り手と買い手で直接やり取りするので余計な出費が発生しません。
また、空き家バンクに掲載されている物件は相場よりも安い価格だったり、ゼロ円だったりすることもあります。そのような物件は立地条件が良くない、痛みが激しいなどのマイナスポイントがあるものですが、上手に活用できる人にとってはお得に物件を手に入れるチャンスではないでしょうか。
そして、移住支援制度の一環として、空き家バンクを通した物件の購入を条件に、購入やリフォームなどに掛かる費用を補助してくれる自治体もあります。
手数料不要・相場よりも安い・自治体によっては補助が受けられる。この3つのポイントで、費用を抑えてマイホームを取得できることが、空き家バンクを使うメリットと言えるのではないでしょうか。
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デメリット
空き家バンクの利用にはマイホームがお得に手に入りやすいというメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
売り手と買い手の直接交渉は仲介手数料が掛からない代わりに、トラブルが起こりやすいので注意が必要です。特に、境界線の位置や痛みの程度、設備機能などは後でもめる原因になりがちです。
また、不法侵入やいたずらを防ぐため、物件の詳細情報は掲載されていないことがあります。現地に足を運ばなければ希望の条件に一致するかどうかが分からず、購入を決めるまでに手間と時間が掛かるかもしれません。
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失敗しない!空き家バンクの使い方
不動産は一世一代とも言える大きな買い物。失敗や後悔は避けたいところですよね。空き家バンクを通して物件を購入する際は、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか。
自治体によってステップが異なる場合もありますが、物件購入までの一般的な流れと注意すべきポイントを見ていきましょう。
各自治体の空き家情報は、インターネットで探せることがほとんどです。「○○市(移住したい地域の名前)+空き家バンク」などのキーワードで検索すれば、空き家情報のページにたどり着けるでしょう。
空き家情報は誰でも閲覧できるように公開されていますが、購入や借り入れ、内見などを希望する場合には自治体への登録や申し込みが必要です。登録方法や申し込み方法の詳細は、各自治体のホームページなどで確認しましょう。
自治体の職員が同行しての内見が一般的でしたが、2021年3月時点では新型コロナウイルスの影響によって職員は外で待機していることもあるようです。また、オンラインでの内覧を実施する自治体も増えています。
内覧で特にしっかり見ておきたいポイントとしては壁や基礎の傷み具合、水回りや電気系統、ガスの設備に問題がないか、カビの発生や腐敗している部分がないかといったところです。身の安全や日々の暮らしに直結する要素はしっかり確認しておきましょう。
また、周辺の環境もよく確認してください。晴れの日は問題のないように思えても、大雨で道路が冠水したり、床上浸水に悩まされたりする土地かもしれません。また、雨漏りすることも考えられます。
昔から「内見に行くなら雨の日が良い」と言われていますが、雨の日は物件の問題に気が付きやすいのですね。天気予報をチェックし、可能であれば雨の日に合わせて申し込むと良いでしょう。
購入の意思が固まったら、いよいよ持ち主との交渉です。ただし前の項目でも述べた通り、直接交渉にはトラブルの落とし穴が潜んでいるので要注意。手数料が掛かりますが、持ち主と相談の上、不動産業者に仲介を頼む方法もあります。後腐れのない取引きができると考えれば、決してムダな出費ではないでしょう。
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