ホテル側が面接で逆質問の時間を設ける理由
ホテルの面接で逆質問を問う理由には、次の4つが挙げられます。
志望度を知るため
多くの場合、ホテル側は応募者が複数社の面接を受けていると考えています。そのため、応募者の志望度がどれくらいかを知るために、逆質問の時間を設けるケースは珍しくありません。
志望意欲が高ければ企業研究をしたうえで質問を準備していると思われており、質問しないことで、興味がない・志望度が低いという印象を持たれてしまう恐れもあるようです。
コミュニケーション力の確認のため
逆質問は応募者からの自発的な発言が求められます。そのため、自分の考えをまとめて的確に質問できるか、スムーズに会話ができるかといった点に注目されていることもあるようです。
入社後のミスマッチを防ぐため
自由度の高い逆質問は、応募者本人の性格があらわれやすい傾向があります。
そのため、応募者の発言から社風との相性を見極めるために逆質問の時間を設けるホテルもあるようです。
企業側の魅力を伝えるため
逆質問は応募者が気になっているポイントと言えるでしょう。
そのため、逆質問を通して応募者が重視する点を深掘りし疑問や不安を解消することで、自社の魅力を伝え志望度を上げようとする企業も少なくありません。
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ホテルの面接で好印象を与える逆質問例を紹介!
では、ホテルの面接時に逆質問をする場合の回答例についてご紹介します。
意欲をアピールする質問例
- 御社のホテルでリーダーやマネージャーを目指すためには、どのような能力が求められますか?
- 御社のホテルで勤務するスタッフと協力して仕事に取り組んでいきたいと考えています。そのためにも、現場で大切にしている考えがあれば教えてください。
- 一日でも早く即戦力として活躍したいと考えていますが、入社までに何か準備しておいたほうがいいことや、勉強しておいたほうがいいことなどはありますか?
自己PRをする場合の質問例
- ◯◯の資格を持っているのですが、御社のホテルで活かすことはできますか?
- ◯◯を得意としてきましたが、募集されている◯◯職ではどのような能力が求められるでしょうか?
- 私は人と交流するのが好きなので、他部門の方とも良い関係を築いていきたいと考えています。御社のホテルでは、そういった部門を越えて交流を図る機会はありますでしょうか?
好印象を与える質問例
- 御社のホテルで、中途採用者に特に期待する点を教えてください。
- 一日の仕事の流れを教えていただけますでしょうか?
- 未経験から転職されている方で活躍している人がいれば、その方の働きぶりを教えていただけますでしょうか?
- スタッフに求めることや今後こうなってほしいというイメージがあれば教えていただきたいです。
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ホテルの面接における逆質問の注意点
逆質問は、事前に答えを準備できる貴重な質問です。逆質問を考える場合は、意欲を示したいのか、自分の長所をアピールしたいのかなど、伝えたいことを明確にしておきましょう。
また、質問と併せて自分の考えを話すのも効果的です。たとえば、「御社で活躍したいと考えています。そのために、(予定していた質問)」など、考えを先に述べることで、相手に気持ちが伝わりやすくなります。
しかし、逆質問は自由度が高い分、注意も必要です。質問の内容によっては、面接官に悪い印象を与えてしまう質問もあります。次の4点に気をつけて質問を考えてみてください。
- 事前に調べれば分かる内容の質問は避ける
- 面接官がすでに話したことを繰り返し質問しない
- 会社や仕事内容のことには触れず、待遇面の質問をする
- 面接官が答えられない、答えにくいような質問はしない
ホームページや求人などを見れば分かることや、待遇面だけに特化した質問をしてしまうと、志望意欲が低く自主性に欠けるという印象を与えてしまう恐れがあります。
また、経験や前職での実績ばかりを主張してしまうと、過去の経験にとらわれているという印象を与えかねません。
ほかにも、多くの人が気にする入社時期の聞き方には注意が必要です。「何日から働けますか?」などと聞いてしまうと、採用される前提で話しているという印象を与えてしまうので、「もし御社に採用していただけた場合」のように前置きしてから話すと良いでしょう。
ホテル面接の逆質問は絶好のアピールタイム!
就職・転職活動において、面接時に逆質問をする企業は多数あり、ホテルの面接でも逆質問の時間がとられることがあります。
逆質問は応募先のホテルについて深く知る機会であり、自分のやる気や向上心をアピールする絶好のチャンスです。
内容によってはホテル面接時の逆質問がプラスに働き、採用率アップに繋がることもあります。逆質問で聞きたいことを事前に用意し、しっかり備えておきましょう。
とはいえ、採用のことを考えると本音は聞きにくいもの。そんなときは、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。