楽しい旅行はプランニングが肝心!
「旅行関係の仕事」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、ツアーコンダクターやホテルマンんなどではないでしょうか。確かに上記のような職業は、お客様の旅行を直接サポートする仕事ですよね。しかしその前に、旅行に出るにはプランニングが必要です。
旅行者が自分自身でプランを立てることもできますが、より満足度の高い旅を楽しみたい、宿泊先や交通機関をまとめて相談したいという場合、頼りになるのはプロの旅行プランナー。
この記事では、そんな旅行プランナーの仕事内容や就業方法、必要な資格などについて解説します。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
旅行プランニングの流れや旅行プランナーの仕事内容
旅行プランナーの仕事は、名前の通り旅行のプランニングを行うことです。パッケージツアーから、お客様ひとりひとりの好みに合わせた個人旅行まで、さまざまな旅行をプランニングします。
一般的に、旅行プランニングの流れは以下の通り。
- 1.旅行のテーマを決める
- 2.ターゲットを定める
- 3.提携先を選ぶ
- 4.付加サービスを決める
- 5.タイミングを決め、プロモーションを始める
こうして旅行プランが完成した後も、旅行プランナーにはまだ仕事が残っています。
できあがったプランを売り込むためのプレゼンテーションやパンフレットの作成。旅行商品が実際に販売されたあとは、予約管理や交通機関やガイドの手配も受け持つことがあります。
「プランを立てたら終わり」ではなく作り上げた旅行を無事に遂行するまでが、旅行プランナーの仕事なのですね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
旅行のプランニングを仕事にするには?
プロの旅行プランナーとして働き、収入を得るためにはどのような方法があるのでしょうか。スタンダードな道筋と、比較的新しい道筋をそれぞれ解説します。
旅行会社に就職して経験を積む
スタンダードな道筋は、旅行会社に就職して経験を重ねるという方法です。
目的地までの交通手段、観光地に滞在する時間、宿泊先など旅程に関わるすべてのことを考慮したプランを作成するには、旅行に関する深い知識と豊富な経験が必要です。
そのため、旅行商品の販売や営業などで数年間の経験を積んでから、徐々にプランニングに携わっていくことが多いのはないでしょうか。大学や専門学校で旅行プランニングを学ぶことも、もちろん役に立ちますが実践するには現場での経験が重視されるのです。
旅行プランナーを志望して旅行代理店などに就職した後は「将来は旅行プランナーになりたいです!」とアピールし続けることが重要です。
また、旅行プランナーには必須資格はありませんが、「旅行業務取扱管理者」の資格を取得すると有利です。必要知識を備えていることの証明になるでしょう。
なお「旅行業務取扱管理者」の資格は3種類あります。それぞれの詳細については、以下の記事をご参照ください。
総合旅行業務取扱管理者の合格ハードルは高いのか?試験科目の内容や免除制度を解説!
国内旅行業務取扱管理者の資格を取るメリットとは?難易度や合格率はどれくらい?
地域限定旅行業務取扱管理者とはどんな資格?地域限定旅行業の概要や、合格率・難易度を解説!
新サービスや個人事業で旅行プランナーを目指す
ひと昔前までは上記のように、旅行プランナーは旅行会社に勤めていることが当たり前でした。お客様がプランニングを依頼するも、旅行代理店の窓口に出向く必要がありましたよね。
しかし、旅行手配の常識が大きく変化した現代においては、旅行プランナーのキャリアや働き方も、一様ではありません。
たとえば、クラウドソーシングで旅行プランニングを請け負っている人が居ます。また、LINEを使ったチャットで旅行のプランニングを提供するサービスなども誕生し、旅行プランナーは自由度の高い職業になりつつありるのですね。
新時代の旅行プランの提供については、以下の記事をご参照ください。
旅行プランの提案は旅行代理店だけじゃない!宿泊業者が押さえておくべき旅行プラン提案の新サービスを紹介!
旅行のプランニングの仕事に必要なスキルや素質は?
旅行プランニングの仕事を行うためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。旅行プランナーに向いている人の素質と併せて見ていきましょう。
情報収集能力
旅行には、時代によってトレンドがあります。常に最新情報を仕入れる情報収集能力は、旅行プランナーの必須スキルといっても過言ではありません。
全体のざっくりとした動向なら、テレビや雑誌を何となく見ているだけでも掴めるでしょう。
しかし、どこで何が流行っているのか、どの世代にどのレジャーが人気なのかといった具体的なトレンドは、アンテナを貼っていなければなかなかキャッチできません。
業界ニュースをこまめにチェックし、必要な情報・不要な情報をふるい分けるクセを付けましょう。
サービス精神
旅行プランニングで最も重要なのは「お客様が満足する旅行を作ること」です。もちろん利益を出すことも大切ですが、サービス精神が欠如した旅行商品は売れないでしょう。もし売れたとしても、恐らくリピート利用はされません。
たとえば、電車の乗り継ぎ時間がギリギリで焦った、寒い時期なのに食事が冷たいものばかりといった旅行では、残念な記憶が残ります。ちょっとした部分にサービス精神が宿っているかいないかで、旅行全体の印象が変わるのですね。
「自分が旅行するときにこうだったら良いな」と思う要素を常に考えられる旅行プランナーこそが、本物のプロではないでしょうか。
コミュニケーション能力
満足度の高い旅行プランを企画するためには、まずは「お客様のニーズ」を察知しなけらばなりませんよね。そのためには、相手の本音を上手に引き出すコミュニケーション能力が必要不可欠です。
また、どんなに良い旅行プランでも、その良さが相手に伝わらなければ意味がありません。
団体客を獲得するためのプレゼンテーションにしろ、個人のお客様への販売にしろ、旅行のテンションを盛り上げて「ぜひ行ってみたい!」と思わせるのも、旅行プランナーの腕の見せ所です。
相手の心を動かすコミュニケーション能力を磨きましょう。
宿泊業界の仕事で経験を積むのもアリ
旅行プランナーに必要な経験・知識やスキルは、宿泊業界の仕事を通して身に付けることもできます。ホテルや旅館の現場を知ることも、プランニングの良い勉強になるのではないでしょうか。
旅行プランナーを目指す第一歩として、ホテル・旅館で働くことも大いにアリです。もし宿泊業界への就職・転職を考えるのなら、おもてなしHRがおすすめです。
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