急に仕事を辞める人もいる
退職の際、順序を踏んで辞めていく人ばかりではありません。何の前触れもなく、急に辞めてしまう人もいます。そんな人に対して、「いつも通り仕事していたのにどうして?」と思うこともあるでしょう。
しかし、退職は突然ではなく、考え抜いた末に決断することが多いもの。辞める人には辞めるに至ったきっかけや理由があるのです。その心理について探っていきましょう。
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急に仕事を辞める人の心理
急に仕事を辞める、つまり多くを語らず会社を去っていく人は、どのような心理状態なのでしょうか。
突然の退職は同じ職場で働く人に衝撃を与えますが、実は、周囲にとっては急なことでも、退職者本人にとっては急ではないようです。
業務内容や対人関係などで前々からストレスを感じていた、自分のスキルアップのために次の目標を決めていたなど、辞める人にはそれぞれの理由があります。
これまで辞める・辞めたいことを口にしなかっただけで、辞めたい気持ちは以前からあったという人がほとんどのようですね。
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急に仕事を辞める人の特徴
おとなしいタイプ、仕事に対して真面目、口数が少ないなど、淡々と仕事をこなし、周囲ともビジネスライクに付き合う人が急に辞めやすいといわれています。
というのも、人付き合いに一定の距離を置いている人の場合、自分の考えを人に話したり相談したりすることはあまりないので、悩みを自分の中で消化してしまうことが多いようです。
何かが原因でストレスを溜めているのに、おとなしく真面目であるがゆえ、誰にも言えず静かに辞めていくのかもしれません。
急に仕事を辞める人の兆候
社内でもあまり目立たないタイプの人が急に辞める傾向にありますが、辞める前には何かしらの兆候が見られるはずです。
以下のサインが出ていたら要注意かもしれませんよ。
- あまり挨拶をしなくなった
- 笑顔を見せる回数が減った
- 明らかに口数が減ってきた
- 人付き合いが薄れてきた
- 髪色など見た目が変わった
- 個人的な用事や離席が多い
- 会議などで発言しなくなる
- デスク周辺が綺麗になった
- 新しい業務内容に関心がない
辞めることを決めると、仕事への意欲がなくなっていくのが人間の心理。また、辞めるのなら職場で人間関係を構築する必要はないと思う人もいるでしょう。
仕事や人付き合いなど、会社関係すべてに無関心になってくると、これらの兆候が見られるのかもしれませんね。
急に仕事を辞めるとどうなる?
急に仕事を辞める人にはさまざまな事情があると思います。ですが、急に辞められてしまうと困ってしまうのが会社側の本音でしょう。
急に社員が辞めてしまう場合、次のようなことが考えられます。
- 人員の補充が難しい
- 仕事の引継ぎ時間がない
- 残された人に負担がかかる
一言でいえば、突然の退職は迷惑をかける可能性が高いです。急な人員を補充したり引き継ぐ時間がなかったりと、会社の業務や残されたメンバーに負担をかけることになります。
急に仕事を辞める人を出さないためには、会社側や周囲の人ができる対策を考えなければいけません。
急に辞めるのを防ぐ方法
急に仕事を辞められてしまうと会社側は非常に困ります。急に辞めるのを防ぐためには、辞めたい人の心理を踏まえた上で対策を取らなければなりません。
例えば、本音を聞き出せる環境づくりをする、業務改善をするなど、働く社員の声を聞く場を設け、聞き出した問題点を解決するよう動くことが重要です。
また、辞めることを考えている人の中には、何かしらのサインを出している場合もあります。それらのサインを見逃さないよう、社員の様子をしっかりと見ておきましょう。
ただ、辞める人からのサインがあれば対策をすることができるかもしれませんが、中には予兆もなくパッタリ会社に来なくなる人もいます。
そのような場合は事前に見極めることが非常に難しいので、日頃の言動一つ一つに気を配っておく必要があるかもしれませんね。
急に辞める人の心理を把握して対処しよう
仕事を辞める人は用意周到な人ばかりではなく、急に辞めてしまう人もいます。しかし、周囲の人には急に辞めたように見えても、実はそれなりに準備していることが多いもの。
とはいえ、急に辞められてしまうと困るのは会社です。突然の退職を防ぐためにも、辞める人のサインを見極められるよう周囲に気を配り、早めに気付けるようにしましょう。
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