意外と知らない?源泉掛け流しの定義と価値を解説!

温泉地などで「源泉掛け流し」という言葉を見聞きしたことがあると思います。そもそも源泉掛け流しとはどういったものなのでしょうか。意外と知らない源泉掛け流しの定義やその価値について解説します。「掛け流し」の知識を増やし、温泉を満喫しましょう。

源泉掛け流しの定義

「源泉」は湧き出したままの温泉のことで、「掛け流し」は浴槽から流れて出ていることをいいます。つまり、「源泉掛け流し」とは湧き出た温泉が浴槽に注がれ、溢れ出ている状態なのです。

源泉掛け流しの定義は次のように整理できます。

  • 源泉が常に浴槽に注がれている
  • 温泉が浴槽の外に流れ出ている
  • 流れ出た温泉は浴槽に戻さない
  • 温泉を循環ろ過していない状態
  • 温度調節の加水・加温は認める
  • 湯量不足を補う加水は認めない

この定義はあくまで一般的な考え方です。温度調整のためであれば泉質を損なわない程度の加水が認められたり、一部では塩素消毒が認められたりなど、必ずしも源泉をそのまま湯船に引いているわけではないことがわかります。

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掛け流しの種類

掛け流し

Stock.com/gyro

「掛け流し」といっても、加水や加温、循環などによって表現や扱いが変わります。詳しくみていきましょう。

温泉掛け流し(温泉完全放流式)

常に浴槽に新湯を注入してオーバーフローさせ、オーバーフローした温泉を再利用しない状態のこと。注入する新湯は温泉を利用しなければなりませんが、温泉への加水・加温は可能です。その場合、実施している理由を明示することが義務付けられています。

源泉掛け流し(源泉完全放流式)

常時浴槽に新湯(温泉)を注入してオーバーフローさせ、オーバーフローした温泉を再利用しない「掛け流し」の状態です。

「掛け流し」という表現よりも自然の状態に近い印象を与えるため、温泉への加水はできませんが加温は認められる場合があります。その場合、実施している理由を明示することが義務付けられています。

源泉100%掛け流し(源泉100%完全放流式)

常時新湯(温泉)を浴槽に注入してオーバーフローさせ、オーバーフローした温泉を再利用しない「掛け流し」の状態です。

「源泉掛け流し」とうたった表現よりもさらに自然の状態に近い印象を与えるため、温泉への加水及び加温は認められません。

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源泉掛け流しは良い温泉なのか?

掛け流し温泉

Stock.com/kuppa_rock

源泉掛け流しの温泉は、源泉にそのまま入れるメリットがあります。その温泉が単純温泉である場合を除いては、温泉本来の泉質による成分や肌触りを感じることができるでしょう。

源泉掛け流しの温泉は源泉の濃度が高く泉質による適応症が分かりやすいので、湯治目的に選ぶ方も多いようです。

ただ、源泉かけ流しの温泉は温泉の成分が薄まっていないようなもの。源泉がとても熱い温泉の場合などは、人によって熱すぎると感じてしまうこともあります。

そのような源泉に少しでも入りやすくするよう、加水をすることで温度調整している施設も少なくありません。

また、源泉かけ流しは循環ろ過をしない温泉のことを指しますが、循環ろ過することで清潔な環境を保っている場合もあります。肌に優しい温度や清潔感ある浴槽のために、循環ろ過・消毒を行うなど、さまざまな工夫をしているのです。

湧き出る温泉の温度や量、利用客の数などによって源泉の扱いは異なります。「源泉掛け流しだから良い」「循環しているから良くない」ではなく、気持ちよく利用できる環境が整っていることが大切なのです。

源泉掛け流し温泉の価値

猿の親子

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源泉掛け流しの温泉とは、湧き出た源泉をそのまま浴槽に注ぎ、それが浴槽から溢れ出ていく温泉のこと。

湧き出た温泉がそのまま流れ出ていくことは、一見当たり前のように感じるかもしれませんが、自然の賜物である温泉を利用できるのはとても貴重なことなのです。

温泉は温泉は無限に出続けるものではなく、環境は日々変化しています。温泉を利用する際は、限りある自然の恵みに感謝することを忘れてはいけませんね。

掛け流しの知識を深めて施設を利用しよう!

温泉を調べると「源泉掛け流し」という表現を良く見かけますが、「掛け流し」といっても温泉の温度や量などにより扱いは異なります。

自然の恵みである温泉を人々が利用できるのは、管理する方々の心配りがあってこそ。掛け流しの良し悪しではなく、感謝をしつつ温泉を楽しむことが大事なのです。

「掛け流し」について知識を深めておけば、温泉施設を訪れる際に思い込みに縛られることなく、温泉の楽しみ方が広がるかもしれませんよ。

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