ホテル代の平均額はいくら?ホテルタイプ別の一泊の料金や適切な価格設定の方法を紹介

目次
一泊分のホテル代の平均価格はどのくらい?
これから開業を予定しているホテルや、新プランの策定を検討しているホテルの担当者は、一泊あたりどのくらいの料金を設定すればよいかと迷ってしまうものですよね。新入社員であれば、他社はどれぐらいの料金設定なのかも気になるはずです。
本記事では、国内の一泊分のホテル代平均価格をホテルタイプ別にご紹介します。あわせて、宿泊料金が変動する条件、シーン別のお客様の予算相場もご紹介しますので、自ホテルの宿泊代金の設定やホテル業界の学習にぜひ役立てくださいね。
記事後半では、宿泊代の決め方のポイントもご紹介しています。
タイプ別で見るホテル一泊の平均価格

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まずは、国内のホテル一泊の宿泊代金の平均をみていきましょう。
ホテルのタイプ・業態 | 一泊1名あたりの宿泊代金の平均(相場) |
ビジネスホテル | 6,000円~10,000円程度 |
シティホテル・高級ホテル | 10,000円~数十万円 |
リゾートホテル | 15,000円~数万円程度 |
カプセルホテル | 3,000円~5,000円程度 |
ゲストハウス・ドミトリー | 2,000円~6,000円程度 |
旅館 | 7,000円~数万円程度 |
ビジネスホテルやカプセルホテルのような宿泊特化型のホテルは、全体的に安めの価格設定であることがわかります。一方、シティホテル・リゾートホテルなどは宿泊のほかにもサービスを充実させていることが多く、その分値段は高く設定されていることが一般的です。
ホテル一泊の料金は条件により平均値が変わる

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前項ではホテルの一泊の平均価格をご紹介しましたが、幅があると感じた方も多いのではないでしょうか。これは、条件により値段の平均値が変わることが関係しています。どのような条件で値段に変動があるのかをみていきましょう。
エリア・立地
都市圏・市街地にあるホテルと郊外にあるホテルとでは、宿泊代金が異なるのは言うまでもありませんよね。
特に一都三県の都市部や、札幌・仙台・中京・近畿・広島・福岡などの大都市圏であれば、利用客が多いことから、高めの値段設定にしているホテルが多いようです。逆に、郊外のホテルは比較的安価に設定されています。
食事の有無
素泊まりか、朝食・夕食などの食事付きかでも宿泊料金は変わってきます。
提供される食事のレベルにもよりますが、朝食付きであれば+1,000円~2,000円程度、朝食・夕食の2食付きなら+3,000円~5,000円程度が平均的な上乗せ料金となるでしょう。
休日・繁忙期
金曜・土曜などの週末、ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期は稼働が見込めるため、宿泊代金を高く設定するホテルが大半です。言い換えれば、平日や閑散期は稼働率を上げるため、宿泊料金を安価に設定するホテルが多くなりやすいと言えます。
ただし、ビジネスホテルはビジネスマンがメインターゲットなので、平日の値段が高く設定されていることも。世間の休日が必ずしも繁忙期とは限りませんので、価格設定時は注意してくださいね。
客室の大きさ・ベッド数
宿泊人数に関わる客室の大きさや、ベッドタイプでも宿泊料金は変わります。複数人での宿泊なら割安な料金設定に、また未就学児までであれば大人1人分の宿泊料のみで宿泊可としているホテルも多いようです。
中には、部屋タイプをホテル側で自由に決定できる「おまかせプラン」を打ち出しているホテルもあります。この場合は、通常よりも割安になっていることが多いでしょう。
お客様の利用シーンごとのホテル平均予算相場

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宿泊料金はホテルが恣意的に設定するものとなっていますが、お客様の予算相場を踏まえたうえで設定をしなければ、狙うターゲットの利用は増えません。お客様の利用シーンごとの予算相場をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1人・ビジネスでの利用の場合
とあるカードホテルシステム運営企業が出張ビジネスマンを対象に行った調査によれば、東京・大阪への出張宿泊代の平均相場は9,000円~10,000円、それ以外の都市では7,000円~8,000円が最も多い結果であったことが発表されています。
個人での利用では価値観により大きく異なるはずですが、1人だけでホテルを利用する場合は5,000円~10,000円程度で考えている方が多いでしょう。
カップル・夫婦での利用の場合
カップル・夫婦での旅行の場合は、1泊2食付きで1人あたり10,000円~15,000円程度の予算が平均値のようです。しかし、記念日や特別な日などであれば1人あたり20,000円~30,000円程度で探す方も少なくありません。
ただし、学生であればもう少し安い予算で探す方が増えるかもしれませんね。
友人・知人との旅行の場合
友人・知人同士の旅行の場合もカップルや夫婦同様、気軽な旅行であれば8,000円~15,000円程度の予算が平均値なのではないでしょうか。
大人数で行く場合は、ドミトリーやコテージの1棟貸しを利用して宿泊費を安価に抑え、レジャーや観光に予算を割くというグループも多いようです。
家族旅行の場合
国内の家族旅行は、1回あたり50,000円~10万円程度で予算を組む家庭が多いとされています。また、子どもが小さいほど移動に気を遣うため、交通費は安くなる傾向があるようです。
宿泊料金はこの全体予算から捻出されますので、おおよそ20,000円~50,000円程度が予算相場と考えてよいでしょう。家族旅行の受け入れを強化したいホテルは、家族全員で20,000円~50,000円程度のプランを策定してみてはいかがでしょうか。
ホテルはどのように一泊分の宿泊代金を決めればよい?

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ホテルが宿泊代金を決定する際は、自ホテルの立地・ターゲットの予算相場に適した設定をする必要があります。
そのために必要なのが、商圏内の競合他社の分析です。エリアによって宿泊代金の平均値は大きくことなりますので、まずは宿泊予約サイトなどを参考にしながら、自ホテル周辺のホテル・旅館の平均的な宿泊料金を把握しましょう。
次に考えたいのは、平均値よりも宿泊料金を高く設定するのか・安く設定するのかということ。競合他社とどこで差別化を図るのかが明確になっていれば、宿泊料金は容易に定められるでしょう。
プランや時期によって宿泊料金は異なるはずですので、レベニューマネジメントを上手く活用しながら自ホテルのターゲットに適した設定を行ってくださいね。下記記事も、ぜひ参考にしてみてください。
他ホテルの平均価格を参考に適切な宿泊代を設定しよう!

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ホテルの宿泊代金の平均額は、ビジネスホテルは6,000円~10,000円程度、シティホテルや高級ホテルは10,000円~数十万円、カプセルホテルやゲストハウスは5,000円~6,000円以下と、ホテルのタイプによって大きく異なります。
加えて、ホテルのあるエリア・時期によっても料金は変動します。自ホテルの方向性をブラさないよう意識しつつ、料金は柔軟に変動すべきものということを踏まえた料金設定を行ってくださいね。競合他社の料金設定も、ぜひ参考にしてみてください。
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