転職活動や採用活動において、転職サイトや転職エージェントなどのサービスを利用することが増えています。さまざまな転職サービスがあることで、どれを利用したらいいのか迷うことはないでしょうか。「ホテル業界に転職したい」求職者、「ホテル業界の経験者を採用したい」採用担当者のように、業界が決まっている場合は、その業界に強いサービスを選びたいですよね。当記事では、ホテル業界に適した転職サイト・エージェントの特徴や選び方を紹介します。

ホテル業界はどんな転職サイト・転職エージェントを使うべき？

ホテル業界への転職を考えているものの、どの転職サイト・転職エージェントを活用すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

また、ホテル業界の採用担当者の中にも、どの転職サイト・エージェントを活用すれば採用活動が効率的に進むのかと悩んでいることもあるでしょう。

転職サイトとは、サイト内にある求人情報を検索できるサービスのことを指します。求職者が求人票を確認したり企業が求人票を掲載したりする場を提供するプラットフォームで、いわば求人のマッチングの場といえます。

一方で、転職エージェントはキャリアアドバイザーのサポートを受けながら活動を進める転職支援サービスです。転職サイトと大きく異なるのは、求人と企業のマッチングを専門のアドバイザーが仲介する点です。

どちらもさまざまなサービスが展開されていますが、いずれも大きく分けて「総合型」と「専門型・業界特化型」があります。それぞれの特徴については、次項目以降で紹介しますので、目を通してみてくださいね。

ちなみに、転職先がホテル業界と決まっている場合は「専門型・業界特化型」のものを活用すると効率的ですよ。

もちろん採用活動をする場合も、登録者全員がホテル業界での就業を希望している「専門型・業界特化型」を活用した方が効率的です。

【総合型】転職サイト・転職エージェント

まずは、総合型の転職サイト・エージェントについて紹介します。 どのような特徴があるのか、転職したい場合と採用したい場合に分けたメリット・デメリットを紹介します。

特徴

「総合型」と呼ばれる転職サイト・転職エージェントは、大手人材紹介会社が運営しているのが一般的です。テレビやインターネットなどで大々的に広告されているため、登録者数・登録企業数が多いのが特徴です。

求人情報や紹介する業界・職種などに垣根を設けていないため、全国にあるさまざまな求人情報を持っています。

メリット

【転職したい場合のメリット】
最大のメリットは、取り扱い求人数の多さです。

ホテル業界とも親和性のあるアパレル・飲食・美容業界などの求人も多く、「接客やサービスの仕事に興味がある！」という方にはうってつけでしょう。

ほかにも以下のような場合は、選択肢の多い総合型を選択するのがよさそうです

• 自分に向いている職業が分からない
• 転職先の候補をできるだけ幅広く考えたい

また、転職エージェント・転職サイトの企業母体が大きいほど多くのノウハウが詰まっているため、履歴書・職務経歴書のアドバイスや転職セミナー、面接練習などのサービスが充実していることが多いでしょう。

「転職が初めて」という方であれば、まずは総合型を利用してみるのがおすすめです。

【採用したい場合のメリット】
採用したい企業にとっての最大のメリットは、豊富な候補者の中から適切な人材を効率的に選定できる点でしょう。

総合型を活用すればさまざまな業界からの求職者にリーチできるため、企業のニーズに合った多様なスキルや経験を持つ人材を見つけることが可能です。

さらに、事前にスクリーニングされた求職者の紹介や、面接のスケジューリングなどがサービスに含まれていることがあり、採用プロセスが円滑に進行するようサポートを受けられる場合もあります。

転職サイト・転職エージェントが保有している市場情報や給与相場、トレンドなどのデータを基に、競争力のある採用条件を設定することができるため、優秀な人材を他社に先駆けて獲得することも容易になるかもしれません。

デメリット

【転職したい場合のデメリット】
総合型のデメリットは、興味のない業界や職種の求人情報が目に入ったり紹介されたりすることで、迷いが生じやすいことです。迷うことで、求職活動が長引いてしまうリスクがあります。

目指す業界が決まっているのであれば、あえて総合型を選ばなくてもよいかもしれません。

また、大手企業が運営するとなれば、登録者も多く集まります。特に、転職エージェントの場合は登録者が多ければ多いほどアドバイザーが対応する求職者数・企業数も増えます。

そのため、中にはアドバイスや求人紹介が事務的で、サービスの質が不安定な大手転職エージェントもあると言われています。

大手だから安心だと思って利用したものの、サービスの質に不満を抱えるということもあるかもしれません。

【採用したい場合のデメリット】
採用担当者にとってのデメリットとして挙げられるのは、ターゲットとなる人材が必ずしも集まりやすいわけではない点です。

求めるスキルセットや経験に合わない人材からの応募が増えてしまうことで、採用に至るまでの時間が長引く場合もあります。

特にエージェントが大量の求職者を抱えている場合は、紹介される候補者が必ずしも企業のニーズに完全にマッチしていないケースもあります。その結果、面接の機会が増える一方で、適切な人材が見つからずに時間とリソースが浪費されるリスクが考えられます。

さらに、運営母体が大手であればあるほどサービスが画一的で、個別のニーズや企業文化に対する理解が浅い場合もあります。

【専門型・業界特化型】転職サイト・エージェント

専門型・業界特化型の転職サイト・エージェントの特徴を見てみましょう。転職したい場合と採用したい場合に分けて、メリット・デメリットも紹介します。

特徴

専門型・業界特化型と呼ばれる転職サービスは、その名の通り業界に特化したサポートを提供しています。

「IT業界」や「ホテル業界」に特化していることから、総合型に比べると珍しい求人やスキルの高い人材に出合えるのが特徴です。

メリット

【転職したい場合のメリット】
専門型・業界特化型のメリットは、業界特有のレアな求人があったり業界についての情報が豊富に得られたりすることです。

総合型と比べて求人の数は少ない傾向にありますが、その分掲載されている求人は業界に特化したものがそろっています。

特に専門型・業界特化型の転職エージェントの場合は、在籍するキャリアアドバイザーの業界知識が専門的で、企業の内情や採用されやすい人物像の特徴など、求人票からは読み取れないことを把握していることがあります。

頼れるキャリアアドバイザーに出会えるのは、大きなメリットではないでしょうか。

登録者数は総合型ほど多くないので、定期的に面談をしてもらえたり質問の回答が迅速であったりと、サポートが手厚い傾向にあるのも魅力です。

【採用したい場合のメリット】

採用活動に専門型・業界特化型の転職エージェントを利用する最大のメリットは、企業のニーズに合った適切な人材を効率的に見つけやすいことです。

特に、業界に特化しているサイトやエージェントは、登録している求職者が業界特有のスキルや経験を持っていることが多く、採用後は即戦力として活躍できる可能性が高まります。

また、業界特化型エージェントのアドバイザーは、その業界におけるトレンドや市場動向に精通しているため、的確なアドバイスやサポートを受けられることもあるでしょう。

業界が抱える課題に対する理解が深いことから悩みを汲み取ってもらいやすく、ニーズに合った伴走型の採用支援をしてもらえるでしょう。より精度の高い採用活動が行えるだけでなく、採用プロセス全体が効率化する可能性があります。

さらに、求職者一人ひとりに対するサポートが手厚い場合が多いため、候補者の適性や志向性が企業とよりマッチしやすく、採用後の定着率向上にもつながりやすいでしょう。

特に専門性が求められるポジションや特定のスキルを必要とする業界では、こうした特化型エージェントの利用が向いていると言えそうです。

デメリット

【転職したい場合のデメリット】

専門型・業界特化型のデメリットは、別業界も検討したいと思ったときに改めて転職サービスを探さなければいけなくなるという点です。

加えて、転職に関するアドバイスも業界・職種内の知識に偏るため、漠然とキャリアについて相談したいと考えている人とは相性が合わないかもしれません。

以上の内容を踏まえると、専門型・業界特化型に向いているのは以下のような方に限定される場合があります。

• 業界知識が豊富な転職者
• 同業界内での転職
• 転職経験者

ただし、業界未経験でも興味があるという理由で登録することは可能ですし、専門型・業界特化型の転職エージェントでは未経験者の転職支援も行っています。

業界でいかせるスキルがあれば、特化型を利用することで転職が成功する可能性は十分にあります。

【採用したい場合のデメリット】
専門型・業界特化型の転職エージェントを利用する際の採用担当者のデメリットとして、最も大きいのは候補者の母数が限られることです。

特定の業界に特化しているため対象となる求職者の数が少なく、採用の幅が狭まる場合もあります。特に急募のポジションや多様なスキルを求める場合には、選択肢が制限されることがデメリットとなり得ます。

たとえば、営業経験がある人材を求めている場合、他の業界での営業経験を持つ多様な候補者を見逃すなどが考えられます。

また、業界に特化している分、登録者は業界以外での知見が乏しいこともあり、新たな分野に進出する際や異なるスキルセットを持つ人材を採用したい場合には、適切な人材が見つかりにくいことがあります。

広範な採用ニーズを満たすには、他の方法も併せて検討する必要があるかもしれません。

ホテル業界の転職サイト・転職エージェントの選び方

多種多様な転職サイト・転職エージェントがありますが、転職したい場合でも採用したい場合でも、最も重要なのは希望条件に適したサービスを選ぶことです。ホテル・旅館業界への転職・採用に適したサービスの選び方を見ていきましょう。

【1】非公開求人の有無

宿泊業界は求人数が多い傾向にあります。特にフロントスタッフや仲居の求人数は多く、求職者にとっても採用担当者にとっても、ライバルが多い状況になってしまいます。

特に外資系ホテルや高級旅館など人気の高い求人には、応募が殺到することも珍しくありません。

そこで有効なのが、一般的には公開されていない非公開求人の活用です。

非公開求人は限られた求職者にのみ提供されるため、ライバルが少ないことで内定までのスピードが早かったり、応募者が限定されることでより適切な人材を効率的に見つけやすくなったります。

より好条件での転職をかなえたい求職者、早期に優秀な人材を確保したいホテルは、非公開求人を扱う転職サイトやエージェントを選ぶことがおすすめです。

【2】アドバイザーの質・相性

転職エージェントを活用する場合、キャリアアドバイザーの質や相性の良し悪しはとても重要です。

キャリアアドバイザーには求職者と企業の橋渡しをする役割があり、転職成功・採用成功のキーパーソンともいえる存在です。

いったん顔合わせして自分の目で確かめてみるのが一番ですが、事前対策として登録前に評判を調べたり、実際にエージェントを活用した人の話を聞いたりしてもよいでしょう。

本来であれば転職や採用をサポートしてくれる存在ですが、中には求職者や採用担当者の希望を考慮せずに、一方的な提案をしてくるキャリアアドバイザーがいるかもしれません。

本当に寄り添ってくれる方なのかを、しっかりと見極めてくださいね。

もし、「相性が悪いかも……」と感じたときも、担当者を変えてもらえる可能性がありますので、我慢せず相談してみましょう。

【3】専門性の高さ

先述した通り、特定の業界への転職を目指す場合や業界経験がある人材が欲しい場合は専門型・業界特化型が最適です。

ホテル業界の転職・採用であれば、宿泊業界に特化したサービスを選びましょう。

より効率的に転職活動・採用活動を進められるはずです。

当サイト「おもてなしHR」も宿泊業界に特化した転職エージェントです。宿泊業界への転職を検討している・採用したいという場合は、お気軽にご相談ください。

ホテル業界に特化した転職・採用活動なら「おもてなしHR」

ホテル・旅館業界は独自の文化やルールがある業界です。

効率的な転職・採用を実現するためには、業界にあった転職サイト・転職エージェントを積極的に活用しましょう。

当サイト「おもてなしHR」は転職サイトとエージェントの両方を兼ねそろえた転職・採用支援サービスです。

ホテル・旅館などの専門知識が豊富なキャリアアドバイザーが在籍していますので、転職の不安・採用の悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談下さい。