外国人の宿泊業就職完全ガイド|職種・必要なスキル・探し方・面接対策を解説

「日本で働きたい。でも、日本語が苦手だから無理かもしれない…」そんなふうに感じたことはありませんか。

いま、日本の宿泊業界では、外国籍の方を積極的に採用する動きが広がっています。

人手不足に悩むホテルや旅館では、「日本語が得意じゃなくてもできる仕事」や「研修があるから安心して始められる仕事」が増えてきました。

とはいえ、日本での就職には不安がつきものです。どんな仕事に応募できるのか、日本語がどのくらい必要なのか、給料はどれくらいもらえるのか。何から始めればいいのかわからないという方も多いでしょう。

この記事では、外国籍の方が日本の宿泊業で働くために必要な情報をまとめました。職種ごとの特徴や給料の目安、就職先の探し方、面接のコツまでくわしく解説します。

宿泊業で外国人が働ける職種一覧

日本の宿泊業では、多くの外国人が活躍しています。

人手不足の影響もあり、日本語が得意でなくても始められる仕事や、研修制度がととのった施設も増えてきました。

ここでは、外国籍の方におすすめの職種を3つ紹介します。

  1. フロント・受付
  2. 客室清掃
  3. バックオフィス(予約・事務)

1.フロント

ホテルの「顔」となる仕事です。チェックイン・チェックアウト、予約管理、電話応対など、宿泊客と直接やりとりする場面が多く、日本語でのていねいな接客スキルが求められます。

  • 必要な日本語力:JLPT N2〜N3が目安。敬語での接客や電話対応ができると安心
  • 向いている人:人と話すことが好きな人、日本語を使った仕事がしたい人、接客マナーを学びたい人
  • スキル例:基本的なPC操作、ビジネスマナー、問題解決力

\日本語でのおもてなしを学べる仕事/

フロント・受付の仕事を探す

2.客室清掃

ベッドメイキングや掃除など、宿泊客が使った部屋をきれいにととのえる裏方の仕事です。接客は少なく、静かに集中して働けるのが特徴です。

  • 必要な日本語力:JLPT N3程度。作業指示が聞き取れれば対応できる
  • 向いている人:コツコツ作業が好きな人、人と話すのが苦手な人
  • スキル例:スピードとていねいさ、清潔感、作業手順の理解

\自分のペースで集中できる仕事/

客室清掃の仕事を探す

3.バックオフィス(予約・事務)

接客よりも事務作業が中心で、予約の管理やデータ入力、資料作成などを行います。ホテルの運営を裏側から支える、正確さとていねいさが求められる仕事です。

  • 必要な日本語力:JLPT N2以上を推奨すいしょう。ビジネス文書の読解力や敬語が必要
  • 向いている人:事務作業が得意な人、ていねいな対応ができる人
  • スキル例:PCスキル、正確なデータ入力、電話・メール対応力

\日本語力を活かして支える仕事/

バックオフィスの仕事を探す

宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。

宿泊業界での職務経験はありますか?

経験の有無を選択してください

就職前に知っておきたい!外国人が日本で働くときの給料相場

DESIGN-ARTS / stock.adobe.com

日本で働く外国人の平均給与は、在留資格ざいりゅうしかくの種類によって異なります。

以下の表は、厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査ちんぎんこうぞうきほんとうけいちょうさにもとづく、主な在留資格ごとの平均月給と特徴の目安です。

在留資格の種類 平均月給 特徴
技能実習ぎのうじっしゅう 18万2,700円 ・技術を学びながら働く制度
・給与はやや低めで、転職不可
特定技能とくていぎのう 21万1,200円 ・宿泊業・飲食業などで多い
・一定の日本語力で正社員に近い働き方が可能
専門的・技術的分野(特定技能除く)せんもんてき・ぎじゅつてきぶんや(とくていぎのうのぞく) 29万2,000円 ・ホテルの企画・総合職や通訳・エンジニアなど
・高度なスキルが必要
身分にもとづく在留資格 30万300円 永住者えいじゅうしゃや日本人配偶者はいぐうしゃなどに多い
・職種や勤務時間に制限がない

なお、このデータは外国人労働者全体を対象としたもので、宿泊業に限定したものではありません。

ただし、「特定技能」や「技能実習」など、宿泊業で多くの外国人が取得している在留資格も含まれているため、就職後の給与水準の参考にできます。

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

外国人のための宿泊業就職ルート|安心して働ける4つの探し方

Thanadon88 / stock.adobe.com

日本で宿泊業の仕事を探す方法は1つではありません。

求人サイト、学校の紹介、アルバイト経験、知人からの紹介など、さまざまなルートがあります。

自分に合った方法を選ぶことで、安心して働ける職場と出会いやすくなります。

  1. ルート1|外国人向け求人サイトを使う
  2. ルート2|学校や支援団体のネットワークを活用する
  3. ルート3|アルバイト先から正社員を目指す
  4. ルート4|知人や友人の紹介を使う

ルート1|外国人向け求人サイトを使う

日本で宿泊業の仕事を探すなら、まずは外国人向けの求人サイトを活用するのがおすすめです。

特に「おもてなしHR」のように、外国籍の方の就職支援に力を入れているサイトでは、履歴書の書き方や面接対策までていねいにサポートしてもらえるのが魅力です。

宿泊業に特化しているため、希望に合う職場が見つかりやすく、安心して就職活動ができます。

\外国籍の方の日本での就職支援をサポート!/

おもてなしHRに相談する

ルート2|学校や支援団体のネットワークを活用する

日本語学校に通っている場合は、先生やキャリア担当者に相談してみましょう。卒業生の紹介や、提携しているホテル・旅館の求人情報を持っていることもあります。

また、地域の国際交流協会やNPOなど、外国人をサポートする団体では、就職相談会や合同面接イベントなどが開かれていることがあります。

信頼できるネットワークを通じた紹介なら、安心して応募できる職場に出会える可能性も高まるでしょう。

ルート3|アルバイト先から正社員を目指す

日本で留学中にアルバイトをしていた方は、そのまま就職につなげるルートも有力です。

職場の雰囲気や仕事内容に慣れているため、新しく始めるよりも安心感があり、採用される可能性も高くなります。

店長やマネージャーからの信頼があれば、「このまま社員にならないか」と声をかけてもらえるケースもあります。すでに働いた実績があることが強みになる方法です。

ルート4|知人や友人の紹介を使う

すでに日本で働いている知人や友人がいれば、職場を紹介してもらうのもひとつの方法です。

知人や友人から、仕事内容や職場の雰囲気、人間関係などを事前にくわしく話を聞くことができるので安心感があります。

ただし、紹介での就職は信頼関係が大切です。マナーや勤務態度に気をつけて、紹介してくれた人の信用を損なわないようにしましょう。

求人探しから就業後まで|おもてなしHRの外国籍求職者向けサポート

NAMPIX / stock.adobe.com

日本で働きたいと考える外国籍の方にとって、言葉の壁や文化の違いは大きな不安要素です。

おもてなしHRでは、そんな不安を少しでも和らげられるよう、求人紹介から入社後のフォローまで、段階ごとにていねいなサポートを行っています。

基本的なサポートの流れは、以下のとおりです。

  1. 登録後、電話でていねいにヒアリング
  2. 希望条件に合う求人のご紹介
  3. 履歴書・職務経歴書のチェック
  4. 面接に向けたアドバイス
  5. 生活やビザの不安にも対応
  6. 入社後の継続フォロー

日本での就職に不安がある方も、安心して転職活動を進められる体制がととのっています。

1.登録後、電話でていねいにヒアリング

登録後は、電話を通じて一人ひとりの状況や希望をていねいにヒアリングします。

使用する言語は日本語を基本としながらも、中国語・ベトナム語・英語・広東語など、多言語での対応も可能です。

15分ほどの通話で、これまでの職歴や現在の在留資格、勤務希望エリアや就労条件などを細かく確認します。

2.希望条件に合う求人のご紹介

ヒアリング内容をもとに、希望条件やビザ状況に合った求人を個別にご紹介します。

勤務地・勤務条件・日本語レベル・在留資格の更新要件などを考慮しながら、無理のない範囲で働ける職場を提案

「永住権取得を目指したい」など、将来を見据えた希望がある場合も、実現に向けた提案ができるよう心がけています。

3.履歴書・職務経歴書のチェック

履歴書や職務経歴書の内容について、不明点や伝わりづらい表現を一緒に確認しながら整えていきます。

特に「志望動機」や「自己PR」は、日本の企業文化に合った書き方のコツを伝えながら、言葉選びまで細かくサポート

経験や人柄が企業にきちんと伝わるように、わかりやすくていねいな表現になるようアドバイスしています。

4.面接に向けたアドバイス

面接前には、過去の傾向なども踏まえた面接対策を実施しています。

希望があれば1時間程度の模擬練習も行い、質問の流れや回答のポイントを一緒に確認していきます。

実施方法はGoogle Meetなどのオンラインを基本としつつ、状況に応じて電話との併用も可能です。

必要に応じて複数回サポートを行うなど、求職者一人ひとりに寄り添った柔軟な対応を心がけています。

5.生活やビザの不安にも対応

就業にあたって引っ越しが必要な場合には、勤務地に合わせたエリアの提案を行うなど、生活面の相談にも対応しています。

また、在留資格の切り替えや更新に必要な書類についても、企業と連携しながら手続きのフォローを行っています。

制度や言葉の壁で不安を感じやすい部分だからこそ、専門知識を持ったスタッフがていねいにサポートしています。

6.入社後の継続フォロー

採用が決まったあとも、入社後の様子を本人・企業の両方に確認するフォロー体制をとっています。

困っていることや不安がないかを継続的に確認することで、早期離職そうきりしょくを防ぎ、安心して働き続けられるよう支援します。

このようなていねいなフォローによって、入社後の定着率ていちゃくりつは非常に高く、多くの方が長く安心して働き続けています。

\書類も面接も、ていねいにサポートします/

今すぐサポートを受ける

外国人の宿泊業就職に関するよくある質問

takasu / stock.adobe.com

日本の宿泊業で働くことを考えている外国籍の方からは、ビザや日本語のレベル、働ける職種などに関して不安や疑問の声が聞かれることもあります。ここでは、就職活動を始める前に知っておきたいポイントをまとめました。

日本語があまり得意でないですが、宿泊業で働けますか?

職種によっては、日常会話レベルの日本語でも働ける職場があります。たとえば、客室清掃は、接客よりも作業が中心のため、日本語に不安がある方でも採用されやすい傾向です。一方で、フロントのような接客職は、もう少し高い日本語力が求められることがあります。

宿泊業で働くにはどんなビザが必要ですか?

宿泊業で働くには、「特定技能(宿泊)」または「技術・人文知識・国際業務」のビザが必要です。「特定技能(宿泊)」は、フロント・客室清掃などの現場の仕事で、「技術・人文知識・国際業務」は語学力を活かした通訳や、企画・広報などの仕事で使われます。どちらのビザが必要かは、希望する仕事によって変わります。

特定技能「宿泊」のビザでどんな仕事ができますか?

フロント業務・接客・客室清掃など、宿泊施設に関わる幅広い職種で働くことができます。「特定技能(宿泊)」は、宿泊業界で即戦力として働ける人材を対象とした在留資格です。

宿泊業界の面接ではどんなことを聞かれますか?

志望動機、日本語での接客経験、働ける曜日や時間などがよく聞かれます。また、「なぜ宿泊業で働きたいのか」「お客様と接した経験があるか」など、モチベーションや実務経験についても聞かれることがあります。

宿泊業界で将来的にキャリアアップをすることはできますか?

日本語力や業務経験を積むことで、チームリーダーやマネージャーなどへの昇進も目指せます。また、在留資格を変更・更新することで、長期的に働き続けたり、永住申請をしたりすることもできます。スキルアップのチャンスがある業界なので、意欲次第でキャリアの幅が広がります。

出典:令和6年賃金構造基本統計調査の概況 (9) 在留資格区分別にみた賃金/厚生労働省

外国人の宿泊業就職をサポートしてくれるサービスを活用しよう

日本の宿泊業で働くためには、ビザ・日本語・履歴書・面接など、事前に準備すべきことがたくさんあります。

こうした場面で役立つのが、外国籍の方向けにサポート体制がととのった就職支援サービスです。

「おもてなしHR」では、求人紹介だけでなく、履歴書の添削てんさくや面接対策、ビザ関連の手続きサポート、入社後のフォローまで幅広く対応しています。

日本での初めての就職活動でも、必要な準備を段階的に進められるよう支援しています。

\日本の宿泊業で働きたい外国の方をしっかりサポート!/

就職支援はおもてなしHRにおまかせ

9月のおすすめ求人

正社員/フロントコンシェルジュ/名古屋
月給25万~36万/借り上げ社宅/月9日休/実質年間休日112日/残業月平均20時間/昇給年2回/未経験OK

この求人の詳細情報を見る≫

宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。

宿泊業界での職務経験はありますか?

経験の有無を選択してください

ページ上部へ戻る
ホテル・旅館のお仕事無料転職相談

希望勤務地を選択してください

複数の希望勤務地を選んでいただくと、ご提案できる求人が増える可能性があります!

ホテル・旅館様 限定

宿泊業採用ノウハウ
毎週お届け

競合他社の最新動向や、オススメ求職者の情報などをお届けします!

    利用規約 / 個人情報取扱いに同意の上ご利用下さい

    メルマガ登録を受け付けました

    おもてなしHR・宿泊施設様向けメルマガにご登録いただきありがとうございました。 万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせください。