ホテル業界で進むIT化
AIや5Gの登場により、ビジネスは大きく飛躍すると言われています。そんな近年、IT化を進めるホテルも徐々に増えてきました。
おもてなしの心を込めて接客を行うホテル業界とITは、一見かけ離れているようにも感じますが、ホテルの業務は多岐に渡るため、様々な部分でITを取り入れることができます。
ホテルのIT化を進め、ホテルの経営をアップグレードをしましょう。
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ホテルがIT化を進めることで得られるメリット
ホテルでIT化を進めれば、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ホテルのIT化を進めることで得られる2つのメリットをご紹介します。
業務効率が上がり経費削減が可能
ホテルがIT化を進めることができれば、業務の自動化が実現され、業務効率を大きく上げることができるでしょう。
業務の効率化は、時間の削減による生産性の向上のほか、人件費・光熱費・消耗品費などの経費を削減することにも繋がります。結果として、ホテル経営のプラスに働くことでしょう。
顧客満足度の向上
WEBサイトでQ&Aのチャットボットを導入することで、お客様はいつでも疑問を解消することができるようになります。また、IoTを活用することで客室の過ごし方が変化します。
このように、お客様が煩わしさを感じていた部分でIT化を進めることができれば、顧客満足度の向上に期待が持てるでしょう。
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ホテル業界のIT化事例:お客様へのアプローチ
ホテル業界ですでに取り入れられている5つのIT化事例をご紹介します。まずは、お客様へのアプローチができるIT化事例をみていきましょう。
スマートチェックイン
チェックイン時に使う宿泊者カード(レジストレーションカード)のIT化を進めるホテルは多く見受けられました。
空港でのチェックインのように、ホテルのフロント付近に設置されたタブレット端末を操作することで、お客様はチェックインが容易になります。また、お客様自身のスマートフォンからチェックインをできるシステムを導入しているホテルもあるようです。
スマートチェックインの導入は、宿泊者カードにかかる経費を削減できることに加え、保管・管理が楽になるというメリットがあります。
ルームキー・照明・温度調整の役割を専用スマホに集約
ルームキー、照明の操作、エアコンの操作などの機能を全て専用のスマートフォンに集約し、お客様が客室内で過ごす快適な時間を、スマートフォンひとつで実現したというIT化事例もありました。
中には、タブレット端末、スマートスピーカーを導入しているホテルもあるようです。
レストラン・浴場の混雑状況の提供
距離センサーなどの人感センサーを活用し、レストランや浴場の混雑状況を提供しているというホテルもありました。
お客様は客室内外問わず、インターネット上で混雑状況を確認することができるため、待つストレスから解放されます。Withコロナのホテル経営の先駆けとも言えるでしょう。
AIによるQ&Aチャットボット
自社WEBサイト内にQ&Aのチャットボットを導入し、お客様の疑問を宿泊前に解消するという取り組みを行っているホテルもありました。導入後、WEBサイトからの予約者数が増えたそうです。
チャットボットを導入すれば、質疑応答にかかる手間を削減できるため、お客様・ホテルどちらにとってもメリットは大きいものと言えます。
ロボットによる接客
フロントでのチェックインをはじめ、荷物運びやルームサービスの提供をロボットに行ってもらうというホテルもあるようです。
ロボットの導入は、エンターテインメント性を重視して決定したようですが、確実に省人化に繋がっています。ロボットの接客に対する考えは賛否両論ありそうですが、ロボットの接客が当たり前になる未来はそう遠くないかもしれませんね。
ホテル業界のIT化事例:従業員へのアプローチ
お客様へのアプローチができるIT化事例に続き、従業員の業務効率化を実現したホテルのIT化事例をみていきましょう。
タブレット端末での部門連携
フロントや各フロアなどにタブレット端末を設置し、フロントスタッフ、清掃スタッフ、調理スタッフなどがそれぞれお客様状況を把握できるようにしているホテルも多くあります。
タイムリーに情報共有ができるため、確認や移動の手間が削減されたと従業員からも好評のようです。
ロボットによる清掃
窓ガラスやフロアの清掃業務で、ロボット掃除機を活用しているというホテルもありました。
手を使わずともできる作業であれば、ロボットに行ってもらうことも可能です。ロボットの利用は、省人化の実現に一役買ってくれることでしょう。
ホテル管理システム(PMS)
宿泊予約サイト(OTA)を利用し、集客を行っているホテルも多いはずです。しかし、様々な宿泊予約サイトでの登録を行っていれば、管理業務が大変になることでしょう。
そんな時に便利なのが、ホテル管理システム(PMS)です。予約管理のほか、部屋状況の管理、顧客管理などができるうえ、データ分析をすることも可能です。
すでに導入しているホテルも多いはずですが、未導入のホテルはぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。業務効率が格段に上がるはずです。
採用管理システム(ATS)
ホテル業界は、他業界よりも勤務時間が長くなりやすいうえ、土日祝日の休みが取りずらいなどの理由も相まって離職率が高い業界とされています。従業員の定着に悩みを抱えるホテルであれば、通年を通し採用活動を行っているということもあるはずです。
採用業務の効率化ができる採用管理システム(ATS)は、求人管理、応募者管理、選考管理などができるため、採用業務に力を入れているホテルにとって、強い味方となってくれることでしょう。
顧客管理システム(CRM)
顧客情報の管理を容易にしてくれるのが、顧客管理システム(CRM)です。顧客管理システムに、お客様の氏名・年齢・住所などの個人情報などを入力することで、ホテルの顧客分析が簡単にできるようになります。
特定のお客様の来館頻度、リピーター率、来館の多い都道府県・市区町村などが一度に分析できるようになるため、経営戦略を立てるうえでも重要な役割を担ってくれることでしょう。
システムによっては、ホテル管理システムの中に、顧客管理機能を設けているものもあるようですので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
また観光庁でも、宿泊業の生産性向上事例を紹介しているようです。IT化事例も多数紹介があるようですので、気になる方は観光庁の下記WEBサイトや関連記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
ホテルの質を高める顧客管理とは?顧客管理システムのメリット・デメリットを解説!
ホテルのIT化には補助金が使える!
ホテルでIT化を進めたいけれども、導入費用の兼ね合いで、導入が遅れてしまっているというホテルもあるはずです。
そんなホテルであれば、「IT導入補助金」を活用し、導入を進めてみてはいかがでしょうか。中小企業であれば、上限450万円までの補助を受けることができます。
気になる方は、補助金に関する下記の記事を参考に、ぜひ交付申請をしてみてください。
ホテルのIT化を進めCS・ESの向上に繋げよう!
ホテルでIT化を進めることは、お客様とホテル従業員の両者にメリットがあります。
IT化は、これまで発生していた無駄な時間の削減や、お客様がさらに快適に過ごすことができる宿泊環境を提供することができるようになるため、CSとESの向上にも期待ができるでしょう。
積極的にホテルのIT化を進め、ホテルの経営をアップグレードしてくださいね。
「IT化を進めたいけれども、システムやツールを使いこなせるかが不安…」という悩みを抱えるホテル担当者がいれば、使いこなすことができる人材を採用するのがIT化への近道かもしれません。
採用活動を進める際には、当サイト「おもてなしHR」の利用をおすすめします。「おもてなしHR」では、宿泊業に特化した求人サイトと人材紹介サービスを提供しており、人材紹介サービスでは求職者の内定が決まるまで、費用は発生しません。
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