ホテル業務で外国人ゲストから荷物を預かる場面は、フロントでもクロークでも日常的に起こります。
「お預かりします」「こちらでお荷物をお預かりできます」といった言葉を英語でとっさに出せるかどうかは、接客の印象を大きく左右するポイントです。
keepとholdは同じ場面で使われますが、ニュアンスと使われ方に違いがあり、知っておくと表現の幅が広がります。
この記事では、荷物の受け取りから引き渡し、ていねいなお断りまで、ホテル接客の現場でそのまま使えるフレーズと例文を解説します。
荷物を預かる際に使う英語の基本フレーズ
ホテルのフロントやクロークで荷物を受け取るとき、英語でのやり取りは数パターンのフレーズを押さえるだけでスムーズに対応できます。受け取り・数量確認・タグ渡しの3場面に分けて、現場でそのまま使える例文を紹介します。
「お預かりします」の定番表現
荷物を受け取る際の基本は “May I take your bags for you?” です。
“May I” の形にすることで、押し付けにならないていねいな申し出になります。
お客さまがすでに預けるつもりで来られている場合は “We can store your luggage here.” とひと言添えると、保管できることを明確に伝えられます。
状況に応じて使い分けると、より自然な接客が可能です。
“take care of” を使うと「大切に扱います」というニュアンスが加わります。
細やかなサービスの質が伝わりやすくなるため、高級ホテルなどでも重宝する表現です。
数量・期間の確認
預かる前に数量と返却時間を確認しておくと、引き渡し時のトラブルを防げます。
個数を聞くときは “How many pieces would you like to store?” が定番です。
“pieces” はスーツケースやバッグを数える際に使う一般的な単位として、フロント接客で頻出します。
返却時間の確認は、チェックイン前とチェックアウト後で状況が異なります。
チェックアウト後に外出されるお客さまには、預かり時間の上限がある場合もあるため、施設のポリシーに沿って案内することが重要です。
預かり証・タグ渡し
荷物を受け取ったあとは、クレームタグ(預かり証)をお客さまにお渡しします。
基本の表現は “Here is your claim tag.” で、そのあとに “Please keep this until you collect your bags.”(お荷物をお受け取りになるまで大切にお持ちください)と続けるのが自然な流れです。
貴重品の取り扱いについて注意事項を伝える場面では、次のフレーズが役立ちます。
番号札を渡す際には “This is your tag number.” と番号を声に出して確認すると、受け取り時のスムーズな照合につながります。
keepとholdは場面で使い分けるのが正解
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「預かる」の英語に迷ったとき、keepとholdのどちらを使うかは意味のニュアンスで決まります。長時間・確実な保管にはkeep、短時間・一時的な取り置きにはholdと覚えておくと、現場での判断がスムーズです。
keepのニュアンスと用途
keepは「保管しておく・預かり続ける」という継続的な管理を含むニュアンスがあります。
荷物を確実に管理下に置き、必要になるまで責任を持って保持するという意味合いが強いため、チェックアウトのあとに荷物を預かるケースや、長時間の保管を約束する場面に向いています。
フロントでよく使われるのは次のような表現です。
責任ある保管を伝える言葉として、お客さまに安心感を与えやすい表現です。
holdのニュアンスと用途
holdは「一時的に押さえておく・取り置きする」というニュアンスで使われます。
keepほど長期的な管理の意味はなく、「しばらくの間だけ手元に置いておく」というイメージに近い状態です。
チェックイン前の数時間、部屋の準備が整うまでの短時間預かりに用いられやすい表現です。
ゲストがフロントに声をかけるときも、holdを使う場合があります。
ゲストの言い回しを理解しておくと、接客時の聞き取りにも役立ちます。
現場での使い分けの目安
実際のホテル業務では、以下の軸で選ぶと判断しやすくなります。
どちらを選んでも通じる場面は多く、過度に悩む必要はありません。
ただし「長時間・確実な保管を伝えたい」ときはkeep、「チェックイン前のわずかな時間」などにはholdという判断軸を持っておくと、より自然な英語での接客につながります。
荷物をお返しする際に使える英語の基本フレーズ
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荷物の引き渡しは、滞在の最後の印象を左右する重要な場面です。預かり証の確認から手渡しのひと言、点数チェックまで、一連の流れをフレーズとして身につけておくと、スムーズな対応が可能です。
返却時の基本的な受け渡し表現
荷物をお返しするときは、手渡しのひと言に加えて、滞在への感謝を添えるひと言がポイントになります。
まず預かり証を確認する際は、次のように声をかけます。
May I see your claim ticket, please?
(預かり証をお見せいただけますか?)
Could I check your baggage tag, please?
(バゲージタグを確認させていただいてもよいですか?)
荷物を手渡す際の基本表現は “Here are your bags.” または “Here is your luggage.” です。
複数の荷物なら “bags”、まとめて1件として扱う場合は “luggage” を使うと自然な表現になります。
締めのひと言を加える場合は、”Here are your bags. I hope you enjoyed your stay.”(こちらがお荷物です。滞在をお楽しみいただけましたか?)のように続けると、フロントらしいていねいさが伝わります。
確認・点数チェックの表現
荷物をお返ししたあとは、お客さま自身に状態と数量を確認していただくひと言を添えるのが、トラブルを防ぐうえで大切です。
代表的なフレーズとして “Could you please check if everything is in order?”(お荷物に問題がないかご確認ください)があります。
点数を具体的に伝えたい場合は “We have two pieces of luggage for you.”(お荷物は2点お預かりしておりました)と先に申し添えてから確認を促すと、会話がよりスムーズになります。
万が一お客さまから「荷物が足りない」と申し出があった際は、”I’m sorry, let me check again right away.”(申し訳ございません、すぐに確認いたします)と落ち着いて返すことで、冷静な対応ができます。
引き渡し時の一連のやり取りをひとつの流れとして練習しておくと、実際の接客でも自信を持って対応可能です。
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宿泊業の求人をのぞいてみるお断りや代替案を伝えるときのていねいな英語表現
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お断りが必要な場面でも、クッション表現と代替案をセットで伝えれば、ゲストの印象を損なわずに対応できます。断り方そのものより、その後のフォローが接客の質を左右します。
お断りの基本表現
貴重品や特定の品物を保管できない旨を伝えるときは、“I’m afraid” や “I’m sorry, but” といったクッション表現を文頭に置くことで、拒絶ではなく「残念ながら」というニュアンスが伝わります。
品物別の例文は以下のとおりです。
貴重品全般
I’m afraid we are unable to store valuables such as cash, jewelry, or important documents.
大型荷物
I’m sorry, but we cannot store items that exceed our storage capacity.
時間外の受け取り
I’m afraid our luggage storage service is not available after midnight.
断ったあとはそのまま終わらず、”However, we’d be happy to suggest an alternative.” のように次の提案へつなぐ一文を添えると、対応の印象が大きく変わります。
代替案・案内の表現
代替案をスムーズに提示できるかどうかが、フロントスタッフの英語力とホスピタリティの両方を示す場面になります。
よく使う案内フレーズをまとめました。
代替案を提示するときは “Would you like me to show you the location on a map?” のように、次のアクションをこちらから提案できると親切です。
断る場面でも、最終的にゲストの課題を解決する方向に向けることが、ホテルのサービス品質を保つうえで重要です。
荷物預かりの接客フロー全体で使えるフレーズ集
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受け取りから返却まで、一連の流れをそのまま実務に使えるフレーズで確認しておくと、現場でとっさに言葉が出やすくなります。チェックイン前の預かりとチェックアウト後の預かりでは会話の文脈が少し異なるため、それぞれのシーン別に押さえておくと安心です。
チェックイン前の荷物預かり
早めにホテルに到着したお客さまから荷物を預かる場面では、まず部屋の準備ができていないことを伝え、クロークでの預かりをスムーズに案内します。
“Welcome! Are you checking in today?”
チェックインの確認をしたあと、部屋が未準備であることを自然に伝えます。
“Your room isn’t ready yet, but we’d be happy to store your luggage for you.”
「store your luggage」はホテルフロントでよく使われる表現で、「お荷物をお預かりします」に相当します。「keep your luggage」も同義で使えますが、前者のほうがややていねいなニュアンスになります。
荷物を受け取る際は、貴重品の扱いについて一言添えるのがていねいな対応です。
“Do you have any valuables inside? We recommend keeping those with you.”
預かり札(クレームタグ)を渡すときは次のように伝えます。
“Here is your claim tag. Please keep it with you — you’ll need it when you pick up your bags.”
番号札の役割をひと言で説明することで、お客さまが安心して離席できます。
チェックアウト後の荷物預かり
チェックアウトを済ませたあとも出発まで時間があるお客さまへの案内です。
まずお客さまの状況を確認します。
“Have you already checked out? We can store your luggage until you’re ready to leave.”
返却時刻の目安を聞いておくと、スタッフ側の管理もしやすくなります。
“What time are you planning to pick up your bags?”
返却時のやり取り
お客さまが荷物を引き取りに来た際は、預かり札を確認してから荷物を出します。
“May I see your claim tag, please?”
荷物を渡すときはひと声かけると印象が良くなるでしょう。
“Here are your bags. I hope you enjoyed your stay!”
一連のやり取りはシンプルな英語で成立します。
フレーズを個別に覚えるより、このフロー全体を通しでイメージしておくことで、実際の接客でも落ち着いて対応可能です。
▼ホテルフロントの英語接客フレーズはこちら
【場面別】ホテルフロントの英語接客フレーズ|すぐ使える厳選表現
ホテルの荷物預かり英語対応に関するよくある質問
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荷物の受け取りからお返し、ていねいなお断りまで、基本フレーズを流れで押さえておけば、外国人ゲストへの対応にも落ち着いて臨めます。
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