ホテルのクロークは荷物を預かる場所
ホテルのクロークは、ホテルを訪れたお客様の荷物を一時的に預かり、保管する場所のことです。
「クローク・ルーム」と呼ばれることもあり、多くの場合、ホテルのロビーやレストラン、宴会場などの近くに設置されています。
ここで働くクロークスタッフは、お客様から預けられた荷物を受け取り、指定された場所で安全に管理したのち、引き渡すという仕事を行います。
また、荷物の預かり以外にも、館内の特定の場所やホテル周辺の観光スポットへの行き方を案内することもあるようです。
基本的にホテルに訪れたクロークを利用するお客様すべてに対応する仕事なので、外国人のお客様の対応をすることもあります。
荷物を預かる際のやりとりや特定の場所を案内する際の接客英語は、ある程度覚えておいたほうが外国人のお客様の対応をする際にも役立つでしょう。
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ホテルのクロークでの接客英語:お客様から荷物を預かるときのやりとり
ホテルのクロークに外国人のお客様が訪れたときのために、荷物を預かる際の接客英語を確認しておきましょう。
お荷物をお預かりします
- I’ll take your bag for you.
- I’ll take your baggage for you.
この場合の「take」は預かるという意味があります。疑問形で尋ねる場合は、「May I take your bag?」と聞くとよいでしょう。
貴重品はお客様でお持ちいただけますか?
- Could you take valuables with you please?
ホテルのクロークでは荷物やコート、スーツケースなどは預かることができますが、貴重品を預かることは基本的にありません。
そのため、貴重品はお客様自身で管理してもらうことを伝えるための英語も覚えておくことが大切です。
こちらの荷札をお持ちください
- Please keep this tag.
お客様から荷物を預かるとき、クロークスタッフは預かった荷物に番号を振ります。さらに、荷物に振った番号と同じ番号が書かれた荷札をお客様に渡す必要があるので、覚えておくようにしましょう。
お帰りの際にお見せください
- Present it when you plan to leave.
お客様に渡した荷札が、荷物の引き取りの際に必要であることを示す表現です。
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ホテルのクロークでの接客英語:お客様に荷物を引き渡すときのやりとり
ホテルのクロークでは、お客様に荷物を引き渡す仕事もあります。ここでは、外国人のお客様に荷物を引き渡すときの接客英語を確認しておきましょう。
少々お待ちください
- Please just a moment.
- Please wait a moment.
お客様から荷札を受け取り、荷物を探してくる際に使える表現です。
お待たせしました
- Thank you for waiting.
日本ではお客様をお待たせした際にすみませんと謝ることが多いですが、海外ではありがとうという感謝の気持ちを込めるのが一般的のようです。
外国人のお客様に待ってくれてありがとうという想いを伝えるためにも、「Thank you〜」と付け加えるとよいでしょう。
こちらでお間違いないですか
- I just need to check that this is the correct package for you.
荷物を受け取りに来たお客様に対して、荷物が間違っていないかを確認するための表現です。
なお、以下の記事ではホテルのフロントで働いている人に向けた接客英語を紹介しています。フロント業務に役立つ接客英語が知りたい方は、参考にしてくださいね。
ホテルのクロークでの接客英語:館内の案内編
ホテルのクロークスタッフは、お客様から特定の場所を尋ねられることがあります。ここでは、館内の案内をする際に役立つ接客英語を確認しておきましょう。
ご案内いたします
- Please follow me.
お客様に尋ねられた場所まで、直接案内をすることができる場合はシンプルに案内できることを伝えるとよいでしょう。
また、こちらへどうぞという表現である「Right this way, please.」でも、問題なく相手に伝わります。
トイレはあちらです
- The restroom is over there.
今いる場所から見える位置にトイレがある場合に使える表現です。例として、トイレを挙げましたが、案内したい場所に合わせて適宜「The」のあとを変更するようにしましょう。
たとえば、自動販売機なら「vending machine」、喫煙室なら「smoking room」となります。
ホテルのクロークでの接客英語:ホテル周辺の施設編
館内以外にも、ホテル周辺の施設までの行き方を尋ねられることがあるかもしれません。最後は、ホテル周辺の施設を案内する際に役立つ接客英語を確認しておきましょう。
コンビニは道の突き当たりにあります
- The convenience store is at the end of the street.
コンビニがホテルの近くにある場合に使える表現です。この表現は、ほかの施設を案内するときにも使えるので「The」のあとは案内したい施設に合わせて変更してくださいね。
5分ほど歩きます
- It’s a five-minute walk.
現在地から案内する場所までのかかる時間を伝える際に使える表現です。時間は、ホテルから施設までにかかる時間に合わせて調整するようにしましょう。
この通りをまっすぐ進むと、目の前にあります
- Go down this street, and it’ll be in front of you.
ホテルと同じ通り沿いにある施設を案内する際に使えます。右側、左側にあることをそれぞれ伝えたい場合は、「and it’ll be~」のあとを「on your right(右)」「on your left(左)」に変えましょう。
突き当たりを右に曲がってください
- Turn right at the end of the road.
まっすぐ進むだけではなく、右に曲がってほしいという情報を付け加えたいときに使える表現です。右ではなく左の場合は「Turn〜」のあとを「left」に変えてくださいね。
歩ける距離ではないので、電車に乗るとよいですよ
- It’s not a walking distance, so you should take a train.
案内する場所が歩ける距離ではないところにあるときに使えます。また、電車に乗るとよいなど、ほかの手段で行ける方法を提案してあげると親切でしょう。
ホテルのクロークを訪れた外国人のお客様を接客英語でもてなそう
今回は、ホテルのクロークを利用する外国人のお客様を対応する際に使える接客英語を紹介しました。
ホテルのクロークで働くスタッフはお客様の荷物を預かり、引き渡すのが主な仕事ですが、ときにはお客様を特定の場所まで案内することもあります。そのため、多少の案内ができる英語を知っておくと、道案内をする際に役立つはずです。
難しい英語は話せなくても、基本的な接客英語だけでも知っておくと、突然外国人のお客様の接客することになっても問題なく対応ができるでしょう。
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