荷物を預かる英語フレーズ|ホテル接客でそのまま使える例文

ホテルのロビーに置かれたスーツケース

ホテル業務で外国人ゲストから荷物を預かる場面は、フロントでもクロークでも日常的に起こります。

「お預かりします」「こちらでお荷物をお預かりできます」といった言葉を英語でとっさに出せるかどうかは、接客の印象を大きく左右するポイントです。

keepとholdは同じ場面で使われますが、ニュアンスと使われ方に違いがあり、知っておくと表現の幅が広がります。

この記事では、荷物の受け取りから引き渡し、ていねいなお断りまで、ホテル接客の現場でそのまま使えるフレーズと例文を解説します。

この記事でわかること
  • keepとholdの使い分けがわかる ▼詳細
  • お断り時のていねいな代替表現を習得できる ▼詳細
  • 受け取りから引き渡しまで一連の流れを把握できる ▼詳細

荷物を預かる際に使う英語の基本フレーズ

ホテルのフロントやクロークで荷物を受け取るとき、英語でのやり取りは数パターンのフレーズを押さえるだけでスムーズに対応できます。受け取り・数量確認・タグ渡しの3場面に分けて、現場でそのまま使える例文を紹介します。

「お預かりします」の定番表現

荷物を受け取る際の基本は “May I take your bags for you?” です。

“May I” の形にすることで、押し付けにならないていねいな申し出になります

お客さまがすでに預けるつもりで来られている場合は “We can store your luggage here.” とひと言添えると、保管できることを明確に伝えられます。

状況に応じて使い分けると、より自然な接客が可能です。

🧳 荷物をお預かりするフレーズ

場面:受け取り申し出
May I take your bags for you?
お荷物をお預かりしましょうか?

場面:保管の案内
We can store your luggage here.
こちらでお荷物をお預かりできます。

場面:受け取り確認
I will keep your bags safe.
大切にお預かりいたします。

場面:複数の荷物
I’ll take care of all your luggage.
お荷物はすべてお預かりします。

“take care of” を使うと「大切に扱います」というニュアンスが加わります。

細やかなサービスの質が伝わりやすくなるため、高級ホテルなどでも重宝する表現です。

数量・期間の確認

預かる前に数量と返却時間を確認しておくと、引き渡し時のトラブルを防げます。

個数を聞くときは “How many pieces would you like to store?” が定番です。

“pieces” はスーツケースやバッグを数える際に使う一般的な単位として、フロント接客で頻出します

返却時間の確認は、チェックイン前とチェックアウト後で状況が異なります。

🕒 チェックイン前
“Until what time would you like to store your bags?”
(何時までお預かりすればよいでしょうか?)

👋 チェックアウト後
“Are you planning to pick them up later today?”
(本日後ほどお受け取りになりますか?)

チェックアウト後に外出されるお客さまには、預かり時間の上限がある場合もあるため、施設のポリシーに沿って案内することが重要です。

預かり証・タグ渡し

荷物を受け取ったあとは、クレームタグ(預かり証)をお客さまにお渡しします。

基本の表現は “Here is your claim tag.” で、そのあとに “Please keep this until you collect your bags.”(お荷物をお受け取りになるまで大切にお持ちください)と続けるのが自然な流れです。

貴重品の取り扱いについて注意事項を伝える場面では、次のフレーズが役立ちます。

⚠️ 貴重品に関する注意事項

“Please remove any valuables from your bags before storing them.”
(お預けになる前に、貴重品はお取り出しください)

“We are not responsible for valuables left in stored bags.”
(預かり荷物内の貴重品については責任を負いかねます)

番号札を渡す際には “This is your tag number.” と番号を声に出して確認すると、受け取り時のスムーズな照合につながります。

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keepとholdは場面で使い分けるのが正解

二色に分かれた背景の上に置かれた矢印が付いたサイコロCagkan / stock.adobe.com

「預かる」の英語に迷ったとき、keepとholdのどちらを使うかは意味のニュアンスで決まります。長時間・確実な保管にはkeep、短時間・一時的な取り置きにはholdと覚えておくと、現場での判断がスムーズです。

keepのニュアンスと用途

keepは「保管しておく・預かり続ける」という継続的な管理を含むニュアンスがあります。

荷物を確実に管理下に置き、必要になるまで責任を持って保持するという意味合いが強いため、チェックアウトのあとに荷物を預かるケースや、長時間の保管を約束する場面に向いています。

フロントでよく使われるのは次のような表現です。

🏨 「責任ある保管」を伝える基本フレーズ

We will keep your luggage until you return.

(お戻りになるまでお荷物をお預かりします。)

We can keep your bags in our storage room.

(保管室でお荷物をお預かりできます。)

責任ある保管を伝える言葉として、お客さまに安心感を与えやすい表現です。

holdのニュアンスと用途

holdは「一時的に押さえておく・取り置きする」というニュアンスで使われます。

keepほど長期的な管理の意味はなく、「しばらくの間だけ手元に置いておく」というイメージに近い状態です。

チェックイン前の数時間、部屋の準備が整うまでの短時間預かりに用いられやすい表現です。

ゲストがフロントに声をかけるときも、holdを使う場合があります。

⏱️ 「一時的な預かり」の基本フレーズ

Could you hold my bags for a few hours?

(数時間、荷物を預かっていただけますか?)

I’ll hold your luggage at the front desk.

(フロントでお荷物をお預かりします。)

ゲストの言い回しを理解しておくと、接客時の聞き取りにも役立ちます。

現場での使い分けの目安

実際のホテル業務では、以下の軸で選ぶと判断しやすくなります。

【徹底比較】keep と hold の違い

意味のニュアンス
keep
継続的な保管・確実に預かり続ける
hold
一時的な取り置き・しばらく手元に置く

主な使用場面
チェックアウト後の長時間預かり、クロークへの預け入れ
チェックイン前の短時間預かり、部屋準備中の一時預かり

ホテル業務での例文
keep
We will keep your luggage until you return.
hold
I’ll hold your bags until your room is ready.

どちらを選んでも通じる場面は多く、過度に悩む必要はありません。

ただし「長時間・確実な保管を伝えたい」ときはkeep、「チェックイン前のわずかな時間」などにはholdという判断軸を持っておくと、より自然な英語での接客につながります。

荷物をお返しする際に使える英語の基本フレーズ

虫眼鏡とcheckと書かれた黄色のふせん78art / stock.adobe.com

荷物の引き渡しは、滞在の最後の印象を左右する重要な場面です。預かり証の確認から手渡しのひと言、点数チェックまで、一連の流れをフレーズとして身につけておくと、スムーズな対応が可能です。

返却時の基本的な受け渡し表現

荷物をお返しするときは、手渡しのひと言に加えて、滞在への感謝を添えるひと言がポイントになります。

まず預かり証を確認する際は、次のように声をかけます。

🎫 預かり証を確認するフレーズ

May I see your claim ticket, please?

(預かり証をお見せいただけますか?)

Could I check your baggage tag, please?

(バゲージタグを確認させていただいてもよいですか?)

荷物を手渡す際の基本表現は “Here are your bags.” または “Here is your luggage.” です。

複数の荷物なら “bags”、まとめて1件として扱う場合は “luggage” を使うと自然な表現になります。

締めのひと言を加える場合は、”Here are your bags. I hope you enjoyed your stay.”(こちらがお荷物です。滞在をお楽しみいただけましたか?)のように続けると、フロントらしいていねいさが伝わります。

確認・点数チェックの表現

荷物をお返ししたあとは、お客さま自身に状態と数量を確認していただくひと言を添えるのが、トラブルを防ぐうえで大切です。

代表的なフレーズとして “Could you please check if everything is in order?”(お荷物に問題がないかご確認ください)があります。

点数を具体的に伝えたい場合は “We have two pieces of luggage for you.”(お荷物は2点お預かりしておりました)と先に申し添えてから確認を促すと、会話がよりスムーズになります。

万が一お客さまから「荷物が足りない」と申し出があった際は、”I’m sorry, let me check again right away.”(申し訳ございません、すぐに確認いたします)と落ち着いて返すことで、冷静な対応ができます。

引き渡し時の一連のやり取りをひとつの流れとして練習しておくと、実際の接客でも自信を持って対応可能です。

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お断りや代替案を伝えるときのていねいな英語表現

デスクに並んで置かれたPOINT積み木ELUTAS / stock.adobe.com

お断りが必要な場面でも、クッション表現と代替案をセットで伝えれば、ゲストの印象を損なわずに対応できます。断り方そのものより、その後のフォローが接客の質を左右します。

お断りの基本表現

貴重品や特定の品物を保管できない旨を伝えるときは、“I’m afraid” や “I’m sorry, but” といったクッション表現を文頭に置くことで、拒絶ではなく「残念ながら」というニュアンスが伝わります。

品物別の例文は以下のとおりです。

🚫 お断りフレーズの基本例

貴重品全般

I’m afraid we are unable to store valuables such as cash, jewelry, or important documents.

大型荷物

I’m sorry, but we cannot store items that exceed our storage capacity.

時間外の受け取り

I’m afraid our luggage storage service is not available after midnight.

断ったあとはそのまま終わらず、”However, we’d be happy to suggest an alternative.” のように次の提案へつなぐ一文を添えると、対応の印象が大きく変わります。

代替案・案内の表現

代替案をスムーズに提示できるかどうかが、フロントスタッフの英語力とホスピタリティの両方を示す場面になります。

よく使う案内フレーズをまとめました。

💡 代替案を提示するフレーズ

■ コインロッカーへの案内

There are coin lockers available near the station, which is just a few minutes’ walk from the hotel.

■ 近隣施設への誘導

A luggage storage service is available at the shopping center nearby. It is open until 10 p.m.

■ ホテル内の別サービス案内

We have a safe in your room where you can store small valuables if needed.

代替案を提示するときは “Would you like me to show you the location on a map?” のように、次のアクションをこちらから提案できると親切です。

断る場面でも、最終的にゲストの課題を解決する方向に向けることが、ホテルのサービス品質を保つうえで重要です。

荷物預かりの接客フロー全体で使えるフレーズ集

外国のお客様を対応するスタッフmaroke / stock.adobe.com

受け取りから返却まで、一連の流れをそのまま実務に使えるフレーズで確認しておくと、現場でとっさに言葉が出やすくなります。チェックイン前の預かりとチェックアウト後の預かりでは会話の文脈が少し異なるため、それぞれのシーン別に押さえておくと安心です。

チェックイン前の荷物預かり

早めにホテルに到着したお客さまから荷物を預かる場面では、まず部屋の準備ができていないことを伝え、クロークでの預かりをスムーズに案内します。

フロントでの第一声

“Welcome! Are you checking in today?”

チェックインの確認をしたあと、部屋が未準備であることを自然に伝えます。

“Your room isn’t ready yet, but we’d be happy to store your luggage for you.”

store your luggage」はホテルフロントでよく使われる表現で、「お荷物をお預かりします」に相当します。「keep your luggage」も同義で使えますが、前者のほうがややていねいなニュアンスになります。

貴重品の確認と番号札の案内

荷物を受け取る際は、貴重品の扱いについて一言添えるのがていねいな対応です。

“Do you have any valuables inside? We recommend keeping those with you.”

預かり札(クレームタグ)を渡すときは次のように伝えます。

“Here is your claim tag. Please keep it with you — you’ll need it when you pick up your bags.”

番号札の役割をひと言で説明することで、お客さまが安心して離席できます。

チェックアウト後の荷物預かり

チェックアウトを済ませたあとも出発まで時間があるお客さまへの案内です。

まずお客さまの状況を確認します。

“Have you already checked out? We can store your luggage until you’re ready to leave.”

返却時刻の目安を聞いておくと、スタッフ側の管理もしやすくなります。

“What time are you planning to pick up your bags?”

返却時のやり取り

お客さまが荷物を引き取りに来た際は、預かり札を確認してから荷物を出します。

“May I see your claim tag, please?”

荷物を渡すときはひと声かけると印象が良くなるでしょう。

“Here are your bags. I hope you enjoyed your stay!”

一連のやり取りはシンプルな英語で成立します。

フレーズを個別に覚えるより、このフロー全体を通しでイメージしておくことで、実際の接客でも落ち着いて対応可能です。

▼ホテルフロントの英語接客フレーズはこちら
【場面別】ホテルフロントの英語接客フレーズ|すぐ使える厳選表現

ホテルの荷物預かり英語対応に関するよくある質問

Q.現金や貴重品は預かれないと伝えるには、どう言えばよいですか?

A.

基本的には “We are unable to store valuables such as cash or jewelry.” で伝わります。冒頭に “I’m afraid” を添えるとていねいさが増し、お客さまへの配慮が伝わりやすくなります。貴重品はご自身での管理をお願いする旨を “Please keep your valuables with you.” で補足すると、より誠実な対応になります。
Q.ゲストの英語が聞き取りにくいとき、どう確認すればよいですか?

A.

聞き返すときは “Could you write that down for me?” を使い、筆談に切り替えるのが効果的です。発音や語彙の壁を自然に解消できます。荷物の数を確認するなら “Let me confirm the number of bags.” と言いながら指で数を示すと、より確実に伝わります。口頭での確認が難しい場面では、番号札を見せながら “This is your claim tag.” と添えるとスムーズです。
Q.チェックイン前とチェックアウト後で英語対応は変わりますか?

A.

使うフレーズ自体はほぼ共通しており、”before check-in” や “after check-out” を添えるだけで状況を明確に伝えられます。”We can store your luggage before check-in.” のように使うと、お客さまに状況が伝わりやすいです。フロントでの対応でもクロークでの対応でも、このひと言を加えるだけで誤解が減り、やり取りが円滑になります。
Q.クロークとフロントでフレーズの使い分けはありますか?

A.

基本的なフレーズに大きな違いはなく、どちらの場所でも共通して使えます。ただしクロークでは、場所を明示する表現が自然に使われる傾向があります。”At the cloakroom, we can store your coat and bags.” のように伝えると、お客さまが預け場所を把握しやすくなります。フロントでは “here at the front desk” と添えると、受け取り場所が明確になります。
Q.英語に自信がないスタッフは、どう対応すればよいですか?

A.

まずは荷物のお預かりに必要な基本フレーズを暗記しておくと、多くの場面に対応できます。言葉が出てこないときは、メモやタブレットを活用して筆談に切り替えるのが有効です。英語力以上に、笑顔と身振りを組み合わせた誠実な態度が、お客さまの安心感につながります。接客の現場では「伝えようとする姿勢」が何よりも重要です。

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荷物の受け取りからお返し、ていねいなお断りまで、基本フレーズを流れで押さえておけば、外国人ゲストへの対応にも落ち着いて臨めます。

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