ホテル業界の学歴事情
接客業の代表格ともいえる、ホテル業界。華やかなイメージや実際にホテルを利用した経験から、ホテルへの就職を希望する方もいるでしょう。そこでまず考えるのが学歴だと思います。
高卒・専門卒・短大卒・大卒など、人により学歴はさまざまです。もしかすると「ホテルの就職は専門卒が有利」というイメージをお持ちの方がいるかもしれません。
しかし、学歴と同じようにホテルの種類や職種もさまざまで、ホテルや職種ごとに必要な経験やスキルは異なります。そのため、学歴によって就職の有利不利が決まることはないのです。
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ホテルへの就職は大卒でも可能?
ホテル側から指定がない限り、大卒での就職は可能です。むしろ、大卒であることがホテルへの就職に役立つ場合もあります。メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
大卒でホテルに就職するメリット
大学は専門学校に比べて時間に余裕があります。4年制大学と2年間の専門学校を比較した場合、単純に2年の差があり、その間アルバイトや留学などを通して適性を見極め、就職についてじっくりと考えることができます。
また、大学で観光・ビジネスなどを専攻した場合、幅広い知見が身についているとされ、大手グループ企業のホテルや外資系ホテルなどへの就職が有利に働くこともあるようです。
一方で、ホテルに関わる学部・学科を専攻していないことに不安を感じる方がいるかもしれません。しかし、ホテルには事務職や営業職などもあり、こうした職種はむしろ大卒が歓迎されることも少なくないようです。
大卒でホテルに就職するデメリット
大学の場合、ホテルに関わる学部・学科を除いては専門的な知識が身につきにくく、ホテルに就職してから専門知識を取得する必要があります。
その点、専門卒は事前にホテルの専門的な知識が身についており、即戦力として活躍することが期待されています。そのため、大卒は専門卒に比べて見劣りしてしまうのです。
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ホテル業界が求める人材とは?
大卒でのホテル就職についてご紹介しましたが、ホテル側は学歴をどのくらい重視しているのでしょうか。
ホテルの運営はお客様によって成り立ち、お客様をおもてなしするためにさまざまな取り組みを行っています。そこで大切なのが、ホテルスタッフの人柄です。
お客様に接する機会の多いサービス係はもちろん、お客様の目には触れにくい裏方の仕事においても、スタッフ同士でコミュニケーションが取れるかどうかが大事です。
また、未経験でも歓迎されやすい傾向にあるホテル業界。未経験からスタートする場合、学歴よりもスキルや能力を重視され、意欲的に取り組める人や協調性のある人が歓迎されます。
では、ホテル業界が重視するスキルや能力についてご紹介しましょう。
コミュニケーション力・協調性
ホテルではさまざまな部署が協力し合い、チームで仕事を進めています。
そのため、お客様とのコミュニケーションだけでなく、スタッフ間でのコミュニケーションやチームバランスを取ることも大切です。
体力・バイタリティ
ホテルの仕事は基本的に立ち仕事で、お客様の荷物を移動することもあります。また、ホテル業界の特徴ともいえるのが変則的なシフトです。
夜勤や長時間勤務などの勤務体制に対応できるバイタリティや体力に自信がある人は、アピールポイントの一つになるでしょう。
ホスピタリティマインド
お客様を中心に動くホテルの仕事では、ホスピタリティやおもてなしの心はとても大切です。
さまざまな層のお客様が利用するホテルでは、一人ひとりに合わせた接客ができる人物が求められる傾向にあります。
ホテル業界では、大卒の就職希望者も歓迎!
たとえ大学で専門知識を取得していなくても、大卒からホテルへ就職することはできます。むしろ今後のキャリアを考えると大卒が有利に働くこともあり、仕事の幅が広がるでしょう。
大学で学んだ知識を活かして接客以外の職種に就いたり、さまざまな職種にチャレンジしたりと、大卒であることを味方にして将来の目標を決めることができます。
もし、大卒でホテルへの就職に不安がある場合は、当サイト「おもてなしHR」をご活用ください。