ホテル業界への転職に役立つ自己PRの書き方
ホテル業界へ転職する際の自己PRの書き方は、入念な自己分析と企業研究が必須です。
転職活動をする方の中には、自己PRと志望動機を混同しがちでしょう。
志望動機は「そのホテルに転職したい理由」を、自己PRは「転職後に自分のスキルや経験をどう活かせるか」をアピールするものという違いを押さえておいてください。
早速、ホテル業界に転職するときの自己PRにはどのようなポイントを盛り込むべきかをチェックしていきましょう。
応募先ホテルの特徴を踏まえる
ホテル業界へ転職する際の自己PRには、自分のスキルや経験に加え応募先ホテルの特徴を踏まえた内容を書きましょう。
一口にホテルと言っても、家族連れに人気のあるホテルだったり、お手頃価格を売りにしていたりなど、特徴や個性はそれぞれ異なります。応募先ホテルの特徴を含めた内容にすれば、自己PRの説得力がより一層増すはずです。
具体的なエピソードを入れる
ホテル業界の転職で自分のスキルや経験をアピールするときは、具体的なエピソードを交えた自己PRを考えてください。
たとえば、自分の「提案力」をアピールしたいなら、どんな場面で自分の提案力が発揮されどのような結果をもたらしたのかを分かりやすく伝えましょう。
以下のように、売上げに対して定量的に伝えられる成果があれば、貴重なアピール材料になりますよ。
- 飲食店でアルバイトをしていたとき、提案した企画が商品化され前年実績より1.5倍の売上げに貢献できた。
- アパレル業界で勤めていた際、お客様に提案したコーディネートの評判が良く、提案力に自信がついた。
具体的なエピソードを記載することによって、自己PRに深みが出ます。応募者が働く姿や様子をイメージしてもらいやすくなるので、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。
できるだけ具体的な将来像を伝える
ホテル業界への転職で自己PRを考える場合、自分のスキルや経験をアピールすることが重要ですが、「応募先ホテルで働くことによってどのような将来像を描いているのか」についても伝えるようにしましょう。
そのためには、応募先ホテルのニーズを知ることが必要不可欠。
たとえば、ホテルのホームページから経営方針などを確認したり、実際に宿泊してみて社員さんたちの働きぶりを見たりするなど。
自分の目で見て感じたことを通して、応募先ホテルが求める人物像が自分の将来像にマッチするかすり合わせした上で、自己PRを作成しましょう。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテル業界に転職するときの自己PR例
ホテル業界への転職で自己PRを書くポイントを紹介いたしましたが、それだけではイメージを掴み切れないかもしれませんね。
ホテルのフロントスタッフに転職を考える「未経験者」と「経験者」の2パターンに分けた自己PR例を参考に、オリジナルの自己PRを作成してみましょう。
未経験者の場合
ホテル業界未経験者が自己PRを作成する場合だとしても、業界では即戦力が求められているようです。そのため、未経験者の自己PRは応募先ホテルが求めるスキルなどを意識した内容にしなければなりません。
以下の例文は、異業種からの転職者がホテル業界に活かせるようなホスピタリティのスキルをアピールしている内容です。
未経験者の自己PR例
ホテルのフロントスタッフとしての経験はまだありませんが、現職のアパレルショップでは店長として接客やスタッフの教育を担当しておりました。お客様の対応では、一度来店したお客様の顔を覚えるようにしたり、スムーズな接客を行うためにスタッフ間の連携を強めたりなど自分なりに工夫を重ねた結果、リピートのお客様が増え、売り上げ目標を大幅に上回るようになりました。
今回、御社は数あるホテルの中でも特にお客様に寄り添ったサービスを求められていると感じ、この経験がお役に立てると考えました。
さらに質の高いサービスを提供するフロントスタッフとして成長したいと思いましたので、応募いたしました。
経験者の場合
経験者は自己PRを作成する前に、これまで担当して来た業務内容を整理しておくことをおすすめします。
業務内容を整理するなかで実績などがあれば、それを中心にアピールしてください。自分の働きぶりが数字として表れていない場合は、接客をするうえで心がけていたことや、お客様とのエピソードなどを盛り込むと良いでしょう。
経験者の自己PR例
私は、主にフロント業務を行うホテルスタッフとして6年間勤務しております。業務内容はチェックイン・チェックアウトの手続きや各部屋へのご案内だけでなく、2年間の留学経験とTOEIC750点の実績を活かして外国のお客様を含むコンシェルジュも担当しておりました。
特に心がけていたのは、お客さまの属性や滞在目的に合わせて対応することです。
1日の終わりには必ず対応したお客様を振り返ったメモをつけており、翌日の仕事にすぐ活かすようにしてきました。
今回は、御社でもう一歩上の「おもてなし」を実践できるよう、これまでの経験を活かしながら企画や営業にもチャレンジしていきたいと思い応募いたしました。
※TOEIC is a registered trademark of ETS. This web page is not endorsed or approved by ETS.
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテル業界の自己PRは自己分析を徹底しよう!
ホテル業界への転職で成功しやすい自己PRを書くためには、経験問わず徹底した自己分析を行うことが大切です。
特にホテル業界では、「ホスピタリティマインド=相手を喜ばせて自分も共感できる心」が高い人材が求められています。それを採用担当者に分かりやすくアピールするためには、自己分析で自分の経歴や経験を洗い出す必要があるでしょう。
「自分の得意なことや強みを活かしながら、ホテル業界でどのようなことができるか」をアピールできるような自己PRであれば転職成功が近づくはずです。
ホテル業界への転職を成功させるには自己PRが重要
ホテル業界への転職成功には、自己PRの良し悪しが大きく関わります。
採用担当者の心に響かないような自己PRは書類選考の段階で不採用になりやすいので、たかが自己PRと思わず真剣に取り組むようにしましょう。
良い自己PRを作るには徹底した自己分析と企業研究が欠かせません。自身の強みと応募先ホテルが求める人物像との共通点を見つけることで、スムーズに作成できますよ。
ホテル業界への転職をお考えの方は、自己PRの添削サポートもおこなう当社サービス「おもてなしHR」をぜひご活用ください。