転職時の自己PRで接客経験を有効にアピールするには?
サービス業や営業職の中途採用で、接客経験者は歓迎されやすい傾向にあります。理由としては挙げられるのは次のようなこと。
- ・お客様に失礼のない言葉遣いや態度が身に着いている
- ・接客に慣れており、お客様の前で必要以上に緊張しない
- ・チームプレーを理解している
- ・臨機応変さや傾聴力のレベルが高い
転職時の応募書類や面接では強い武器になるでしょう。しかし、接客業は学生時代のアルバイトなども含めると経験者が多く、埋もれがちです。自己PRとして使うなら、キラリと光る要素がほしいもの。
この記事では、転職時の自己PRで接客経験をアピールする際に押さえておきたいポイントを解説します。後半には例文もあるのでぜひ、転職活動の参考に役立ててくださいね。
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転職時の自己PRで伝えたい接客経験のポイント
接客経験のアピールで採用担当者の関心を得るためには、ただ接客経験があることを伝えるだけでは不十分です。
接客の仕事を通して得たもの・貢献できたことなどを、具体的に伝えるのが最大のポイントです。たとえば、以下のようなトピックは話を膨らませやすいでしょう。
自分が得たもの
接客経験を通して自分が得たものは、次の仕事でも役に立ちます。
接客にふさわしい言葉遣いや振る舞いはもちろん、商品の機能や特徴を分かりやすく伝える力、お客様の言葉をさえぎらずに最後まで聴く力なども、接客経験者ならではのアピールポイントではないでしょうか。
お客様の満足
接客業で重要視されるのは、お客様の満足です。自分の工夫・努力でお客様に喜んでもらえた経験や、クレームをお褒めの言葉に変えた経験などがあれば、ぜひ転職時にアピールしましょう。
ただし、このような話をする際は、気持ちがこもって熱くなりがちです。簡潔に分かりやすく伝えることを心がけてくださいね。
売上への貢献
企業が利益を得ることは、お客様の満足と同じくらい重要なことでしょう。売上に貢献した経験も、有効なアピール要素です。
商品の配置を変えたり、ユニークな手書きPOPを添えたりして売上を伸ばしたエピソードがあれば、ぜひ伝えてくださいね。可能であれば、具体的にどれくらい売上が伸びたのか、数値を示すと良いでしょう。
業務の効率化
仕事の進め方を工夫し、業務の効率化に成功したエピソードは、積極性や柔軟性をアピールできます。
いつでもスムーズにお客様案内ができるように、売り場の見取り図を持ち歩くなどちょっとした工夫をしたことのある接客経験者は多いはず。その工夫を転職活動の場でもいかしましょう!
マネジメント・経営の経験
接客業で正社員経験がある人は、パートやバイトのマネジメント、経営にまつわるエピソードで自己PRしましょう。
新人が大きな成長を遂げた教育方法や、売上が伸びた戦略などについてが適切でしょう。具体的な数字を示すと、より説得力が強まります。
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例文:転職時に使える接客経験の自己PR
ここまでの内容をふまえて、転職時に使える接客経験の自己PRを例文で見ていきましょう。ご自身の経験を思い出しながら読んでくださいね。
自己PR1:接客への心構えをアピール
【ビジネスホテルからシティホテルへの転職】
「私は、ビジネスホテルのフロントクラークとして3年間勤め、接客の面白さを学びました。宿泊後、メールによるアンケートで対応が良かった従業員の氏名を書いていただき、毎月のトップが表彰される制度があり、最初は同僚に負けたくない、自分が目立ちたいという気持ちで表彰を目指して接客を工夫しておりました。
たとえば、毎日天気予報を確認し、午後から雨が降る日には傘を持たずに出かけるお客様に声をかけたり、遠方からいらしたお客様には遠いところから来てくださったことに感謝の気持ちを伝えたりといったことです。
これらを続けていくうちに、アンケートで私の氏名を挙げてくださるお客様が増え、入社から8カ月後に初めて月のトップになれました。
この経験をぜひ、よりレベルの高い接客力が求められる貴館でいかしたいと考えております。」
自己PR2:売上への貢献をアピール
【アパレルの通信販売コールセンターからデパートの衣料品売り場に転職】
「現在勤務しているコールセンターでは、電話対応の最後にカタログの中からおすすめ商品を選び、お客様に提案するというマニュアルがあります。おすすめする商品に決まりはありませんが、大抵のオペレーターは売れ筋商品や季節商品を紹介しているようでした。
私も最初はそれに倣っていたのですが、手ごたえが感じられなかったため、自分が本当に良いと思った商品や、お客様が購入された商品とテイストが似ているものを選んでおすすめしたところ、よく売れるようになりました。
おすすめ商品の平均的な売上はひと月に1人あたり3万円前後なのですが、この方法で12万円ほどの売上を作った月もあります。
マニュアルでおすすめすることになっているから、とりあえずおすすめするのではなく、どうすればより良い結果を出せるのかを考え、行動したことによって売上に貢献できました。
貴社に入社できましたら、この経験を忘れず常に良い結果を出すことを考えて販売に尽力いたします。」
マネジメント経験をアピール
【コンビニエンスストアの店長から家電量販店マネージャー候補に転職】
「コンビニエンスストア店長の経験から、従業員の育て方において重要なことを学びました。
コンビニエンスストアの仕事は誰にでもできる単純な仕事だと思われがちですが、実際にはやることが多く複雑で、新人が全ての業務を覚えるには時間がかかります。また、何度も同じ質問をして叱られることを恐れ、質問がしにくいという声もありました。
その先にあるのは、スムーズな対応ができずにお客様を待たせてしまうことや、ミスによってお客様に迷惑をかけることです。実際に従業員の不手際によるクレームも頻発していました。
そこで私はバックヤードにノートを置き、疑問に思ったことを自由に書かせ、それに対する回答を書くようにしました。また、分からないことは何度でも質問して良いと伝え、ベテラン従業員にもその旨を周知しました。
その結果、分からないことを質問しやすい風土が出来上がり、不手際によるクレームがほとんどなくなったのです。
このことから、従業員が疑問を解消しにくい環境では、お客様の満足は得られないと学びました。家電量販店の大手である貴社の業務においても、この経験をいかしてマネジメント業務にあたり、従業員同士が商品知識をシェアし合える職場づくりをしたいと考えております。」
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