ホテルのモーニングコールサービスとは?
モーニングコールは、多くのホテルで提供されているサービスです。起床するタイミングで客室内の電話が鳴るモーニングコールは、慣れない環境で寝泊りするお客様にとって、非常に有用なサービスですよね。
ホテル従業員であれば「モーニングコール」自体は耳にしたことがあるでしょう。しかし中には、モーニングコールの種類・英語での対応・外部サービスなどまで把握していないという方もいるのではないでしょうか。
ホテルのモーニングコールの情報をまとめましたので、モーニングコールについて理解を深めていきましょう。
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ホテルのモーニングコールは2種類に分けられる
モーニングコールは大きく2つの種類に分けることができます。ひとつは主流となっている「システム式」、もうひとつは「非システム式」、いわゆる人力でのモーニングコールです。それぞれの特徴と違いをみていきましょう。
システムで自動的に電話が鳴る場合
ホテルでは、フロントに繋がるプッシュホンが置かれていることが一般的でしょう。このプッシュホンで一定の手順を踏めば、モーニングコールをセットすることができます。
また、モーニングコールとまではいきませんが、ホテルのベッドと一体、あるいはベッドサイドテーブルについているナイトパネルでアラームをかけることができるというホテルも多いようです。
システムのモーニングコールは全自動のためホテルの負担は減るという一方、導入・維持に多くの費用がかかるという特徴があります。
フロントが電話をかける場合
システムを導入していないホテル、もしくは「機械が正しく機能するかが不安…」というお客様であれば、フロントにモーニングコールを依頼する場合があります。
機械音声ではないということ、また起床の確認が取れない場合に客室までスタッフが来て起こしてくれるということもあり、生の人の声でどうしても起きたいというお客様にとってはとてもありがたいサービスです。しかし、スタッフの負担は免れません。
そのため、人力のモーニングコールを承る・断るという判断はホテルにより異なります。
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英語でホテル従業員がモーニングコールに対応するには?
外国人のお客様であれば、時差ボケ・早朝から動き出す旅程・慣れない環境下での宿泊が引き金となり、英語でモーニングコールを依頼してくる可能性がありますが、対応に自信が無いというホテルマンもいるはずです。
英語でのモーニングコールの対応を覚え、一流のホテルマンに近づきましょう。
「モーニングコール」は和製英語
和製英語とは、日本人しか使うことがない英単語を組み合わせたカタカナ語です。モーニングコールは、まさしくこれに該当します。
正しい英語表現は「wake-up call」です。簡単な単語でイメージもしやすいはずですが、いざという時のために覚えておくようにしましょう。
英語でのモーニングコールの対応方法
モーニングコールのお願いを英語でする場合には、下記のような表現をされることが多いはずです。
- ・Could you give me a wake-up call at 6 o’clock tomorrow morning?
- ・I’d like a wake-up call tomorrow at 6 o’clock.
- (明日の6時にモーニングコールをしていただけますか?)
承る場合には、下記のように回答をすれば間違いありません。
- ・Sure(/Certainly). We’ll give you a wake-up call at 6 o’clock tomorrow morning.
- (わかりました。明日朝6時にモーニングコールを差し上げます)
フロントで直接依頼を受けた場合、また時間の申し出が無かった場合には下記を忘れずに伺うようにしてくだささいね。
- ・Could I have your room number?
- ・Could you please tell me your room number?
- (お部屋番号を教えていただけますか?)
- ・What time would you like your wake-up call?
- (何時にお電話差し上げればよろしいでしょうか?)
モーニングコールをかける際には、日本語でお客様にコールをする言葉を英語におきかえ、かければ問題ありません。ただ英語での対応が不安、モーニングコールシステムがあるという場合には、システムの操作方法を教えてあげる方が確実かもしれませんね。
その他、宿泊業者が使う英語フレーズに興味がある方は、下記の記事もぜひ参考にしてください。
ホテルがモーニングコールで注意すべきこと
モーニングコールを考えるうえで、ホテルが気を付けなければならないことはどのようなことでしょうか。注意すべきことを2点ご紹介します。
電話が鳴らないミスを減らすよう努める
モーニングコールを利用するお客様は「絶対に寝坊をしたくない」という気持ちを持っているはずです。特に、出張でホテルに宿泊しているサラリーマンであれば、一度の遅刻でも致命傷になりかねません。
フロントスタッフがモーニングコールを行うのであれば問題ありませんが、システムの場合はお客様が上手く設定できていなかったり、受話器が浮いていたことが原因でモーニングコールが上手く動作しないということも可能性としてはゼロではありません。
不本意なクレームを減らすためにも、客室のインフォメーションブックで丁寧な説明書きを行う、必要に応じモーニングコールの使い方の案内を行うなどの対策を取るようにしてくださいね。
要望が多い場合は導入を検討する
モーニングコールを一切受けていないというホテルも中には存在するはずですが、要望が多いのであればサービスの導入を検討しても良いかもしれません。
最近では、1回50~100円程度でお客様の携帯電話に直接モーニングコールを行う外部サービスも登場しています。全館でシステムを導入するとなればそれなりの費用がかかってしまいますが、この値段であれば利用もしやすいですよね。
ホテル側では、モーニングコールの予約を入力するだけで済みますので、気になるホテル従業員はぜひ調べてみてください。
モーニングコールはホテルの付加価値ののひとつ!
ホテルのモーニングコールは、無くてはならないというものではありません。しかし、自身での起床に不安が残るというお客様は意外にも多いものです。
サービス自体は付加価値ではありますが、モーニングコールを承るホテルも多いようですので、非対応のホテルがあるのであれば今後承ることを検討してみても良いかもしれませんね。
大規模なシステムを導入するほどではない、また「機械音声だとおもてなしとは言えないのでは」と感じるホテルがあるのであれば、モーニングコールを行う人材を増やすのもひとつの手です。
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