ホテル夜勤の休憩は仮眠をとるべき
ホテルで長く健康に働くためには仮眠をとることが必要です。昼間に寝だめしていても夜勤がはかどらないというお悩みを抱える方もいらっしゃいますよね。
ホテルの夜勤は、いくら慣れていようとも、昼間の勤務より身体的な負担が大きい働き方ですし、体力が伴っていないと続けられません。
実は、夜勤中に仮眠をとるほうが疲労を軽減する効果が高いと言われています。そのため、夜勤中に仮眠をとることは疲労回復の時間を作っているといっても良いでしょう。
ホテルの夜勤ではお客様の対応が減少しますが、事務仕事が増えます。その中には金銭管理など、ミスが許されない仕事もあるはずです。
疲労を回復し、集中力を保つためには少しでも多くの仮眠時間が必要なのです。短い仮眠時間でも疲労回復の効果は得られますので、夜勤のパフォーマンスを落とすことなく仕事ができますよ。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
そもそもホテル業務にはすべて夜勤業務がある?
ホテルにはさまざまな業務がありますが、夜勤のある部署はフロントや客室係のみです。
しかし、ホテルによっては深夜・早朝も営業している飲食店などもあります。そのような場合は夜勤があると考えても良いでしょう。
また、中小規模のホテルでは1人のスタッフがフロント業務を兼務していることもありますので、夜勤があるかもしれません。
夜勤に入るときには大体2~3名程度ですが、社員とアルバイトのペアで入ることもあるようです。
つまり、夜勤があるかどうかはホテルによって異なるということになります。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルの夜勤業務のシフトはどうなっている?
まず、ホテルの夜勤業務のシフトはどのようなものがあるのでしょうか。ホテルのシフトには2交代制と3交代制が存在します。早速、それぞれみていきましょう。
2交代制
2交代制の夜勤は22:00~翌8:00が多いようです。
なかには、21:00~翌9:00の通し勤務で、休憩が24:00~翌4:00の4時間というシフトも。ホテルによって勤務時間や休憩時間は異なりますので注意してください。
3交代制
3交代制の場合、夜勤は24:00~翌9:00のパターンがあります。3交代制の場合、仮眠時間は少なくなる傾向があるようです。
「仮眠時間」とは表記されず「休憩時間」と明記されるでしょう。各ホテルの勤務時間内容をよくチェックしてくださいね。
夜勤業務の「仮眠」休憩は必ずあるのか
労基法には「仮眠休憩をとらなければならない」と明記されているわけではありません。
労働時間が6時間以上の場合は45分の休憩、1時間以上の場合は最低1時間の休憩時間をとることが義務付けられているだけです。
ここで注意を払わなくてはいけないのが、仮眠時間が設けられていないホテルもあるということです。
仮眠時間が用意されているホテルは夜勤のうち、仮眠時間が3~4時間以内とされていることがほとんどです。
仮眠時間を加味した夜勤シフトの例は、以下の通りです。
出勤 21:00
仮眠休憩 翌朝3:30~6:30
退勤 翌朝8:00
仮眠休憩があるとないでは、業務の質に大きな差が出る可能性があります。もし仮眠休憩が必要なくとも、3~4時間は自分の好きなことに充てられるので時間を有効に活用することもできます。
仮眠休憩が必要な場合は、選考段階で確認する必要があるでしょう。
参照:労働基準法に関するQ&A – 労働時間・休憩・休日関係/厚生労働省
夜勤業務の「仮眠」休憩に賃金は支払われる?
待機時間の状況や内容によって賃金が発生するか否かが変わります。仮眠時間中、ほとんど呼び出しがなければ労働時間として扱われない可能性が高いでしょう。
しかし、場合によっては仮眠時間が労働時間として扱われるケースもあります。賃金が発生するのは以下の内容の場合です。
- 仮眠中でもお客様の呼び出しがあればすぐに対応しなければならない
- ホテルの外に出て休むことが禁止されている
- お客様の呼び出しが頻繁にある
以上のような状況があれば、従業員が企業に対して残業代を請求できるかもしれませんので、労働環境を見直してみることが重要です。
夜勤業務をする際には仮眠休憩の有無を確認しておこう
ホテルの夜勤業務に仮眠時間があるかどうかは、今後の自身の働き方にも関わってくる重要なポイントです。
仮眠をとることは自分の心身の健康にも関わります。仮眠時間が用意されていなくとも、少しでも仮眠をとることが大切なのです。
よく「夜勤は慣れ」と言われますが、十分な仮眠時間が用意されていないと、夜勤に慣れたとしても快適に働ける環境が手に入るかは分からないのです。
今後、ホテルのフロント業務や客室係を検討している方は、夜勤に仮眠時間が組み込まれてるかを確認してから入社するようにしましょう。