中途採用で入社した場合、ボーナスがいつからもらえるのかが気になるでしょう。
一般的にボーナスが支給されるのは夏と冬の年2回ですが、いずれもボーナスの支給額を決めるための「査定期間」が設けられており、その時期に在籍しているかどうかといったことが大きく関わってきます。
4月・7月・10月に入社した場合の支給タイミングを始め、中途採用におけるボーナス事情を、詳しく見ていきましょう。
中途採用の入社で押さえておきたいボーナスの支給条件・支給額
民間企業におけるボーナスの支給には、法律上の決まりはありません。多くの場合企業ごとの就業規則で定められており、支給条件や支給額は企業によってさまざまですが、一般的な例を見ていきましょう。
支給条件
ボーナスの支給条件として定められていることが多いのは、雇用形態と在籍期間です。
対象が正社員のみなのか、非正規雇用の従業員にも支給されるのか、どの期間に在籍している従業員に支給するのかといったことが、就業規則に載っているはずです。
特に注意したいのは在籍期間の条件です。「夏・冬のボーナス支給日当日まで在籍している者」ということもあれば、ボーナス支給日ではない「〇月〇日まで在籍している者」ということもあります。
また「賞与支給日の時点で退職が決定している者は不支給とする」というケースも。この場合、支給日前に退職の意思を伝えると、ボーナスを受け取れなくなってしまいます。
先述の通り、企業ごとにボーナスのルールは異なります。就業規則はしっかりと確認してくださいね。
支給額
ボーナスには「基本給連動型賞与」「業績連動型賞与」「決算賞与」というように種類があります。
企業によっては、独自の方式でボーナスを支給することもありますが、夏・冬のボーナスにおいては「基本給連動型賞与」「業績連動型賞与」のいずれかを採用しているケースが多いでしょう。
支給額の計算方法は、ボーナスの種類によってさまざまです。
基本給連動型賞与であれば、基本給に基づいてボーナスの支給額を決定します。
例えば、ボーナスが3カ月分で基本給が17万円だった場合、3×17で支給額は51万円です。業績連動型は、売上高や利益などの業績を基準に計算されます。勤務態度や実績がボーナスの支給額に影響することも。
そして決算賞与は、決算時点の業績に基づいて臨時に支給されるボーナスです。
その年の業績に応じて支給する・しないを決めたり、夏・冬のボーナスは支給せず決算賞与を多く支給したりする企業もあるようです。

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中途採用で入社する際にはボーナスの査定期間と支給日を把握しよう

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中途採用で入社する際、ボーナスの査定期間と支給日を把握することは重要です。この2つについて理解していれば、入社1年目のボーナス支給額をある程度推測できるはず。
一般的なボーナスの査定期間と支給日を解説します。
査定期間
査定期間とは、ボーナスの支給額を決めるために社員を評価する期間のことを指します。
夏のボーナスは10月〜3月、冬のボーナスは4月〜9月に査定されることが一般的です。
支給日
民間企業の場合は特別決まりはありませんが、公務員は支給日が定められています。
【民間企業】
夏のボーナス:6月~7月ごろ
冬のボーナス:12月ごろ
【公務員】
<国家公務員>
夏のボーナス:6月30日
冬のボーナス:12月10日
<地方公務員>
国家公務員に準じて6月30日と12月10日に支給されることが多いです。自治体によっては別日に支給する場合もあります。
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中途採用で入社した場合、ボーナスの支給はいつから?
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ここまでの説明を踏まえて、中途採用で入社した場合はいつからボーナスが支給されるのかを見ていきましょう。
中途採用で民間企業に入社した場合は、転職先のボーナス規定と入社のタイミングで支給金額が左右されます。
下記の例を参考に、転職後のボーナスについて確認していきましょう。
例として、支給日と査定期間を以下の通りとします。
夏のボーナス:支給…6月、査定期間…10月~3月
冬のボーナス:支給…12月、査定期間…4月~9月
【4月1日に入社した場合】
夏のボーナス査定期間に在籍していないため、基本的に6月は支給対象ではありません。ただし、企業によっては入社してからの働きを労うなどの意味で、数万円程度の「寸志」が支給されることも。
冬のボーナスについては、4月〜9月の査定期間にしっかり在籍しています。そのため、最初のボーナスが支給されるのは12月と考えてよいでしょう。また、満額が支給されます。
【7月1日に入社した場合】
7月1日に入社した場合は、査定期間である7月1日〜9月末に在籍しているため、冬のボーナスについては支給対象です。
しかし、6カ月の査定期間のうち、在籍しているのは3カ月間。そのため満額支給ではない可能性が高いでしょう。
【10月1日に入社した場合】
10月1日に入社した場合、査定期間である4月〜9月は在籍していないため、冬のボーナスは支給対象外です。
翌年の夏のボーナスについては10月〜3月までの査定期間の全期間に在籍しているため、満額で支給されます。
転職活動中にボーナスに関する情報を確認する方法

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転職活動の段階でも、応募先候補の企業がいつボーナスを支給するのか、査定期間がいつからいつまでなのかを調べられる場合があります。その方法を見ていきましょう。
求人情報をチェックする
求人情報には、ボーナスについて詳細な説明が載っている場合があります。例えば給料何カ月分なのか、直近の支給実績はどれくらいなのかといった内容です。
もちろん、ボーナスの支給額は会社が出した利益や自分の成績に応じて決まるため、求人情報の通りに支給されるとは限りません。しかし、目安にはなるはずです。まずは求人情報をしっかり確認しましょう。
転職情報サイトをチェックする
転職情報サイトの中には企業ごとの詳細な情報を掲載しているものもあり、実際に働いていた人の口コミを閲覧できる場合があります。
ボーナスに関する口コミを読めば、転職の検討材料として役立つのではないでしょうか。
ただし、口コミの内容が必ずしも正しいとは限りません。活用するのであれば、参考程度に捉えるとよいでしょう。
転職エージェントに相談する
ボーナスに関する情報を集める際には、転職エージェントの活用もおすすめです。
転職エージェントは企業の内情をある程度把握していることがあり、ボーナスについても実態に近い話を聞けるかもしれません。
また「最初のボーナスの査定期間に長く在籍できるタイミングで転職活動を進めたい」など、転職スケジュールの相談にも乗ってもらえるのではないでしょうか。
宿泊業の状況を聞いてみるボーナスをもらった後に退職したいときは
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転職を考える際、注意したいのは転職後の条件だけではありません。
今の職場を退職するタイミングについても、「できればボーナスをもらってから辞めたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、ボーナスを受け取った後に退職すること自体に問題はありません。
ただし、ボーナスの支給額には「これまでの働き」だけでなく、「今後の活躍への期待」が含まれている場合もあります。
そのため、査定期間中に退職の意思を示してしまうと、支給額が減額される可能性がある点には注意が必要です。
また、就業規則の内容によっては、支給日に在籍していなければボーナスの対象外になるケースもあります。
こうしたリスクを避けるためにも、退職の意思表示はボーナスを受け取った後に行うのが無難と言えるでしょう。
とはいえ、ボーナスにこだわりすぎて、条件の良い求人やタイミングを逃してしまうのは本末転倒です。
ボーナスの有無は、あくまで退職時期を判断する材料のひとつとして捉え、長期的なキャリアの視点も忘れずに検討することが大切です。
中途採用の入社でボーナスをいつからもらえるかは企業次第!
ボーナスがいつから支給されるかは、企業によってさまざま。就業規則に記載されていなければ、上司や先輩に聞いてみるとよいでしょう。
また、「給料や勤務形態を見直したい」「今の仕事に不満がある」という方は、転職エージェントの活用をご検討ください。
転職エージェントを頼れば、給料や休日数など、企業に問い合わせづらい内容を代理で聞いてもらうことが可能です。
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