調理師免許を取得!どんな仕事に就ける?
調理師免許は、飲食店やホテルで働くために必ず必要なものではありません。
ふぐの調理など特別な調理をする場合は必要ですが、それ以外は取得しなくとも調理師として働くことは可能です。
調理師免許があると特に役立つのは、お店を開業するとき。
調理師免許を持っていると、開業時に必要な「食品衛生責任者」の資格を申請するだけで取得できます。免許がなければ講習会を受講しなければいけないので、独立を考えている方は取得しておくと良いかもしれません。
また、社会的に信頼を得たり就職・転職で役に立ったりと、取っておいて損はありませんので、調理師を目指している方は免許の取得を検討してみてくださいね。
次の項目からは、調理師免許を活かして働ける仕事について紹介します。
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調理師免許を活かせる仕事①:飲食店
調理師免許を活かせる仕事と聞いて飲食店を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
飲食店の調理師については以下の通り。
仕事内容
- ・料理・ドリンクづくり
- ・お客様対応
- ・開店・閉店作業
- ・メニューの考案
- ・店舗運営業務など
魅力
飲食店は調理だけでなく接客の機会も多く、オールラウンドに学べます。
調理師の中でも特にお客様との距離が近く、人とのコミュニケーションを活発に取れるのが魅力です。お客様から直接料理の感想やあたたかい言葉をもらえたときは、疲れがふき飛ぶほど感動するのだとか。
将来、独立開業を考えているのであれば、飲食店で経験を積んでおいたほうがいいかもしれません。
また、一口に飲食店といっても和食やアジアン、イタリアンなど料理の系統はさまざまです。
「こういう料理をつくりたい!」とこだわりがあっても勤め先はたくさんあるので、自由に探せる利点があります。
大変なこと
接客が多い分、クレームを受ける機会も多いです。
飲食店は勤務時間が長くなりがちで、早出残業をしなければいけない場面も多く体力を要します。
繁忙期はゆっくり休憩を取れないことも多く、疲れが溜まりやすい一面も。
体力が求められますが、調理師のビジネス知識を学べる職場であることに間違いはないでしょう。
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調理師免許を活かせる仕事②:給食センター
給食センターで子どもたちの成長を支える調理師。
給食センターも調理師免許を活かせる仕事のひとつです。
仕事内容
- ・学校給食の調理・仕込み・盛り付け
- ・各学年ごとに食事をセッティング
- ・学校にて昼食を配布
- ・食器や調理器具の洗浄・片付けなど
魅力
子どもの成長を支える大切な仕事です。大量の食材を調理する方法を学べます。
生徒たちの「おいしい!」という声に何よりやりがいを感じるそうです。
また、給食センターの調理師は家庭と両立しやすい職場が多く、休みも取りやすい傾向にあります。
学校で給食がないときは休みになるため、夏休み・冬休みなどがくると長期で休むことが可能です。休みが多い分、稼ぎはいまいちに感じるかもしれませんが、休みを重視している方にはうってつけでしょう。
大変なこと
給食センターは設備が最低限であることも多いです。
空調がきいておらず「夏はだるくなる暑さ、冬は凍える寒さ」の中働くケースも少なくありません。
また、道具ひとつひとつが大きいので調理器具1つを洗うにしても体力が要ります。
アレルギー対策をしていても、子どもたち同士で食べ物を交換し合わないかなど、万が一が起こったときのことを考えるとヒヤヒヤしてしまう緊張感もあるようです。
大変なこともありますが、子どもたちの笑顔と「おいしい」という声のためを思うと働きがいのある仕事だという意見もあります。
調理師免許を活かせる仕事③:病院
病院にも調理師免許を活かせる仕事があります。
病院で働く調理師について見ていきましょう。
仕事内容
- ・入院患者さんや職員の給食にかかわる業務
- ・食材の下処理や切り込み、調理、配膳
- ・食器洗浄、調理場の清掃など
魅力
病院の調理師は、人の健康に貢献できるところが魅力であり、やりがいでもあります。
スタッフの健康管理に気を遣う職場も多く、メンタルサポートや定期健康診断の制度がしっかり設けられているため、体調面に心配がある方でも安心して働けるかもしれません。
売上に左右されることがなく、安定して長く働けます。
治療に合わせて調理をすることから、医療の知識が身につき、健康的な食事づくりを学ぶことができるようです。
大変なこと
患者さんによって、症状や治療方法は異なります。調理方法を臨機応変に変えていかなければいけないことに、大変さを感じることも少なくないよう。
また、患者さんによっては食事ひとつでも健康に影響を及ぼす恐れがあります。
ミス1つで重大なトラブルを起こしてしまうかもしれない、というプレッシャーを背負って働かなければいけません。
しかし、患者さんの健康をサポートする一員として社会に貢献している実感があるので、大きなやりがいを得られるはずです。
調理師免許を活かせる仕事④:介護福祉施設
少子高齢化社会である日本では、介護福祉施設スタッフの需要が高まりつつあります。
これは調理師も例外ではありません。
介護福祉施設で働く調理師の仕事について紹介します。
仕事内容
- ・食事の調理・配膳・片付け
- ・デイサービスの準備
- ・食材発注
- ・衛生管理など
魅力
高齢者の食生活をサポートする仕事です。
健康面からみた食の知識を学ぶことができ、責任感を持って働く分、自分の考案したメニューが入居者の方から好評だったときは働いて良かったと思えるのだとか。
また、入居者の方は噛む力が弱かったり、持病を抱えていたりするため、1人1人に合わせて調理に工夫を施す必要があります。
社会に役立つ仕事がしたい!という方には、やりがいを感じられる仕事となるでしょう。
大変なこと
病院の調理師と同じように、入居者1人1人に合わせて調理をおこなうため、ミスが起きてしまったときの責任は重大。
スタッフ同士の距離が近い職場が多く、コミュニケーションが取りやすい反面、いざこざしてしまったときは大きなストレスとなってしまうようです。
また、栄養士の方と関わることが多く、役職の立場的な問題からぶつかってしまうことも珍しい話ではありません。
しかし、介護福祉施設で得た知識・スキルは特別なもの。社会的ニーズも高い業界なので、今後も安定して働ける将来性のある仕事でしょう。
調理師免許を活かせる仕事⑤:独立開業
独立開業をする場合は、調理師免許を取っておくと役に立つ場面が多いです。
自分のお店を持つことに憧れがある方は、調理師免許の取得を目指してみてくださいね。
仕事内容
- ・調理全般
- ・メニューの企画・開発
- ・接客
- ・経営業務(事業計画作成や採用活動など)
- ・衛生面・防災面の管理など
魅力
1からお店を作り上げられるため、内装もメニューも自分の好きなように作ることができます。
調理だけでなく、経営スキルを実践的に身につけられるため、独立開業で学べることは多いはず。
作り上げたお店が繁盛し、売上が上がったり常連客ができたりしたときには大きなやりがいを感じるでしょう。
また、同じ経営者や業者の方とコミュニケーションを取る機会が多いので、人脈が広がるといった点も魅力的です。
大変なこと
1から作り上げることは夢がある反面、必ず良い方向に進むとは限らないという懸念点もあります。
黒字が常に続くとは限らないだけでなく、赤字が続いてしまうこともあるでしょう。
うまく経営できていないと、早朝から夜遅くまで働き詰めになり、体調不良を起こすことも。
体力疲れや気力疲れを起こしやすく、開業しても継続できないお店も少なくありませんが、独立開業で得た経験は自分を成長させる糧となってくれるはずです。
調理師免許を活かせる仕事⑥:食品メーカー
調理師免許を活かせる仕事として、食品メーカーに勤めるという選択肢もあります。
食品メーカーではどのような業務を担うのでしょうか?
仕事内容
- ・新商品開発に伴う調理試作
- ・お客様へのプレゼンテーション
- ・調理設備の管理
- ・商品開発へのアドバイスやマニュアル作成
- ・データ入力など
魅力
食品メーカーは調理師免許を必須としている求人が多く、まさに調理師免許を活かして働ける仕事と言えます。
調理師としての知識だけで物事を考えるのではなく、「どんな商品が注目されるのか」「どうすれば売れるのか」などマーケティングの視点も持たなければいけません。
お客様と価格面で取引をおこなう機会があるため、商談スキルも身についてくるでしょう。
調理師免許を活かしつつ、ビジネスにおいて大事なスキル・知識を磨ける学びが豊富な仕事です。
大変なこと
調理をする機会はほとんどなく、パソコンをメインに扱うことから、パソコンのスキルがないと仕事についていけず大変な思いをするかもしれません。
食品メーカーを目指す際は、タイピングだけでもできるようにしておくと良いでしょう。
ビジネススキルが求められるので、慣れない内は知識不足で迷惑をかけてしまうことも。
しかし、最初は誰もが初心者というように、どんな業務も慣れるまでは時間がかかるものです。
継続していけば段々と業務をこなせるようになるはずですので、興味があれば前向きにチャレンジしてみてくださいね。
調理師免許を活かせる仕事⑦:ホテル・旅館
ホテル・旅館は、調理師として質の高い知識・スキルを身につけられる職場です。
ホテル・旅館の調理師の仕事について紹介します。
仕事内容
- ・調理全般
- ・食材の発注
- ・メニュー考案
- ・食品衛生管理
- ・宴会/ウエディングの調理対応
魅力
ホテル・旅館によって扱う食材や料理が異なるため、そのホテル・旅館独自の専門的な調理技術を学べます。
地元の食材を活かした料理だったり、有名な料理人の料理技術だったり、高い知識・スキルを得られるかもしれません。
また、ホテル・旅館の調理師はスタッフ同士の連携が大切です。調理スピードが求められるため、スキルにより磨きをかけられます。
海外からのお客様も多いので、日本の食文化を伝えられるというやりがいもありますよ。
大変なこと
休みが取りづらく体力面の負担があるため、体力に自信がないと体調に影響を及ぼしやすいかもしれません。
調理技術や業務遂行能力に厳しい業界でもあるので、ついていけなくなるとストレスを感じてしまいます。
質の高いスキル・知識が求められる業界ですが、ホテル・旅館での仕事がこなせるようになれば、どこの職場でも通用するでしょう。
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調理師免許を活かす仕事ならホテル・旅館もあり!
調理師免許を活かせる仕事について紹介しました。
中でもホテル・旅館では、調理師の需要が高く求人も豊富です。
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