業務過多だけで退職できるの?
毎日、とにかく仕事量が多くてキャパオーバーになっていませんか?
そのまま続けていると、いつか限界を迎え、ついには「退職」に動き出すこともあるかもしれません。
会社側が業務過多を把握しているのに改善してくれなかったり、精神面に影響が出始めたりなどしたら、業務過多は立派な退職理由になります。
ただ、業務過多が一過性のものだったり、上司などに相談すれば解決したりするなら退職を急ぐ必要はありませんよ。
ホテル・旅館の仕事を例にすると、夜勤があったりマルチタスクになったりして疲労が溜まり、業務過多が起こりやすくなることもあります。
業界によっては繁忙期に業務過多になることもあるはず。
まずは、業務過多が起こっている要因を知り、解決できる糸口を見つけることが大切です。
次の項目から業務過多の原因を詳しく解説するので、参考にしてくださいね。
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宿泊業界での職務経験はありますか?
業務過多が起こる原因とは?
ここでは、業務過多が起こる原因を会社側と従業員側の視点で解説します。
会社側の原因
会社側の要因により業務過多が起こる原因を以下に挙げてみました。
- 人員を補充していない
- 残業をさせない
- 特定の人ばかりに仕事を回す
まず、繁忙期など関係なしに毎日業務が集中するということは、人員不足なのは明らかでしょう。
ただ、宿泊業界など人材不足が顕著に表れている業種なら、求人募集をしても集まらないことも。
そんなときは、ある程度の残業が必要になりますが、会社側が残業を容認しないこともあるようです。
その背景には、時間外労働の上限規制や従業員の健康管理の徹底などがあるそう。
また、仕事を回す相手がいつも決まった人だと、その人だけが業務過多に陥りやすくなります。業務バランスを保つためにも、仕事は均等に分担しなければなりませんね。
「人手不足で仕事が溜まる」「残業ができないから定時内でできる業務に限りがある」「特定の人だけに業務が集中する」などを解決しない限り、状況は変わらない可能性が高いでしょう。
従業員側の原因
従業員側の要因により業務過多が起こる原因を以下に挙げてみました。
- 無駄な行動が多い
- 優先順位をつけられない
- 同僚など周囲の人に頼れない
まず、スケジュール管理ができないと、今日しなくてもいい業務に手をつけるなど無駄な行動が増えてしまいます。
タスク整理が疎かになっていると、納期を見逃して社内だけではなく顧客にも迷惑をかけてしまう事態になるでしょう。
無駄な行動が多いということは、優先順位が間違っていることにもつながります。
一日の始まりにやるべきことを明確にすることで、仕事率が上昇しやすいようです。
重要なタスクは、先に処理することを習慣化したいですね。
また、仕事ができる人ほど周囲に頼れなかったり、業務を振られたときに断れなかったりするようです。その結果、自分のキャパを超えてしまい目を覆いたくなる状況になるかもしれません。
一人で抱えこまず、自分のためにも上手く人に頼ることを覚えたいですね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
業務過多で退職しない方がいい・退職するべきケースとは?
業務過多の原因はさまざまなので、解決できるきっかけがあれば退職は避けたいもの。
では、どんなときに退職の意思を固めればいいのでしょうか?
退職しない方がいいケース
まず、退職しない方がいいケースを以下に挙げてみました。
- 仕事に慣れていないだけ
- 一時的な忙しさなだけ
- 業務姿勢が正しく評価されている
特に、入社して日の浅い人や違う部署から異動したばかりの人は、仕事に慣れていないため業務が滞りがちでしょう。
仕事に慣れるためには、自分自身の努力もですが、先輩など周囲の方たちのサポートも必要不可欠です。
また、一過性の忙しさなら、今の状況はそう長く続かないはず。
業務過多が落ち着いたタイミングで仕事内容を復習すれば、今後仕事で貢献できるはずですよ。
さらに、多くの業務を一生懸命こなしている姿を会社が正しく評価し、キャリアアップなどにつながれば、やりがいを感じることができるでしょう。
退職を考えるほど辛い状況ですが、自分に当てはまる原因をクリアしながら今後のキャリア形成に結びつくと、考え方も変わるのではないでしょうか。
退職するべきケース
次に、退職するべきケースを以下に挙げてみました。
- 上司に相談しても改善されない
- 体調を崩してしまい働けない
- 年収アップや成長などが見込めない
勇気を出して上司に現状を相談したものの、一向に改善が見られない場合は仕事を変えるのが一番です。
業務過多が起こっている場合、会社は人員を補充するなど対策を講じる義務と責任があります。さらに、業務過多が解消されない環境にいても、いずれ無理をしすぎて体調を崩すことになるでしょう。
また、業務過多に対応している姿勢を給与面など、目に見える評価がされないとモチベーションも低下しますよね。
これからの自分を大切にするためにも、新たな場所で再スタートを切ることは決して悪いことではありませんよ。
なお、以下の関連記事では退職を決める前にできることを詳しく解説しています。
あわせてご参照ください。
業務過多で退職するときの注意点
早めに退職の意思を伝える
退職の意思を固めたら、早めに会社へ伝えることが大事です。
退職する際は、最終出社日の2週間前に申し出れば認められることになっています。
しかし、業務過多の状況で引き継ぎもせず、突然辞めることになるとマイナスイメージになるでしょう。
一般的には退職する2〜3カ月前に申し出ることが多いようなので、早めに退職の旨を伝えてから、引継ぎや転職活動をおこなうとスムーズですよ。
自分の適性を把握する
退職すると決めたら、まずは自分の適性を把握したうえで新たな仕事を探しましょう。
適性つまり自己分析をおこなうことで、自分に向いている仕事をしっかりと見極めることができるようです。
たとえば、ホテル・旅館の仕事でフロント業務を経験したので、人と関わる仕事を極めていきたいなどさまざま。
自分の強みや弱みを把握するためにも、焦らずできることから始めましょう。
業務過多で退職する前に原因を究明しよう!
業務過多を理由に退職したいと感じたら、まずは原因を究明することが重要です。
仕事のやり方を見直したり、周囲に相談したりなどすれば解決することが多いでしょう。
しかし、会社が改善に動かなかったら、新たな職場環境を求めて退職するのも一つの方法ですよ。
もし、業務過多を理由に転職を検討している方の中に、ホテル業界に興味がある方がいたらおもてなしHRにご相談ください。