【接客業】笑顔が必要なのはなぜ?
そもそもなぜ接客に笑顔が必要なのでしょうか。まずは今一度、接客業における笑顔の重要性を確認しましょう。
親しみやすい印象を与える
笑顔には、相手を受け入れる気持ちを表したり、敵ではないことを表現したりする効果があると言われています。
初めて利用するお店に入るのは緊張するという方はいないでしょうか。
お客様の中には、コミュニケーションを取るのが苦手であったり、人見知りであったりして、「店員さんと話をするのは緊張する……」という方がいます。
そのような場合、笑顔を向けることでお客様の緊張感を和らげることができるのです。
また、正しい案内をしていても、笑顔が無ければお客様は事務的で冷たい感じを受けるでしょう。しかし、口角を少し上げて微笑むだけで、グッと柔らかい印象に変わります。
お客様に「心のこもった対応をしてもらえた」という記憶を残し、「来てよかった」と思ってもらうことができるでしょう。
そのような観点で、接客業には笑顔が必要不可欠なのです。
コミュニケーションが円滑になる
接客業では、 お客様の満足度の高さが利益に直結することがあります。そのため、顧客満足度の向上が業務の目標になることは少なくありません。
お客様に満足してもらうには「本当の要望」に応えることが必要です。
そのため、お客様が何を求めているのか、何を期待しているのかを理解するためには、お客様との会話が欠かせません。そして、本当の要望を聞き出すためには、心を開いてもらわなければなりません。
そこで重要なのが笑顔なのです。
従業員に笑顔があればお客様の警戒が自然と解け、気軽に商品について質問をしたり、スムーズに要望を伝えたりしてくれるでしょう。
笑顔の印象がよく、心地よく話を聞いてもらえそうと感じてもらえれば、お客様自ら話しかけてくれることもあるはずです。
笑顔を見せてコミュニケーションを円滑にすることが、顧客満足度を高める鍵と言っても過言ではないでしょう。
リピーターの獲得につながる
「感情は伝染する」という話を耳にしたことがあるでしょうか。
イライラしている人がいると周囲の人もイライラする、嬉しそうにしている人と話したら自分も嬉しい気持ちになった、というように感情は周りの人に伝わるものなのです。
明るい笑顔で接客をすれば、楽しい気持ちがお客様に伝染します。
「あのお店は楽しかった」「あの店員さんは優しかった」という記憶が残り、リピーターになってもらうことができるかもしれません。
なお、接客業における笑顔の重要性については以下の記事もご参照ください。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
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【接客業】ストレスで笑えなくなるのはなぜ?
接客業に従事する上で必要不可欠な笑顔。その笑顔が出せなくなるのは、大きなストレスを感じているためであることが多いのです。そのようなことが、笑えなくなるほどの大きなストレスになるのか見ていきましょう。
接客そのものによるストレス
社交性の低い人が無理に接客の仕事をしていたり、重いクレーム対応が続いたりしたことなどが原因で、接客そのものがストレスになることがあります。
お客様を前にすると緊張するようになってしまい、以前のように笑えなくなった……ということもあるかもしれません。
この場合は、プライベートではこれまで通りに笑えるかもしれません。お客様の前に出たときにだけ笑顔が消えてしまうことで、周囲の人からは「仕事中だけ笑顔が消えるなんて、まじめに接客をしていないのでは?」と誤解され、さらに大きなストレスを抱えてしまう場合もあるでしょう。
多忙によるストレス
接客業では、人手不足の状態に陥っている場合が多くあります。
どう考えても人手が足りず、毎日残業続きということもあるかもしれません。
接客の合間を縫って在庫管理や発注をこなし、閉店後も後片付けや締めの作業で終電ギリギリまで働く……。
このような激務が続けば、疲労で感情がなくなり、笑えなくなるのも無理はありません。
人間関係によるストレス
接客業はチームプレイが求められる仕事です。
それだけに、派閥争い・噂話・仲間の輪に入れないなど、多岐にわたる人間関係の問題に強いストレスを感じる人は多いでしょう。
また、販売が伴う接客業では、販売数や売上金額のノルマが課せられていることがあります。ノルマを達成しようとするあまり、ピリピリした空気になることは少なくないようです。
自身の売上ばかりに気を取られ、身勝手な行動や発言が出てしまうこともあるでしょう。
ノルマがあるだけでもストレスを感じるのに、職場がお互いに助け合える環境でないことによって、さらにストレスを大きくしていまいます。
嫌だな、と感じても自分ひとりの行動では改善しにくいこともあり、根強いストレスとなって笑えなくなるのです。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
【接客業】ストレスで笑えなくなった時の対処方法
人間は「感情の生き物」といわれています。その人間が「笑えない」というのは非常に良くない状態でしょう。自分が笑えないと気がついたら、早い段階で手を打ちましょう。ストレスを解消・軽減するための方法を紹介します。
感情を開放する
笑えなくなったというのは、間違いなくストレスが溜まっている状態です。
無理に笑おうとするのではなく、まずは溜まっているストレスを解放することが大切です。
泣ける映画・笑える映画を観る、親しい人にグチを聞いてもらう、ストレスに感じていることを紙に書きだして破いて捨てるなどの方法が効果的でしょう。
ただし、疲れすぎてそれすらやりたくない時に無理をするのは禁物。
ストレスを発散するための行為がストレスにならないよう、心身の調子と相談しながら試してみてくださいね。
身近な人に相談する
家族や友人、同僚などの身近な人に、笑えなくなったということを相談してみるのも良いでしょう。
身近な信頼できる相手に現状を理解してもらえるだけでも、気持ちは軽くなります。
また、接客業ならではの悩みを理解しあえるのは、間違いなく職場の人です。同僚・先輩・後輩・上司といった枠にとらわれず、気軽に雑談をしたり飲みに行ったりしてみるのも良いでしょう。
ストレスを抱えていると、必要以上に周囲を警戒したり疑心暗鬼になってしまったりするものですが、実はお互いに同じような悩みを抱えているということもあり得ます。
同じような経験をしていたり、克服したことがあったりする話を聞ければ、「自分だけではない」という思いになって、安心感を覚えるはずです。
徹底的にリフレッシュする
自分の楽しみのために有給休暇を使って、自分をいたわるようにしましょう。
ストレスでどうしようもなくなった時は、連休を作ってのんびりしてみてください。日常から完全に離れてみれば、仕事は人生の全てではなくほんの一部に過ぎないと実感できるはずです。
また、非日常での体験を通して、新しく打ち込める何かに出会い、自分の世界が変わるかもしれません。
なお、接客業におけるストレスの原因や対処法については、以下の記事もご参照ください。
転職を検討する
笑えなくなってしまっても接客が好きという気持ちがあるのであれば、職場を変えるのも良いでしょう。もし接客から離れたいという場合は、他業界・他業種にチャレンジするのも悪くありません。
いつか接客に戻りたいというのであれば、業界は変えずに職種だけを変えるのもおすすめです。また、職種の多い業界に就職して、気持ちと相談しながらジョブチェンジする方法もあるでしょう。
もし転職を検討する場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。笑えなくなったという現状や接客業に対する素直な思いを伝えることで、適切なアドバイスをもらえることもあるでしょう。
客観的な意見をもらうことが、気持ちを切り替えるきっかけになるかもしれません。
なお、「おもてなしHR」は宿泊業界に特化した転職エージェントです。接客から離れたいという場合でも接客経験をいかせるさまざまな求人を紹介させていただきます。興味のある方はぜひご登録ください。
どうしても笑えないなら接客業を辞めてもいい
接客業は採用のハードルが比較的低いため、誰にでもできると思われがちですが、実際は向き・不向きがはっきりと分かれる仕事です。笑えなくなったとお悩みの場合は、接客以外の仕事に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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