ホテル業界研究はホテルで働きたいなら必要

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就職や転職を考えたら、必ずやって欲しい事前準備が業界研究です。業界を正しく知っておくことで、どんな働き方がしたいかを明確にすることができます。ここでは、知っておくと役に立つ、ホテル業界の基本についてご紹介します。
ホテルの市場規模
ホテルは年々増加傾向にあるといわれます。その背景には、近年の日本政府が展開する多様な訪日プロモーションががあります。2020年までに訪日外国人観光客数を4,000万人、2030年にが6000万人にするという目標の達成のため、ホテル開発計画が相次いでいます。
2019年から2021年までに開業予定のホテルの客室数は、主要9都市だけでも、2018年末時点の既存客室数から24%、客室数にして8万室も増加すると予測されています。
ホテルの種類
【ビジネスホテル】
駅周辺や中心市街地に立地し、リーズナブルな価格帯でビジネスマンの出張での利用を主要なターゲットとしています。コンパクトで機能的な設計が特徴で、施設の運営方法や経営も比較的シンプルなホテルです。
【シティホテル】
都市の中心部に立地していて、宿泊設備の他にレストランや宴会場、会議室等を備えていることが一般的です。洋式の価値のある機能やサービスえを提供する、泊まること以外の集客施設を兼ね備えたホテルと言えます。
【リゾートホテル】
海辺や高原、温泉やスキー場などの、自然の観光資源に恵まれたリゾート地に立地しています。週末や長期休暇の行楽や保養のための滞在型観光に対応しており、食材にこだわった料理や、特徴的なアクティビティ、上質なサービスを提供しています。
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ホテル業界研究:ホテルビジネスとは

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ホテル業界はサービスの側面から語られることが多い印章ですが、ビジネスとしてホテルを考えることも必要です。ビスネスマンとして、経営の視点を 持っている人を採用したいと明言しているホテルもあります。そもそも、ホテルとはどのようなビジネスなのでしょうか。ホテルビジネスの特徴についてご説明します。
ホテルは装置産業
ホテルビジネスは、ホテルという施設、つまり「装置」を用意することでビジネスが成り立ちます。建設時に大規模な投資を行い、長期間にわたり資本を回収することから、装置産業的な要素が強いと言われています。
施設そのものなのが商品なので、商品としての魅力を維持、向上させるためには、必要に応じて改修をしなければなりません。ハード面にかかる費用が大きく、利益の改修には長い時間と要するのが特徴です。
サービス業
ホテルと言うと、サービスを思いかべる人も多いでしょう。サービス業界の最高峰と言われることもあるほど、ホテルのサービス水準は厳しく保たれています。きめ細やかな気配りや丁寧な対応が要となるので、人物を見られる仕事でもあります。
ホテルという不動産に、サービスという付加価値をつけることで、価値を生み出しているのがホテルです。サービスを担当する人的要素が必要で、多くの人材を確保しなければならず、総じて人件費が高い傾向にあります。
体験価値提供産業
ホテルの利用客の利用目的は、宿泊や食事、宴会などが主にであり、それらはホテルにとっての商品です。物理的なモノではなく、くつろぎの時間やサービス体験などの、目に見えないものに価値が付けらることが特徴です。
それらの手に取れない商品に対して対価を払っていただくことを考えると、ホテルマンに求められるスキルが非常に高いものであることが分かります。
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ホテル業界研究:ホテル業界の歴史

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ホテルの歴史の背景には、人の流れや情勢の変化が大きく関わっています。知っておきたいホテルの歴史と、これからについてご紹介します。
ホテルの語源
ホテルの語源をご存じでしょうか。一般的には、「親切なもてなし」を意味する、「ホスピタリティ」が語源であると言われています。さらにさかのぼると、ラテン語の「ホスピターレ」という言葉にたどり着きます。「旅人や客を温かくもてなす」という意味をもっており、ホテル業界の根源を指している言葉ともいえます。
より良いサービスを提供することがホテルの基本であり、最大の要素であることがホテルの語源からも分かります。
日本のホテル業界の歴史
日本に初めてホテルができたのは1860年であると言われています。長きにわたる鎖国背戸が終わり、多くの外国人が日本を訪れるようになりました。はじめは日本家屋を改造した旅館のような作りであった日本のホテルですが、来日外国人の増加を見込み、徐々に西欧文化を取り入れ、その姿を変化させていきました。
日本のホテルが本格的に稼働し始めたきっかけは、1964年の東京オリンピックです。開催をきっかけに、第一次ホテルブームを迎えました。さらには、1970年の大阪万博、1972年の札幌冬季オリンピックの開催などの国際的なイベントに合わせ、ホテルブームは地方へと広がっていきいました。
ホテル業界の今後
2020年の東京オリンピックの開催が発表されて以降第三次ホテルブームを迎えていると言われるほど急成長しているホテル業界ですが、今後はどのように変化していくのでしょうか。
2025年には大阪・関西万博の開催が予定され、カジノ法案の成立による統合型リゾートのオープンが見込まれるなど、観光需要はますます増加すると見込まれています。そのため、人手不足や、グローバル化への対応はホテル業界にとって急務の課題といわれています。
しかしながら、ホテル業界の収益は、国内外の景気や社会情勢に大きく左右されるといわれています。上昇傾向であるとは言え、突然の変化に対応できる底力が無ければ、生き残ることは難しいかもしれません。
ホテル業界研究:ホテルの仕事内容

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ホテルの仕事は、大きく4つの部門に分類されています。
- 宿泊部門
- 料飲部門
- 宴会部門
- 管理部門
各部門には、いくつもの職種が存在し、仕事内容は多岐に渡ります。ホテルの仕事で代表的な「フロント」「ベル」のように、お客様と直接的なかかわりを持つ仕事や、「施設管理」や「ハウスキーパー」のような裏方の仕事もあります。
そのホテルマンの仕事に共通することは、お客様が心地よくホテルを利用することができるよう、最高のおもてなしを提供することです。その仕事も、お客様の満足に繋がっていることには変わりありません。
関連記事:ホテルマンの仕事内容を総まとめ!ホテルマンの給与・やりがいなどは実際どう?
ホテル業界研究:持っておきたいスキルや資格

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ホテル業界で働くために、どんなスキルをもっていると採用につながりやすいか気になりますよね。重要視されるスキル、持っておくと良い資格についてご紹介します。
TOEIC
外国人利用客の多いホテルでは、英語力を求められるが場合があります。採用基準に、TOEICの一定のスコアを求めているホテルもあります。最近では、アジア圏からの宿泊客も増加しているため、英語の他に中国語や韓国語のスキルあると評価につながることもあります。。
関連記事:宿泊業の転職に有利なTOEICの取得。テストの内容やスコア取得について
サービス接遇検定
サービス業に従事するうえで役立つ資格に、サービス接遇検定というものがあります。接客やマナーの能力や知識を証明することができるので、即戦力としてのアピールにつなげることができるでしょう。
関連記事:宿泊業に活かせるサービス接遇検定。テスト内容や資格取得方法について
人間性が重視されるホテル業界

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ホテル業界で働くうえで特に必要なのは、「ホスピタリティ精神」を持っていることです。ホテルの求人には、「人間性を重視」と記載されていることが多くあるほどで、当たり前に持っておくべき、必須条件をも言えるかもしれません。
ただし、ホスピタリティ精神を持っているだけでは、就職活動で通用するわけではありません。ホテルもビジネスです。利益を上げなければ、有益な人材にはなることは不可能です。ホテルマンのホスピタリティ精神はホテルの商品のひとつなのです。
ホスピタリティ精神をもって、ホテルの価値向上にどれだけ貢献できるか、ビジネスの視点と合わせてアピールしていけると良いでしょう。